12月22日金曜夕方から腹部違和感からはじまり緩慢な膨満感とだらしない痛みがクリスマスイブに次いでクリスマス当日も引かず午後になって動けるようになったので近隣の比較的大きめの病院に鎮痛剤と緩い下剤として酸化マグネシウムでも処方してもらおうと出かけた。

診察~エックス線レントゲン画像を示され『このままハイ即入院!ほぼ1週間の絶食治療、鼻中よりイレウス管の小腸への挿入処置しますから覚悟はいいですねっ!腸中排液の吸出が思わしくなけりゃ状況によりアンタこれ切腹、オペ案件ですね。』

 

アララ何のことを言われているのかサッパリ、ぼんやりしているうち家内を呼びつけられ入院保証金だの下着上下だの・・・・

準備はここから自宅まで1キロも無いんで1度戻って自分でやり此処へ舞い戻りますけど‥という私に

オウム返しに『ハイ、駄目そんな流暢なこと言ってる場合じゃないです!!明日朝一番で処置しますから』

 

 

 

 

 

退院は年明け1月6日土曜

鼻から小腸内排液吸出イレウス管を通され24時間点滴注射が刺さったまま年末年始を迎えるザマに

12月30日土曜朝、何とか吐き気を催す不快の極致である小腸内まで到達していた鼻管の抜去で解放されたものの24時間静注点滴は抜いてもらえず

点滴付けっ放し状態は強い尿意がほぼ1時間毎1回やってくる。

年明け1月2日火曜夕方点滴からの解放がもたらされた。

食事が開始されたが米のとぎ汁とリンゴジュースのみ

夜うなされ見る夢は海老天年越しそばに続いて三つ葉香る雑煮の餅に、おせちの筑前煮の里いも!田作り!小田原産高級お取り寄せ蒲鉾の食感、紅白なます、ニシンの昆布巻き!栗きんとんの黄色、粘つく松前漬け、厚切りハム、カズノコ・・・・・

こんなに例年見慣れたおせちでポンシュにおちょこ1杯を恨めしく思ったことは人生初。

退院後即入浴してアウシュビッツ=ホロコーストの如きアバラ浮きまくりの全身を確認後・・た、体重が・・・よ、48キロをきっとる(驚)

ちなみに私の身長175で2週間足らずで5キロ減少!家内に容貌が最晩年の宇野重吉みたいとまで言われ!

 

七年前の胃全摘手術の時、六年前の抗ガン剤副作用によるステント胆管挿入術式の時もそうだが

どうしてこんな辛い緊急逆境局面ではエッシェンバッハのDG1971モーツァルトピアノソナタが何物にも代え難い。同時に所有してるDG1988ピリスでもなく旧フィリップス1963ヘブラーでもない。三つとも大好きな演奏なのだが

これ以上でもこれ以下でもないエッシェンバッハの冴えたモノクロームなモーツァルトタッチが何度繰り返し聴いても何物にも代え難く素晴らしい。ドイツグラモフォン1960年代特有のS/N比弱サーフェスノイズに覆われたケンプのベートーヴェン、シューベルト宜しくの録音であるにせよだ。

エッシェンバッハのモーツァルト | 老究の散策(クラシック音楽と日々起こる何もかも) (ameblo.jp)

後年、なんでしょうもない誰も望まぬ棒振りに成りさがったのか?と彼のコンダクターとしては、何の成果も残せぬままの八十代を迎えた現在の惨状を思いやるも・・・・・・・

コンチェルト全集だが4種あるアシュケナージ、シフを含め病室ベッドに持ってきてもらうのはアンダでもなく唯一ペライアの方だったと確信。