これね、あれだ。もう個人的には歴代3位くらいに入る妹ゲーだと思う。
まあ、当初攻略可キャラではなかったようなので、シナリオも若干あとから付け足したみたいなところが見受けられなくもないけれど。破壊力は抜群。なににせよ、義理じゃなくて実のだしね。
話自体は、背徳とか社会一般常識とのずれとか倫理観にに主人公が思い悩むというもの。社会に受け入れてもらえるのか、破滅しかない逃避行を選ぶのか、それともなかったことにするかの3択。
以下、キャラについて。
主人公は嫌な(もしくは大変な)ことがこれまでありすぎたので苦悩とか迷いが強すぎて穹を避けて、そのあげく結局流される・・・。でさんざんおぼれた後に他人の視線によってやはりまずいとかいって突き放す。というもうなにこのネガティブかつ優柔不断という奴。しかも、兄としてどうとか最初から最後まで言ってやがる。どの口で君はそれをいうのか?ねえ。
(まあ、どのルートでもこのネガティブぷりは健在。)
(最後は、まあ少し魅せるけど、最終的には投げっぱなしでなんとかなるだろで終わる。)
なので、そのような主人公に合わないなという人は絶対にやらない方がいい。イライラしてまでゲームはやるものではない。
次に、穹。なに、この凶悪な可愛さ。もう明らかに狙ってるとしか思えない。けど、見事にやられた。
病弱でひきこもりなのでもともと兄しかいない世界(見えていない)に住んでいる。
背徳とか考えない。突き進むだけ。そのために、ひきこもりも脱却しようとするくらい。
その様な世界観のため、兄と2人で生きていけばいいとまで言っていてこれはもう依存症っていうレベルではない・・・。ヤンデレ要素も若干。というか、下手したら自殺しかねないレベル。(言葉さまほどではない)
兄を誰かに盗られる=自分の居場所がなくなる(兄にとって自分はお荷物になる)ことを極端に恐れ、その嫉妬はどのルートでも程度の差はあれ見受けられる。
まあ、それにしても委員長が家に来るシーンのCGはかなり衝撃的だった。絵は総じていい気がするけど、若干立ち絵とCGが別人のように見えてしまったのは僕の眼がおかしくなったのだろうか。
不満点としてはこのテーマだけに投げっぱなしになるのは仕方ない(同じようなテーマのClover Pointでは記憶喪失をうまく利用した。)とはいえ、あの最後のシーンはその前がよかっただけにふざけるなといいたくなる。もう少しうまいやりようがあったのでは。
あと、主人公が前述のキャラなので、穹がひとりで浮きまくっていたりするシーンがあまりに多く、そこはもうちょっと考えてほしいところ。(主人公との温度差が特にやばい。)
なぜ委員長攻略可じゃないの?とこのルートやっているうちに思った。
3角関係にもっていったらとっても面白い展開になったかもしれないのに。
最後に言えることは2つ。
このゲームは穹のためのゲームです。そして高確率でメガネさんを嫌いになるゲームです。
では、次は瑛と一葉ルート(これは表裏一体っぽい)についてです。