まず、主観的なチラシの裏になることにご了承を。
このゲームではヒロインは、メインヒロイン(雪菜とかずさ)とサブヒロイン(小春、麻理、千晶)という風に分類されるはずです。大学時代から物語が始まりますが、ここでほぼはかずさは出てきません。
つまり、当面の間は前作で裏切りで曖昧な(消滅寸前?)恋人関係である雪菜との折り合いをどう付けて、他のヒロインとくっつくかが問題となります。
ある意味当然ですが、雪菜は√ブロックがかっているので先に3人攻略しないと√にはいけません。
なので、ある意味準備というべき共通√の流れとサブヒロインのお話についてです。
いわば、彼女ありの状態から他の彼女を作ることになるので、明るいテンションで物語が進むわけない。
だいたいが喪失の埋め合わせ、修復と代替とかいうゲームとしては最悪の選択肢で√入り。
その後も簡単には幸せにはたどり着けない。
ネガティブと、裏切りとごまかしと、化かし合いと嘘で塗り固められたお話です。
なぜって、春希とかいう主人公は対外的(主におせっかいの親友とかどっかの家族とか)には「恋人がいる」ことになってるし、彼自身がゲームの主人公としてもうほんとに、意味最悪なやつだからです。
「他人を思いやるふりをして周りも見える振りしていいやつなんだけど優柔不断。実は自分のことでいっぱいいっぱい。」という感じで描かれてるし、超絶ダウナー属性・・・。
更に「てめーなんでプレーヤーの言うこと聞いて動いてくれないの。」って言いたくなるし、他にも行動のしようがあるだろうってところで選択肢は出てくれないし(プレイしているとなんだかゲーム内の他の人物に対して申し訳ない気がしてきます。)
あと、やっぱ、メインヒロインとしての雪菜がいろんな意味で強すぎるんだよ。
もう邪魔だ、消えてくれと他ヒロイン攻略中のプレーヤーなら思ったことでしょう。
(実際僕は雪菜ルートに入るまで彼女のことを魔王と呼んでました。倒すべき存在として。)
だいたい、出現率が異様に高くて(共通ルートでも他のヒロイン√でも)。
いてほしいときにはいなくて、いてほしくないときにいて。
覚悟を決めたら逃げられて、逃げようと思っても逃げられなくて。
捕まえてほしいくせに逃げて、自分で境界線をひいたくせに踏み込んでほしいと願ったり。
あまりに自分勝手すぎて、でも(前作で不遇だったし、可哀想だったし)可愛すぎて。
つまりそれだけ魅力的(実際大学編の雪菜√は破壊力がやばい。)ってことなんだけど。
あと、軽く小春√についてだけ書いておきます。
・小春√。
後輩キャラだし、一番最初に軽そうな√だと思って始めました。全然軽くなかったけどな。
名前にだいぶ遊びが入ってますね。
キャッチコピー的に、かつての春希コピーみたいな感じだし。
話の内容は、少女マンガチックなノリ。
ただ、胸がしめつけられて泣きたくなるほど「嫌な雰囲気を」感じさせる個所があって、こりゃいつもの「丸戸シナリオ」よりいくらかは確実に重いなと痛感させられた、ある意味覚悟を決めさせられた√。
真面目ないい子にこんな仕打ちをするのか。とか味方が誰一人としていないなんてひどいじゃないか。とか開き直りと堕落の痛々しさとか。純真で正義感あふれる当初の君はどこへ行ってしまったのかとか。ほんとに、自分だけが損する役回りでいいのかとか。色々考えさせられるお話でした。ちなみに、モニター殴ったのは3回でした。
次回の記事に続く。