肥田春充先生は中心力を作るのに、球状緊張が必要である事を説いていた。この事がより明確に分かる様になって来た。


私の言葉で言うと、これは「丹田を膨張させる」となる。


丹田を伸縮性のあるボールだと想定する。普段は野球のボールくらいの大きさとする。


このボールにドンドンと空気を入れて膨張させる。そうすると、よりボールの中心が強い無形の一点になると言う事だろう。


これが中心力と呼ばれるものの正体だと思う。


虚弱な人や老人は、この丹田のボールの空気が抜けてフニャフニャ。実際そうなんだ。

私は高齢者のリハビリで、下腹部の張りが失われてフニャフニャだった人を何人も確認している。


この丹田を膨張させるのに大きく関係するのは間違いなく大腰筋だ。大腰筋以外には考えられない。


昔、腰腹同量の力という言葉に騙されて腹筋と背筋に力を入れて頑張っていた。今思えば苦しいし、不快感しか無い。


それがどうだ。大腰筋による丹田膨張は快感刺激で爽快だし、愉快だ。


では大腰筋をどう使っているのか?私の感覚では大腰筋で力瘤を隆起させていると感じる。


例えるなら、上腕二頭筋を緊張させて、丸い力瘤を作るのと同じだと思う。


黒人の大腰筋は日本人の三倍太いと言われる。


恐らく肥田先生の大腰筋は、異常に太く発達していただろう。その太く発達した大腰筋を緊張させた時の力瘤は凄かったと思う。


真似はできない。絶対できない。自分の様な茹でガエルでは無理だなぁと。今の平和ボケした日本ではここまではならない。肥田先生が生きていた時代は戦時中だから。