大腰筋と腸骨筋を合わせて腸腰筋と
呼ぶが、それらは作用の違いがある。
腸骨筋は大腿骨と腸骨を結ぶので、
骨盤を前傾する作用があると言われるが、
正確には「腸骨」を前傾させる。
大腰筋は大腿骨と腰椎と胸椎12番を
結ぶので、「仙骨」を前傾させる
事になる。大腰筋は直接仙骨には
付着していないが、腰椎を前弯させる事で、
仙骨を前傾させる。
という事は大腰筋は仙腸関節の動きにも
関係している事になる。
大腰筋は多関節筋なので、作用は複雑。
また大腰筋は前部繊維と後部繊維が
あるので、更に複雑な作用となる。
大腰筋は腰椎の前弯にも働くが、
後弯にも働く。
前部と後部繊維が同時収縮すれば、
腰椎は最も安定した状態を作る。