大腰筋が丹田と深い関係があると

私は思っているけど、

大腰筋そのものは丹田では無い。


大腰筋の走行を見てみよう。


丹田は大腰筋の下部の間に

挟まれる位置にある。

左右の大腰筋が緊張すると、

その間にある丹田が浮き彫りに

なるイメージだ。


後ろは仙骨、横は大腰筋、

前は下腹部腹壁、下は骨盤底筋、

上は胸郭を引き絞る力で

球体の丹田が作られる。


肥田春充はこの球状緊張を作り出す

横面は外腹斜筋と言及した。

あの時代は大腰筋の重要性が

知られていなかったから、

仕方が無いが明らかに彼の間違い

だと思う。


横面は大腰筋としか考えられない。


また、腰腹同量の力と表現したのも

不味かった。

それでは背筋と腹筋を緊張させる

イメージしか出来ないからだ。


必要なのは大腰筋の緊張だ。

大腰筋の緊張により腰の反りが

作られるのであって背筋を使う訳では

無い。


だから、彼以外に正中心を体得できた 

人は誰もいなかった。

明らかに説明が間違っていたから。