サンインコガタスジシマドジョウ繁殖編④ 稚魚の育成  の続き。

 

 

 

 

サンインコガタスジシマドジョウ幼魚 

孵化後35日目 全長30mm

 

 

 

 

 

 

 

大量の餌が必要になってきました。 

冷凍餌主体から、粉餌を指ですり潰し冷凍ミジンコに多めに混ぜる方法に変更。

成長に応じて冷凍イトメも少量与えていく。



●粉餌主体による水の汚れは換水回数を増やすことで対応する



全長3㎝到達辺りから幼魚の動きが少なくなってきました。

成長すると無駄な動きがなくなるのは他の生物と同じです。

 

 

 

 

孵化後55日目 全長35mm

 

 

 

 

 

形と模様は完成

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(備考)


孵化後30日目(全長10mm)辺りから奇形になる個体が出始めました。


頭が丸いままの個体

 

 

 

 

横倒しになった個体

 

 

 

 

背骨や鰭が歪んだ個体

 


 

 

後ろにいるのは正常に育った個体。


背骨が曲がり横倒しになって泳ぐ個体、顔が丸いまま、胴が短い、鰭が歪む等。

丸い体型から細長い体型へ短期間で変化するため、その時期に奇形が出やすいようです。

餌や光、容器の大きさ、飼育密度、屋内外と条件を変えてみましたが改善しませんでした。

当然正常な摂餌行動が取れないため淘汰されていきます。

水流を与えた個体の奇形率は下がったため、稚魚期に入った段階で徐々に水流をつけていく必要があるかと思われます。

最初から強い水流を与えると衰弱死するため、最初は弱め、徐々に強めにしていくと結果が良くなりました。

流量調節式のフィルターはあまり使わない方がいいですね。

フィルターに吸い込まれたり内部に入り込んで死ぬ個体が出ます。

水流のある場所、ない場所、潜って休めるように細かい砂を薄く敷く、という環境を作ってやれば健康体に育つでしょう。

 

 

 

 

孵化後110日目  全長40~50mm

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨質盤が発達し雌雄差が出てくる

模様や体型に個体差が生じる




サンインコガタスジシマドジョウ繁殖編⑥ 若魚~成魚へ  続く。

 

 

 

 

 


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