トミヨ編⑤の続き。
巣の周囲では縄張りを巡って攻防が繰り広げられます。
トミヨによる巣の攻防
こういう争いが1日中続くと体表が傷つき、水カビ病の原因になります。
展示している所が大抵過密状態なのはケンカの抑止。
ただ、あまり過密にすると繁殖行動すら起こさなくなります。
さて、水温15℃程度になり本格的な巣を作ったオス。
時を同じくして、メスも卵巣が発達してきます。
トミヨ メス
ペア 左 オス 右 メス
水草ジャングル状態だと安心してよく巣を作ります。
しかし・・・人目を避ける場所に巣を作る・・・
魚も落ち着きたいから当たり前の話。。。
ここはあえて前面に巣を作ってもらいましょう。
撮影可能な場所に葦の茎を立て、巣の支柱として使わせる。
ベストポジションに巣が出来上がりました
人間に向かって威嚇
威嚇
巣とオスのサイズ比較
巣の直径4-5cm
あとは成熟したメスを巣に呼び込んで産卵させるだけですが、これがなかなか難しいですね。
● 興奮状態のオスは見境なく他の個体を攻撃してしまう
● 他のオスが完成した巣を乗っ取ろうとする
● 巣の吟味に勝手にメスが巣に入ってくる
● 巣の中に卵があれば食おうと、他の個体が襲ってくる
次は産卵です。
トミヨ編⑦ へ続く。
参謀長の飼育日記(トミヨ編 ③ トゲウオの攻撃性について考える)