5714213441 -7ページ目

インチョン〜バリ

 バリに到着。やはりここの海はきれいだ。ここの海は俺が好きな海の一つである。

 久しぶりに来たバリに、やはり開放感も手伝って、仕事を忘れ、ゆっくり流れる時間を堪能。

 ビーチで寝そべって飲むピニャ・コラーダは最高だなあ…。日本でのストレスが一気に抜けて行く気持ちよさ。

 さて、お次はプーケットだ。フルムーンパーティ楽しむぞ、と。

海外逃亡。

 二ヶ月間の謹慎生活…。常連客と、各種イベントやパーティーを行い、そして、謹慎明けにちゃんと遅れを取り戻すように、新メニューの考案。仕入れを行う。

 前回保健所の立ち入りの為、急遽チェンマイ行きをキャンセルした為、リベンジがてら、買い付けにバリ、プーケット、クアラルンプールと廻ろう。 

 オープンしてからバタバタとゆっくり観光もしていなかったので、 ゆっくり時間が流れる国を堪能しよう。
 
 こうして…、パスポートと仕入れ資金とクレジットカード、トラベラーズチェックなんて不便なものは用意せず、バックパックを背負い、旅立った。約2週間の旅だ。

謹慎。そして、ロンバケへ…。

 俺、22歳で夢だった、大好きなアジアン雑貨、アフリカン雑貨屋兼カフェ経営者。

 若くして店を持って、色んな人間から、もてはやされた。そして何よりウチの店は流行っていた。

 

 あんな出来事があるまでは…。

 
 とりあえず、今は無職。(当時しかも限定的に) 店開けたくても開けれない。

 しかし!! とりあえず、たった二ヶ月のロンバケだ!!

 次シーズンに向けて、バリ、クアラルンプール、プーケットに買い付けがてら旅行しよう!!

 ……今思えば、その旅行しなければ…。 と、後悔する日が来るとは…。

悪夢を気合いで打ち崩せ!!!

 店のシャッターを降ろし、従業員にサラリーを払い、そして今までお世話になった従業員達も、これから働けない。給料がもらえない。と思ったら冷たいもんだなあ、オープンから支えてくれた人間も平気でヤメる。しかもちょっとムカつかれながら…。
 確かに生活かかってるから無理もないけど…。  人間の冷酷さ。経営のリスクマネージメントを肌で学んだ。

 もちろんこれから、営業は出来ないわけだし、もう後ろ振り向かず、前へ進むしかない!! とりあえず俺はフリーだ!! 

 オープンから馬車馬の様に働いたんだ、…そう思ったら、何だか楽になった。

ピンチをチャンスに変えるぞ!! 気合いだあ!!!


現実になった…。

 その日の朝は、憎らしい程イイ天気だった。 店の前の通りも、いつもは閑散としているのに、その日に限って活気があった。少なくともその時の私にはあったように見えた…。

 通りを一時見渡す。すると…。 

「ん?何か店できるみたいだな…。 ここら辺もこれから活気が出て来るのかなあ。」

 その日は1日、いつにも増してお客も多く、皮肉にも売り上げがよかった。
 しかし、やはり心のどこかで素直に喜べない…。保健所の事が、頭の片隅にあったから…。

 いつもの日常…。いつもの週末…。いつもどおりの生活を送っていた…。

 そして…、最後の通達から、一ヶ月が過ぎようとしたある日に…。

 店のドアが開く。カランコロン。


 「いらっしゃいま……!!!! 来たんすか。」

  忘れたころにやって来た!! 保健所の奴らが…。 結果を報告しに…。

  結果は何と…、かなりの想定外な結末!!!

 前に知り合いや友人の飲食関係者に話していたら、

「最悪のケースは、裁判だけど、よっぽどじゃない限りそれはないよ!! 最初なんで、厳重注意ぐらいだろ。」

  それを聞いてビビリながらも、安心していた俺も、結果は、60日営業停止という最悪の結果だった。

 サッカーで言えば一発レッドの判定。二ヶ月間ニート決定!!

 アルバイト、パートも、激怒!! 非難の嵐!! すいません…。

 そして、悪夢はまだ始まったばかりだった…。

一難去って……。

 雑貨店の仕入れの為、チェンマイ行きを急遽キャンセル。クレーム処理に追われる日々。
田舎なので、噂が広まるのが早い。口コミレベルがハンパじゃない。特に悪い噂だけは…。

 やはり当時から、食中毒や食品の品質管理に関して消費者がピリピリしていた事もあり、去った客が戻る事はかなり難しかった…。  夏の出来事である。

 何とか常連さんの支えや、団体客のおかげもあり、売上げこそ大幅に目減りはしたものの…、廃業に追い込まれる事はなかった…。

 日が経つにつれ、徐々にまたいつもの日常にかえり、普段の営業中に電話が鳴る。電話をとると…。

 「保健所のものですが…。」

完全に安心しきっていた!!! …というか忘れてた!!

 「検査結果が終わったので、報告しにそちらに行きます。」

 むぅ…。こなくていいよ。 

日本でタイ気分 タイ往復航空券が当たる!キャンペーン

悪夢のはじまり。

 変な夢を見た、普段の日常の昼下がり。ある一本の電話。

 「そちらでハンバーグを食べた後、具合が悪くなった。」

…という内容。

 ウッ!! …よく、いい夢の後には悪い出来事が起こるというが…。まさか…。

そういった内容の苦情が相当数寄せられた。

よくTVで食品偽装や、期限切れの食材を使って糾弾されている料亭や、食品メーカーが連日謝罪会見をし、
廃業に追い込まれている光景がフラッシュバックする。
 そんな…。まさか…。品質管理には注意して来たつもりだったのに…。

 数日後…。保健所の立ち入り検査が行われる。保健所の人間が来るのはオープン前の検査以来だ。

 とうとうその時が来た!!! 何と今回は徒党を組んで来たのである!!





 店の中を、縦横無尽に駆け回り、ありとあらゆる店の在庫を調べくさる。

 程なくして、長らしき人物から、「ご主人…、この検査結果を後日お知らせします。」

 胃がキリキリと痛む。

逆転した夢物語。

変な夢を見た…。



なんと、舞台はラスベガス。世界各国のアパレルや雑貨が集まる、東京ドーム4個分のスペースで
行われる世界一の展示会「マジック・ショウ」

 そこで、何と世界的大富豪・NYの不動産王・ドナルドトランプと会合するという訳の分からない夢。
そして、その彼から、「今度新しいホテルを建てるのだが、デザインを頼みたい。」と言われ、その夜泊まっていたホテルで、
一晩でデザインを書き上げ、彼のホテルに持って行こうと思ったら、ついカジノをしてしまい、何故か1000ドルスロットマシンを
して、ジャックポット!!! うおお~~~!!! 


 …という所で目が覚めた…。な~んだ。

 そして、いつもの日常に…。すると、一本の電話が鳴る。 私は絶句した。



予兆…。

 ア~暇だ。客が全然来ねえ。やはりマンネリだろうか?? くそっ!!客が飽きてる。

 そう。こういう時は、メニューを一新。カフェが入らない事には雑貨は売れん。

 ふとTVを見ていると…、某アイドルグループが、ゲストに料理を振る舞っている。
んん!? こいつら…、顔もいいなら、料理も出来る!! ウマそう…。よし!!これ作ってみよう!!
 翌日、その料理を我がカフェで振る舞う。大人気!!! よし!! 客足を何とか取り戻した!!

 …数日後。食材を仕入れに街を歩いていると、ふと目に留まった。

 「宝くじ 本日大安吉日」

 何かピン!と来た。 よし、買うか。30枚購入。一枚300円なので、一万で払うと千円お釣りが来る。
 ん~。キリがよく、LOTO6も五口買い、一万円を宝くじ販売員のおばちゃんに渡す。

 夕方になり、高校生や仕事帰りのお客でごった返す、我が店。
 数日前の閑古鳥もなんのその。何とか新メニューが当たった感じだ。

 そしてその夜…、変な夢を見た…。

ドリーマー。

 主人公・俺。 職業・雑貨店&カフェ経営。 性別・男 年齢20代最後。独身

 昼は、カフェ&雑貨店をやり、夜はバーをやる。そういったスタイルのお店を営んでいる。
世の中は不景気だというのに、TVでは、アイデア一つで若くして、ン億円稼いだりしている若者がフィーチャーされている。
 「くそ!! 俺だって…。色々事業を興したいよ!!」
 なんて、妄想を起こしている。今月末の支払いも出来るか分からない経営状態…。

 クソ!! 金さえあれば…。

 そんな日々…。

 20代最後の年齢。独身。店はやってても、儲かってはいない。。同級生は、ちゃんとした仕事をし、結婚もしている。
子供もいる。兄弟親戚の年頃の子達はみんなそれぞれ結婚している。 当然、親は結婚を期待する。今の仕事をヤメろという。
 友人知人は、商売の世界に飛び込んだ私を羨ましがり、誇りに思い、そして極度の心配をする。

 自分は今の仕事が楽しくてしょうがないんだが、やはり安定していない、水物ゆえ、いい時あれば悪い時もある事は経験で分かっていた。
今の世の中かしらないが、明らかに客足は減っている…。外に歩いている人が減っている…。

 週末がだいたい賑わい、そこで稼ぐのが、常だったが、最近は、その週末もたまにコケる事があり、その時は、マジでツライ。
 定休日は決めているのだが、休んだその日に限って、常連からの電話、飛び込みの団体の電話等、あったりする。もったいない…。

 そんな俺も、なんやかやで、22から始めたこの店も、もう6年になる。

 私は、付き合いで酒を飲みに行く事はあるが、基本的に飲まない。週に一回サッカーをやっているので、タバコもやらない。
パチンコもしない。もちろん競馬等ギャンブルもしない。
 そんな面白みもない男だが、唯一の楽しみが、宝くじを買う事である。