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本当に神なんていない。

 一ヶ月勾留されていた…。もちろんビザは切れている…。でも、強制送還という形の帰国の為、関係ない…。 別に、保護管が付く訳でもない。帰りのチケットを、大使館に”電話予約”すれば帰れる…。

 一ヶ月振りに、泊まっていたゲストハウスを訪れた…。もちろん、あの男の姿はない…。痕跡もない…。 俺の部屋に戻る…。 !!!!!   荷物がない…。

 慌ててフロントに尋ねる!! 「俺の荷物は!!??」 フロントのヤツは、陽気に笑いながら、奥の物置みたいな所から出してくれた…。 よかった~~。ふぅう~。と、喜んだのも束の間。

 !!ないっっ!! ナイッッッ!!!  スーツケースの中身ほぼ空っぽ…。あるのは、地球の歩き方と、洗濯してない着替え。
 デジカメも! ビデオカメラも!! パソコンも!!! iPodも!!!! 隠しポケットの現金も!!!!! …全部なくなってるッッッッ!!!

 何故だ!!フロントに詰め寄ると、驚愕の言葉を浴びせた!! 

 「知らん。そんな事より、今までの宿泊料、荷物預かり料を払ってくれ。」…何だとっっ!!! 

 俺は怒り狂った!! しかし!! ここで問題をこれ以上起こすとマジでヤバい!! しかし、金がない!! 現金がない!! 

 「トータルで、15000リンギット払え。」とこう言って来た。

 !!!! ふざけるな!! だいたいここは一泊40リンギットだった。一ヶ月。厳密に言うと36日拘束されていたから、40×36=1440だろ!! ボッタクリにも程があるぞ!!!

 フロントのヤツに詰め寄ると、フロントは、ゆっくりと口を開き…、何かプリントを見せて来た。
 
 …その時、まさに驚愕の料金明細が明らかになった…。
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この世に神なんていない。

 俺。ただ今拘留中。 どこでこうなったんだろう…。日本で、カフェ兼雑貨屋を営んでいたが、ある出来事で営業停止になる。その期間中に、旅行に行ったのだ。そしたら…、牢屋に入れられるハメになるとは…。


 弁護士を呼んでもらった…。 その時は分からなかったが、TVでよく見る弁護士が、俺の弁護を引き受けているらしい。 
 私は、確実に、無罪にはならないとの事。現行犯だし、俺をハメた男がどこにいるかも分からない。そして、この国に来た事が、初めてではなく、商用で入国しているという点も、やや不利なんだとか…。

 …とにかく、俺は出たい。早く帰りたい。そして、仕事をしなくてはならない。二ヶ月の営業停止処分もとっくに過ぎてる…。早く出たい…。

 裁判の日が決まった…。二週間後だった…。そして、強制送還という形で帰る事になった…。

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出番。

 一人ずつ呼ばれては消え、遂に俺の番になった。

 部屋に通されると、かなりのけぞった…。 ガラス越しにスーツ姿の男…。

 !!!!!

 護送車に乗せられた時点でうすうす感づいてはいたが…。牢屋に入れられた時点で悪い夢かと思ったが…。この状況。映画で見るような面会のセット。俺は、現実に自分がパクられた事を実感した…。

 セット…であってほしかった。ドッキリであってほしかった…。

 スーツ姿の男は、しきりにハンカチで汗を拭い、俺に話しかける。日本大使館の人間だ。

 どうやら、俺は、禁止薬物所持の容疑で、しかも、ここ最近から取り締まりが激化してるらしいのだ。
それで、色んな外国人がパクられる。もちろん日本人も、俺の他に結構パクられているらしいのだ。

 どうやったら出れるのか聞いた。俺は今日の夕方の便で、日本に帰る事を告げた。

 !!!! 裁判をして、罰金を払い、日本に帰るという構図らしい。それが、マレーシア流。

 裁判って、めっちゃ時間かかるんじゃないのか?? …と詰め寄ると…。…そうでもないらしい。

 やった!! やはり南国の裁判はユルいみたいだ。早くしてくれ!!…というと。

 まぁまぁ、そう焦りなさんな。…と言わんばかりに。まずは弁護士を雇わなくてはならない。そして、日本のように、国選弁護人などなく、金払って雇わなきゃいけないらしいんだ。国際弁護士を。 

 俺は、オッケーを出した。 とにかく呼んでくれ。出なきゃマズい。

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憂い。

 朝から10数人が8畳一間の牢屋に寿司詰めにされ…、その牢屋の中は明らかに絶望一色。誰も南国特有の屈託のない笑顔などこぼす男は一人も居ない。

 そこで、ここに来る前に羽交い締めされた韓国男が俺に話しかけて来た…。

 どうやら、彼はこれが2回目らしい事を言っていた…。そして、モノによれば、すぐに帰れる事らしい。 モノ!!??  …まあよう分からん。カムサニダ。

 何か、看守が一回一回、牢屋の前に来ては指差し、牢屋の中の人を連れて行く。しかもペースが早い。

 だいぶ牢屋の中もスッキリしてきた…。

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空が一番汚く見えた1日。

 8畳くらいの部屋…というか牢屋に10数人詰め込まれ、一夜を明かす…。

 クラブに来ていた人間だらけで、みんな泥のように、すし詰め状態の牢屋に寝る。
身体のデカイ人間も、おかまいなしに横になり、まるでオイルサーディンの缶詰のように皆並んで寝ていた…。

 明け方、その牢屋にはトイレが、というか便器が一つ。マジで映画で見るような牢屋で、やはり、寝起きの朝方、皆がその用を足す。 分かると思うが、テーブルがある感覚で、便器がある為、水も洗面台らしきところにあらかじめ溜まっている水を汲んで流す。 最低の衛生環境。

 もちろん、そんな8畳一間のような所で、捨て犬のように一部屋に10数人詰め込まれ、それぞれ人種も違う人間と、最悪な状況の最悪な一つ屋根の下。異臭が漂い、嫌が応にも目を覚ます。

 俺もこんな最低なホテル(牢屋)に泊まるとは思ってもみなく、いつもより早く目覚めてしまう。

 不思議と、ケンカとかありそうな雰囲気にもかかわらず、なかった…。

 この部屋にも、小さい小窓がある。もちろん鉄格子が張ってある。そんな窓から見える景色は、物凄く憎らしい程の高い空と、俺たちをあざ笑うかのような、日差しだった……。


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最悪のはじまりのつづき。

 目の前にゴロンと転がすマレーシアンポリス。 
 「これはなんだ?? どこで手に入れた??」…みたいな事でも言ってるんだろうか。
 俺は、それを見た瞬間。死神が大鎌を振り下ろし背中からまっ二つにされた映像が頭の中に流れた。
 
 とりあえず、今の状況を把握しよう…。俺は男と一緒にクラブに行った。楽しんでいたら男が俺にタバコを吸わせたんだ。俺は普段吸わないのに…。そしていきなりガサが入って身体検査させられたんだ。パニクってそいつは目眩を起こし、俺にもたれかかり…、!!!!!!
 
 …なるほど。何となく理解した…。ハメやがった…。アイツ…。自分が助かる為に…。そして、ヤツが持ってたタバコは俺に吸わせたタバコは普通のタバコじゃないんだ…。   

よく映画で、捕まった場合に、口割らず、「弁護士を呼べ!!」的な事をやっていたのを思い出し、身振り手振りの中学カタカナ英語で、警察に詰め寄ると……。
 車が発進した。「オイ!! ちょっと待て!! STOP!!」警察にどこに連れて行くのか尋ねると…。 信じられない行動をとられた…。

 するといきなり警察は、俺の口を塞ぐため?…なのか持っていた警棒で、思い切り腹をどつかれた…。プッチ~ン。
俺は完全にキレてしまい、殴り掛かろうとしたら、日本人らしき男に羽交い締めにされ止められた…。
 今思えば、その男はナイスファインプレーだっただろう。でも、あまりおさまらなかったので、足払いでコカしてやった。
 日本人らしき男に、礼を言うと、「いいムニダよ。」と切り返して来たので、韓国人と分かった。腕がケンシロウサイズだったのが目に付き、そりゃ振り払いきれねえわ…。
 
  …そしてクラブから、車に詰め込まれた俺も含め10数人ご一行は、なにやら役場みたいなところに連れて行かれた。 文字通り連行された…。 …本格的な取り調べの始まりだ。

…と思ったら、役場みたいな外観の建物は、留置場だった!! 俺らは飼い犬のように、牢屋に詰め込まれた…。  悪い夢なら早く醒めてくれ…。そう願った…。

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最悪のはじまり。

 俺。当時は、若くしてカフェ兼雑貨屋を営む経営者。 カフェで出したフードが客の食あたりを起こし、保健所からの、60日間営業停止をくらう。その謹慎中に、バリ~プーケット~バンコク~クアラルンプールという、雑貨屋仕入れの旅。その最終日のクアラルンプールの夜の出来事。

 …トイレで用を足していると、クアラルンプールで意気投合し、一緒に遊んでいた男が、俺を見て笑う。
 「お前、鏡見てみな。仏様のような顔してるぜ。」と笑う。 どれどれと鏡を見ると…。

 目尻はたれ、頬は緩み、目は真っ赤っか。うわっ!! 何だこのバカ面は!! 隣で男は腹を抱えて笑っている。

 洗面所で顔を洗っていると、急に音が止まった…。俺は、どっかのバカ同士がケンカを始めたんだくらいに思っていたら…。

 !!!!警察!!!! マレーシアンポリスが大挙で押し寄せて来た!!! ガサ入れだ!!!!

 さっきトイレから出たばっかりなのに、またトイレに入った。というか入れさせられた。

 一緒の男は顔面蒼白。俺も何やら状況が把握できていない。

 男が俺の元にフラフラしながら、寄りかかる…。大丈夫か?? そういって抱きかかえた。

 何と!! トイレで尿検査、身体検査が行われた!! メンドクセー!!

 五人くらいまとめて一斉に検査が始まった。次々と検査していく。俺も服脱いだりして、さっき出したばっかの尿を搾り出す。

 そして、検査が終わった…。 ん?? 俺だけどっか連れて行かれる…。何だろう??

護送車みたいなデカイ車に押し込まれた…。俺は身体中の毛穴から、一斉に汗が吹き出る…。物凄く不安…。何だろう…。 車内には、俺の他に、10人くらい乗っていた…。

 


 そして…、護送車でも、検査みたいなのがあった。取り調べ的な…。そこで、俺の番の時、警察が目の前に出したアイテムを見て、俺は絶句した…。


 それは、男が俺に強引に吸わせた紙タバコだった…。

最悪の出逢い。

 クアラルンプール着。一泊して、帰る予定。 まさか…、これから思いもよらない事になるとは…。

 クアラルンプール市内をひとまず観光。当時世界一の高さを誇った、ツインタワーから観る景色は絶景。 んん~。何か東南アジアのワリには綺麗な街だな。メシもウマいし。この街が一発で好きになった。

 この日は、何故か俺は、ホテルに泊まる事はしなかった。別に金が底を尽きたワケじゃない…。でも、何となく、バックパッカーっぽい事をしてみたかった。 なので、ゲストハウスに泊まる事にした。

 ある一人の日本人男に、そのドミトリーで出会う。年の頃も同じくらい。話すと一発で意気投合。そんな彼は、サーファーで、東南アジア各地でサーフトリップしているらしく、ここクアラルンプールに流れ着いたってワケらしい。

 彼と夕食を共にする。夕食中の会話で、偶然にも一つ共通点があった。
 それは、彼も、プーケットのフルムーンパーティーにいたという事だ。同じ空の下で、同じ音楽を聴いていたという事もあり、彼が物凄く近い存在に感じられた。

 食事も終わり、戻って寝るのも勿体ないので、その日は彼とクラブに行った。女の子とダンスをして、酒飲んで、愉しむ。

 たまたま行ったクラブがそうなのか、音楽がやはりトランス系のぶっとびサウンドであった為、高揚していると、彼が、紙タバコを渡して来た。

 俺はタバコは吸わない。別に健康に気を使っているワケではなく、何となく吸わなかった。

 しかし、これは違う。と言う。彼に薦められるがまま、高揚感も手伝って、俺はそのタバコを思い切り吸い込んだ…。 ゲホッ…。やはりむせる…。合わないんだろうな…。

 しばらくすると…、物凄く高揚してきた…。スピーカーから流れる爆音が、凄まじく気持ちよく耳に入って来る。…いや、身体中に入って来るなんとも言い難い気持ち良さ。

 踊り狂った俺は、酒もすすんだ。酒がすすむと、必然とトイレも近くなって来る…。

旅も終焉…。



最高のプーケットを後にし、バンコクへ……。ここでようやく仕事にとりかかろう…。

「タイは若いうちに行け。」と言っていたが、この国は来るたびに色んな事を学ばせてくれる国だ。

やはり、一番好きなのが、タイの人の最後の両手を合わせておじぎをする。女の子がするとカワイイんだこれが。

バンコクの主要仏閣もまわり、トゥクトゥクドライバーとも仲良しになり、二つの街でタイランドを思い切り堪能した。

そして、クアラルンプールに寄って帰国。……のはずだった。

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たいらんど

 エスニック雑貨屋兼カフェ経営。 俺。 先日、お客さんに食当たりを起こさせて、ただ今営業停止中。 謹慎をいい事に、海外逃亡。もちろん仕事も兼ねた旅行。


 プーケット到着。ここではないが、当時のリアルタイム映画「ザ・ビーチ」さながらの光景。超キレイ!! 白い砂、蒼い海、高い空。最高すぎる気持ちよさ。昇天してしまう程の圧倒的開放感。
 日本のストレスが最高に抜けていく。 

 やはり、この島に来たら…、これを感じずには帰れない。というかこの為に来たのも一緒だ。


今宵はフルムーン・パーティ。このパーティと時期が重なって、本当にツイてた。
コロナ片手に、遊びに来ていたスペイン女性と踊る。 最高の夜。時間よ止まれと何度思った事か…。

この最高の時間がずっと続けと何度願った事か…。




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