木造住宅をわかりやすく解析!誰でもわかる構造・部位別納まり [第八回] 基礎について2 | S-CRAFT®新原オフィシャルブログ「住み心地」の追求

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今回も基礎についてです。
しかし参考になるような写真や図がないので文章で解説。

住空間コーディネーター   新原です。




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第八回  基礎について2

基礎工事が始まると『いよいよだな』って実感しますよね。
この『基礎』が家を支え、水平を保持します。

どんな斜めの場所にでも『水平』に作る。極端にいえば山の斜面に山小屋を建築するにしても
基礎は水平である。
想像通り、斜面に対し水平で直角であれば一辺の基礎は高くなります。


当然、強度計算が複雑になりますが可能です。

まぁ住宅街でこのケースはまず無いでしょう。



一般的にはべた基礎・布基礎といった構造です。

べた基礎とは


基礎を一面化することで、均等に加重を分担。布基礎との大きな違いはスラブ面(立ち上がり部分以外の水平面も配筋してコンクリート打設)があること。
床下部分を全てコンクリートで覆うため、地中からの湿気を防ぐことができる。
地盤に対する負荷は大きい。


布基礎とは


地盤が堅固であれば問題はありませんし、既存の住宅の多くはこの構造です。
ただし、床下が地面であるために湿気や虫の被害などは多いです。

なにより湿気対策が施されていない住宅が多く、シロアリの被害などの多くは布基礎構造にみられます。


基礎の構造をお客さんが選ぶってことは、まず無いはずです。
『べたと布、どちらにしますか~?べたはオプション設定になっております』・・・
こんな営業さんだったら絶対に嫌です。

でも、『基礎の構造が売りです!』ってメーカーもあり、土地や地盤に関わらず強度な基礎構造を推奨している会社もあります。

『標準より強いなら良いでしょう?』しう思いますよね。

そのへんは個人の捉え方によっても変わってきますが、保険のようなものです。

構造計算上、問題無ければ標準でかまわないのですが・・・


木工時などは、目で見てなんとなくおかしい・・とか解ると思うんですが、基礎工事は専門家でなければ判断できません。

第三者の検査員が検査するのは当たり前になりました。
数年前の『建築士の構造偽装問題』から取り入れられたのですが、普及するのは早かったですね。