日曜日。
朝食を食べてすぐに、ちゃりこは勤務地へと戻っていった。
最寄り駅まで一緒に歩いていき、駅の外側からホームを覗いて、
「がんばるよ」と私が言うと、
「信じてるよ」とちゃりこが応えてくれた。
明日から再入院する私。
高額医療費を入院、通院のダブルでぼったくられて、ひどい看護士に点滴針で蜂の巣にされるわけだが、ただ生きているだけでは意味がない。
しっかりと目標を設定して、ちゃりこにも話した。
目標に向かって、士気を高めて生きていく。
その目標に向かって闘病し、目標を達成することについて、ちゃりこは「信じてるよ」と言ってくれたわけだ。
午後は、高橋三千綱の「少年期『九月の空』その後」を読み始めた。
図書館にも行って、高橋三千綱の初期作品を検索してみたけれど、区内の図書館には所蔵されているものが少ないみたいで、二冊だけ借りてきた。
あとは、田中慎弥を一冊。
入院先でまた、大量の読書をすることになるだろう。
明確な目標を持って達成するために生きているということを、明日からしっかりと主治医に話して説明し、ただ生きていればそれで良しとは思っていないことを、しっかり伝えないといけないな……
命を賭してでも、達成すべく努力しなければならないことがある。
それは素敵なことだろう……
「信じてるよ」の、ちゃりこの言葉も、深く心に刻んで……