右手首のミサンガに誓うよ…… | 学校なんていらない~不登校小学生ちゃりこの父娘自転車旅行記

学校なんていらない~不登校小学生ちゃりこの父娘自転車旅行記

いじめにあって不登校になり、父とホームスクーリングですごした女の子、ちゃりこが日本各地を自転車で旅をして、たくさんの人たちとふれあい、成長していった記録。腐りきった学校、卑怯な教師、そんなものは捨て去ってもいい。人の優しさ、親切、は学校の外側に必ずある。

日曜日は基本的にドクターの回診や療法士さんたちによるリハビリもないので、病院内は静か、ひっそりとしている。

入院病棟だから、患者さんの数は平日と変わらないのに、看護士さんの勤務者数も少ない。

ということは、普段もうるさいのは、健康体である病院関係者のほうだ、ってことだな(笑)

窓から見える風景も、いいお天気で穏やかな一日だった。

昨日のお昼過ぎも、そうだったけれど、Bリーグのチャンピオンシップシリーズのファイナルのテレビ中継を観た。

地上波しか観ることのできないテレビなので、昨日の第一戦、今日の第二戦は観れてよかったけれど、1勝1敗となって、火曜日の第三戦はBSでの放送なので観られなくなってしまった。

広島ドラゴンフライズの朝山は、私が競技生活で対戦した選手の中で、最後の生き残りのBリーグ選手。

いいおじさんのベテラン選手になって、出番はなくてもチームを大声で引っ張っている。

今シーズンで引退、最後の年にダークホースとしてファイナルまで進めたのは、大したものだ。

どちらかというと、ヤンチャ放題、わがまま放題な印象の選手だったくせに(笑)

 

穏やかな一日でも、いろいろあったけれど、清拭して、小川洋子の「博士の愛した数式」を読み返し、のんびり……

 

右手首には、昨日、ちゃりこが作って持ってきてくれ、結んでくれたミサンガが……

しっかりと、私の好きな色の緑と水色の糸で編み込んだもの……

それを、時折見つめながら、負けないことを誓う……

言葉少なめに、約束してくれたちゃりこに、負けないことを誓う……

 

大切なものを何一つ失わないでほしいと言った私に、言葉少なめなちゃりこが言った、

「ぼちぼち赴任地替えの年数だから、希望は通らないかもしれないけれど、東京の近くと希望を出すくらいはいいでしょ」という言葉を噛みしめる……

 

派手な引退試合はないちゃりこ父だけれど、

幸せをいっぱいに噛みしめる……

 

ミサンガに託してくれた、病気からの復活というちゃりこの想いと、

ミサンガに託した、ちゃりこの幸せを願う私の想いが、交差する……

 

ちゃりこは朝早く、赴任地に戻っていった……

穏やかで、幸せな、日曜日だ……