区内の総合病院に入院した、ちゃりこ父。
医療、病院、看護系、介護や障害者福祉系、教育系と、ひどい組織をたくさん見てきたちゃりこ父、特に近所の大和病院なんて目も当てられない酷さだっただけに……
しかし、今回の総合病院は、受付、医療事務系、採血等の簡易検査、大規模にも関わらず、ほとんど感じのいい人ばかりだった。
弱者を相手にしている職業に就きながら、威張り散らしたり小馬鹿にしたりして、頭にきて何か言われればペイシェントハラスメントだと言い張り、自分たちのドクターハラスメントを認めようとはしない輩が溢れているのは事実だからね。
さてさて、外来よりも、閉鎖された入院病棟のほうが闇が深いであろうことは、容易に予測がつく。
主治医の女性はいい感じの人だった。
私はとりあえず、どんな治療方法になるかわからないため、長い時間の点滴を続けるために、重症患者さんの集まる病棟に入った。
私に初めに接してくれた看護士さんも、ちゃりこと同い年の女性で、すごく感じいい元気な人、元気をもらえる人だった。
ひと安心。
でも、周りは高齢の重症患者の人たち。
大きな叫び声を出してしまったり、たぶん認知症も入っているのだろう、指示どおり動けなかったり、ふらふら歩いて部屋に留まれない方もいるようだ。
やっぱり尖った言葉を投げつけるナースもいる。
「やりがいがあります!」と断言、公言していたちゃりこと同い年のナースと話して、私の介護介助体験からの弱者への酷い暴言や侮蔑の言葉や態度が飛び交う職場を何度も何度も辞めてきた話をしてみた。
彼女曰く、「私はそんな人はガン無視します!」
頼もしい。
他にも、元気をもらえるナースの方はいるけれど、こちらを萎縮させてしまうナース、やっぱりいるよなあ……
こちらはガン無視するわけにはいかないし。
そして、いくら良い医者や良い看護士がいても、それは酷い医者や酷い看護士がいることを、なかったことにはできないということ。
そして患者側が、良い医者や良い看護士だけを選ぶことはできないということだ。
だからこそ、私は、虐待あるいは虐待まがいのことが起こっていて、それを完全に無くすことができない施設には、後ろ足で泥を引っ掛けて辞めてきたわけだ。
そこまでは望むべきは酷だろうけれど、彼女の初志貫徹、周りに迎合していかない未来を望みたい……