公共交通機関が止まっているシャバッドの本日、慌てて起きても特にすることも、
開いている場所も、移動手段さえ限られていることから、
ゆっくりと起き、レンタル自転車で“意外に都会”と言われているテルアビブの中心に行くことにしました。
テルアビブのレンタル自転車も都内のレンタサイクルとほぼ同じシステムのようで、
クレジットカードで登録をし、時間ごと/デイユースにするのかを決定後、
市内各所にある自転車スタンドの端末で自転車を選びロックを外して利用することになっていました。
自転車好きな私は、最初こそ嬉々としてこぎ出したのですが、
何これ?
電動自転車でもないくせに、何がこんなに重いの?
ていうか、自転車こいで移動が楽になってんだか
私がこの重い自転車をどっかに運んでんだかわからないくらい、重いんです!
こいでもこいでも前に進まず、危うくまた貧血を起こしそうになりました。
まずはビーチを目指し、やっとのことで到着したら、そこはすごい大波。
シャバッドをのんびり過ごすため地元の人なのか、他にすることがない観光客なのかよくわかりませんが、
ビーチ沿いの道はとても賑わっていました。
ビーチ沿いには立派なホテルが立ち並び、ウィンドサーフィンをしている人も多くいました。
確かにここだけ見ればちょっとしたリゾートっぽい雰囲気です。
記念に写真を撮ってもらおうと思い、ちょうど目の前を通り過ぎようとしてた家族の娘さんに写真をお願いしたら、
父親から
「今日はシャバッドだから無理」と断られてしまいました。
噂には聞いてたけど、シャバッド万能理由説、すごいですね。
ユダヤ教ではシャバッドの日は、あらゆる労働から解放されることになっているようで、
建物によってはエレベーターも動かさないそうです。
ミコラ君は、これに驚き
「スマホのシャッター押すのも労働なら、トイレも流さないってことなのかよ?」と悪態をついていましたが、
そんな国に興味を持ったのは他ならぬあなたです。
しかたないので、お互いに記念撮影し、漁港近くの倉庫を改装したレストラン街に行くことにしました。
えぇ、重い自転車をこいで。
そして、到着したはいいんですが、レンタル自転車の駐輪スペースに空きがなく、
レストランに入りたくとも動けなくなってしまいました。
雨も降りだして、困ったなと思っていたところに
タイミングよくレンタル自転車の回収車がやってきたので、ほっとしたのも束の間、係の人が車から出てきません。
私たち以外にも、駐輪したい人たちが待っていてみんなで代わる代わる事情を説明しながら回収をお願いしたんですが、
係の人は「雨が降ってるからできない」の一点張り。
もちろん、我らがミコラ君も交渉して、その後サービスセンターに電話をかけて回収係に作業するよう依頼をかけてくれたところ、
会社から怒られたのか、係の人がキレながら車から降りてきて、ミコラ君に対して
「お前は俺のボスでもないのに、そんな口の利き方をするな!俺に話しかけるな!」
と怒鳴りつけてきました。
自分の怠惰が原因なのにひどい逆切れっぷり。
彼がやっと自転車の回収を始めたので、無事にレンタル自転車を返却できたんですが、
私のイスラエルへの点数がまた下がった出来事でした。
でも、その後ミコラ君が
「あ、もしかしたら、彼が僕に対してあんなにキレたのは、彼が雨だから車から出て自転車の回収作業ができないって言ったとき、
“あなたは砂糖か何かからできてるんですか?”って僕が訊いたからかも。」
って言ってて、私はその発言、ユーモアがあって面白いなと思ったんですけど、イスラエル人には通じなかったのかもしれないですね。
うん、ユーモアのセンスって大事ですよね。
こちらの写真は、その後入ったレストランで頂いたランチです。
まずおかわり自由の前菜セット+パン+レモネード+食後のコーヒーまでが基本セットで1500円。
これに+1000円でメインのお魚やお肉を足すシステムのようで、ボーイさんがキビキビと働く活気あるレストランでした。
最初に案内してくれたフロア係の人は、この基本セットだけでもOKと言っていたのですが、
注文を取りに来た上司らしい人は、メインを頼まなきゃダメと言っていて、ミコラ君はどうしようと言ってたけど、
私はこれは頼まなくても全然通るパターンだなと判断し、基本セットだけで押し切ることにしました。
何か言われたら、私たちヴィーガンだからって答えることにして…。
お腹が空いていれば、他の人のテーブルにのっているお魚やお肉のメインも本当においしそうだなと感じたんですが、
まだひよこ豆の消化に悩まされている私には無理な注文でした。
もちろん、何も文句を言われることなく基本セットだけでお会計を済ませることに成功。
たくさんの種類の前菜が少しずつ食べられるというのは、本当に嬉しいメニューでした。
続きます。