ランチ後は、シャバットで静まり返るテルアビブ旧市街を散歩して、おしゃれなカフェバーでワインを飲みながら
二人でおしゃべりをして過ごしました。
そろそろ日没になり、長かったシャバッドも終わるということで、テルアビブ市内のショッピングモールが
6時や7時から開店し始めるのを狙って、やっと最終日に“意外と都会だった”説の検証に向かうことにしました。
イスラエルで買おうと思える唯一のブランドが、日本でも死海のソルトスクラブで有名なSABON位だったので、
訪れたモールでかわいい店舗を見つけて、やっと少しだけテンションが上がりました。
さすが、本国だけあってラインナップがすごく豊富!
男性スキンケアラインやキッズライン、キャンドルや傘、エプロンなどの小物類から、
リップグロスやマニキュアなどのコスメラインも展開されていました。
値段は日本の30~50%オフくらいでしょうか。
ミコラ君が大人買いしている陰で、私は記念程度に、お土産として、マニキュアや除菌ジェルを購入しました。
入店2日目の店員さんがひとつひとつ丁寧にラッピングしてくれ、ここに来てやっとイスラエル人の親切さも
多少感じることができました。
その後、一旦帰宅してパッキング&身支度を済ませてから、ミコラ君が見つけて予約してくれていた、
イスラエルで一番おしゃれでセレブが集まるニューイヤーパーティーに出かけることになりました。
ニューイヤーイブということもあり、タクシーが捕まらず、やっと乗れたタクシーがメーターをつけないわ、別にもう一人乗せちゃうわ、
最短ルートじゃない道を行ってるっぽいわで、またミコラ君と言い合いに…
ミコラ君が
「googleマップだと目的地まで10分で行けるって出てるのに、何でこんな道通ってるの?」
と指摘すると、ドライバーさんが
「こっちが早道だから。10分以内で到着すればいいんだな、今何分だ?よし7分で到着してやる。」と反論。
信用できないということで結局降りることになり、よくわからない場所からまた別のタクシーを拾うハメになりました。
イスラエルが大好きなのに、今日2回目の口論になったミコラ君。かわいそうに…
なんでこの国が好きなのか、結局謎だけど。
パーティーの会場はおしゃれなデザイナーズホテル。
1階のロビー部分とパティオには、ドレスアップした参加者達が生バンドの演奏に身体を揺らしながら、ドリンク片手に談笑しています。
Wow!絵にかいたような海外のパーティー。
私たちもスパークリングワインで乾杯後、ミコラ君の指示で、それぞれ声をかけられやすいように別行動することになりました。
「先生、好みの男性じゃなくても話しかけて、知り合いを作って下さいね。そのためにこのパーティーに来たんだから。」
と厳しいことをいう、ミコラ君。
な、なんというプレッシャー!
会場を一周して感じたんですが、ほとんどみんなカップルで来てるし、そしてこんな綺麗でスタイルがよくて、
おまけに露出度まで高い女性陣に対し、私みたいなちんちくりん、そして皮膚トラブルのせいで今日もすっぴん女に
お声がかかるわけがありません。
それに加えて初日からの豆未消化により、その後満足に食事できてないことから、エネルギー不足のせいで
低体温になってしまい、、根性でダウンコートは脱いだけど、寒すぎてストーブの前から離れられない!
ここから動けないから、完全に美女の影に埋もれてる!
そんなこんなでやっとのことで、もう一周回ってミコラ君と再会すると、何か割とこの人できあがってるじゃないですか。
私と離れている間に一体何杯飲んだんだ?
体を温めるために踊っていると、生バンドによるカウントダウンが始まり、あまりにあっけない2017年の幕開け。
最近神聖な気分で年越しをしていないことを密かに反省しました。
その後、もちろん全くタイプでないイスラエル人男性に話しかけられ、話してる途中で人ごみに押されて
うまく逃げられたので一人ほくそ笑んでたのですが、ちゃっかりミコラ君に見つかっていて、
連絡先を聞かなかったことで説教を食らってしまいました。
ここでくすぶっていても仕方がないということで、ミコラ君の指示で別会場に移動します。
次の会場も2週間前にオープンしたてのおしゃれなデザイナーズホテルです。
到着早々トイレに並んだミコラ君は、前に並んでいた、マツコ・デラックスみたいなアメリカ人ジャーナリストと仲良くなって、
みんなでおしゃべりすることに。
しごく当然のことながら私とミコラ君の関係について質問を受けたので、お互い不利益を被らないようにと
あらかじめ打ち合わせしていた通り、姉弟と回答しました。
彼が11歳の時にうちの家族が養子にしたので姉弟になり、だから彼はウクライナ語も日本語も問題なく話せるのだと。
これが素面だと通じなかったと思うのだけど、ある程度できあがっている人たちにはすんなりと受け入れて頂けたようです。
いつもは立場が逆なんですが、この日は目を離すとまたミコラ君はマツコとウォッカのショットを飲んでいて、
朝の7時半にテルアビブ発の飛行機に乗る私たちはそろそろ帰らないといけない時間には、
同じ話を何度も繰り返す程度の酔っ払いになってました。
寒い寒いという私の手を取って、「どうしてこんなに冷たいの?」と、これも答えがわかりきっている質問を何度も訊き、
そして自分は今こんなに暑いのにねというミコラ君に対し、
(そりゃ、あんたは相当飲んでたからね)と心で毒づき、
両方の手を温めようとしてくれたせいで、路上でフォークダンスのようなフォーメーションを組む羽目になり、
新年早々軽くうんざりしました。
でも、私もこれまで少なくとも15年はぐでんぐでんに酔っ払い、迷惑をかけてきた側なんだから、寛容にならなくては。
結局新年にタクシーなんか拾えるはずもなく、家まで徒歩で帰りました。
空港までのタクシーも心配していたのですが、ミコラ君がスマホアプリでタクシーを予約する程度までは酔いから回復していて、
4時過ぎには空港へ到着。
数日前のイスラエルの入国審査はすんなり通れた私でしたが、出国審査はイラッとしました。
一人ひとり、パスポートを見せて職員からインタビューを受けるのですが、私にはマレーシアやトルコ、インドネシア等のイスラム圏への
渡航記録があったことや、今はクロアチアで働いていること、そしてウクライナ人と現地集合で旅行に来ていることが不審だったらしく、
最終的にマネージャーレベルの人まで出てきてしまいました。
どうして今クロアチアにいるのかと質問を受けたり、クロアチアでの滞在許可証を出せば出したで、
どこにクロアチアって書いてあるんだとか、ねちねち質問されて、
「今からこの国を出るのに、それってあんたに関係ある?」って思うことを長々と聞かれイライラしました。
そのイライラを増長させたのは、今まではどちらかというとパスポートコントロールで足止めを食らうことが多かったミコラ君が
自分はさっさとインタビューが済んでしまい、反対側から今回は立場が逆転した私をニヤニヤと観察していたことでした。
くっそう、こんな国に度と来るか!
今回の旅の教訓
① 興味がない国には旅行に行かないこと。
② Airbnbはしっかり選ばないと外れること。
③ 豆を消化するには時間がかかること
以上!
はてさて、みなさんの参考になりましたでしょうか?
なるはずないですね。