学習者の属性(地域別)によって、気を付けるポイント | 【群馬県前橋市】日本企業で働く外国人のための日本語研修 あさみけいこ流日本語教師のススメ

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開国人活用トレーナーの浅見惠子(あさみけいこ)です。
ご訪問、ありがとうございます。

私は2002年からプロとして、日本語学習者と接してきました。
先日数えてみたら、52か国の方と一緒に学んできたことがわかりました。

アメリカ大陸:10か国
アジア:15か国
アラブ(マグレブ含む):9か国
アフリカ:7か国
ヨーロッパ:11か国
 


この仕事をしていなかったら、なかなか接する機会のない国の方も多いです。
我ながら、素敵な経験を積んできたんだな、と感じました。

この間、いろいろな方に日本語を教えてきて、外国語学習には個性もあるのですが、
その方の属性によって、気を付けるポイントがあると思うようになりました。

1・どんな言語環境だったか(多言語地域出身か、単一言語地域出身か)
→もともといくつもの言葉に日常的に触れていた方は、まったく構造の違う言語でも、抵抗が少なく、すんなり習得できる傾向が強いです。
特に、西アフリカ出身の方の場合、耳からの習得スピードは驚くほど早く、そして正確です。

反対に、単一言語地域の方は、外国語を逐語訳しようとする傾向が強く、母語との比較に終始しがちです。
早い段階で、逐語訳では限界があることを伝える工夫が必要です。
(日本語で日本語を理解できるような導入、練習の工夫)

2・文字について
→もともと書く文化か、話す文化かで文字をどの程度重要視するかが全然違います。
話す文化の方に書くこと(書いて覚えること)の重要さを理解していただくには、こちらの注意深い配慮が必要です。

3・どんな教育環境だったか
→欧米や南アジア地域のように、自己主張を重んじる教育を受けてきたか、東アジア地域や西アフリカ地域のように、教師の言うことに従う教育を受けてきたかによって、会話練習の際のステップに配慮が必要です。
自己主張地域の方なら、ある程度のコントロールがないと、会話のスタイルが学びにくいことがありますし、教師主導地域の方なら、その方の意見が出てくる、創造的な活動になるような工夫が必要です。

ここ数年主に接している、南米出身の方は、
単一言語地域、
話す文化、
自己主張地域
という傾向が強いです。

そのため、入門段階から、逐語訳での説明は避ける(直接法による負担は考慮します)、

日本語は書いて覚える努力が必要だと伝える、

会話ではある程度の枠をこちらで決め、多少コントロールを加える、

ようにしています。

皆さんが教えていらっしゃる、またはこれから教えようとなさっている方は、どんな属性をお持ちですか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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