『ジーンズをはいた女神たち』(凪沢了)。 | 北海道・最東端からの不定期通信<Part.2>

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さて、読了本の記録です。


元々は9月27日の日曜日に函館市中央図書館から借りていたのですが、返却期限の10月11日までにはタッチの差で間に合わず、延長をさせていただいてからの読了です。



『ジーンズをはいた女神たち』(凪沢了/株式会社アートン 2006年3月31日 初版第1刷発行)


手に取ったキッカケは、まるで絵画のごとき表紙の印象です。


イラストレーションは真鍋修氏。なかなか魅力的だと思います。


「あとがき」によれば、著者は、「主として文芸編集者という職種に就いていた」そうで、本作品が第一創作集とのこと。


『アトン』という雑誌に2004年12月の創刊号から一年間、月に一度、読み切りの短篇として掲載されていたものを一冊にまとめたそうで、収録されている12作には毎回主人公の女性の名前がタイトルになっています。


1作目の「エツコ」を読んでみると、文章が堅く、肩に力が入りすぎているような感じもあって、正直、あまりいい印象ではありませんでした。


ですが、たまたま、「図書館から借りた本の記録」として紹介した もう一つのブログ<元祖> の方に、「懐かしいです。また読んでみたくなりました」とのコメントをいただいたこともあって、再び、2作目から読み始めました。



生意気な言い方をすれば、作品ごとにかなりバラツキがあるような気もしましたが、なかなか面白く読めました。


一挙に読み切るというよりも、掲載時のように“読み切り短篇”として、毎月一回くらいのペースで読むのがちょうどいいようにも思いました。



そういえば、なぜ「ジーンズをはいた女神たち」のタイトルだったのかは分からないままですが、もしかすると、各作品には、今回のように主人公の女性の名前ではない別のタイトルがあって、その中の一つを表題作としたのだろうか。とも思いました。


実は、読んでいるときからずっと、「名前ではない各作品のタイトルがあった方がよかったのでは?」との思いが消えませんでしたので。



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