初めて→タイムカプセル①
それぞれの過去
潤→タイムカプセル①
雅紀→タイムカプセル②
智→タイムカプセル④
翔→タイムカプセル⑨
和也→タイムカプセル⑯ です
タイムカプセル第２章（96）
『さびしさはせなかからくるんだよ』
だ・・・れ・・・？
ずっとぎゅっとちっちゃくなって、
あたえられるかいかんだけをうけいれて、
やみのなかにとけこんでねてたいの。
なんにもかんがえることをやめたんだ。
なのにおれをよぶのはだれ・・・？
きもちをもったらつらくなる。
なのに、おれのこころにあたたかいひかりがさす。
どうして、おれをよびおこすの？
なんで？
あいつがおれをじゆうにする。
しょおじゃない。
でも、しょおのかお。
だから、ひとみになにかをうつすのも、
おとをきくのもやめた。
おれは、しにたくてもしねない。
だから、もう、かんがえさせないで。
かずがないてる？
どおして、かずかないてるのがわかる？
かずのかなしみがオレにふりそそいでくる。
どうか、つたわらないかもしれないけど、
『かず、なかないで』
おれがなかせたんならごめんね。
かず、しょおはオレのはんぶんだけど、
かずは、おれがまもってあげたい。
だいすきだよ。
くらやみにおちても、だいすきだよ。
この、あたたかいひかりには、かずのにおいがする。
かず・・・かず・・・かず・・・。