依田眠子です、こんにちは。


私の中で大切な思い出になっている

恋のお話の続き。


これまでのお話↓

①会って⚪︎回目で告白される


②彼の結婚観とは?


人懐っこく、すぐに他人を笑顔にしてしまう彼。

見栄を張らず、知らない事はすぐに聞く。

人見知りで強がりな私は、

そんな彼が羨ましくもあり、大好きだった。


彼とは、色々な場所に旅行に行った。

初めての旅行は私の誕生日に鎌倉へ行った。

彼の誕生日は私プロデュースで箱根へ。

車で海ほたる、秩父etc…

少し荒っぽい運転で車酔いしたが、

旅行はいつも楽しかった。

「伊勢神宮にも行きたいね」と話していた。



彼と付き合うまで、

私は男性とまともに交際をした事が無かった。

交際と呼べるのか?な「お突き合い」ならあった...。

気心の知れた友人もほとんどいなかった。


「私がいると迷惑をかけるかも」と、

どこに行くにも何をするにも一人だった。

そんな私に、「二人でいる事の幸せ」

教えてくれたのが彼だった。


付き合ってすぐに

私の数少ない友人にも会ってくれた。

「眠子の内面を好きになってくれて

大切にしているのがわかるよ。

良かったね。」

友人はそう言ってくれた。


結婚後の生活は、

彼の希望を全て叶えるのは難しいだろう。

料理も、泊まった日は朝食と夕食を

作っているけど、

彼が求める腕前にはなれていない。


それでも一緒に居てくれるのだから

いずれ結婚するのだろうと思っていた。

気がつけば、出会ってから2年が過ぎ、

私は35歳を迎えようとしていた。


ある日の事。

彼の友人から「彼女と食べてね」と

贈り物が届いた。

ハムやソーセージ、コロッケなどだ。


彼:「夕飯は冷凍コロッケにしよう!」

私:「え、私、冷凍コロッケを

揚げた事が無いよ。

上手く揚げる方法がわからない。

温度調節はどうするの?」

私は母の手作りしか食べた事が無かった。

彼:「調べよう。170度だって!」

私:「170度になったかは、どうやったら

分かるの?熱いところに冷たい物を入れて

コロッケは爆発しないの?」

彼:「サイトによって書いてある事が違う。

わからないよ💢少し低い温度から入れれば?」

私:「確認だけど、美味しい揚げ方みたいな

説明書は付いていないよね?」

彼:「ない」

私:「じゃあ母のを見ていた記憶を頼りに

やってみるよ。生と冷凍では違うと思うけど」


上手く揚がらず、

二度揚げしたら焦げた。


彼:「眠子がやり方知ってそうだから

任せたのに!恥ずかしいよ。

友達に何て言ったら良いんだよ!」

私:「・・・ごめんなさい」

私はただ泣くしか無かった。


また別の日には、

掃除機をかけ忘れた事を怒られた。

こうして、詰られる事が多くなった。

我慢できる。

こんな私と

結婚してくれるのは、

彼しか居ないんだ。

そう自分に言い聞かせていた。


つづく