スマホ自粛期間に読んでいた北村薫さんの『ひとがた流し』読了しました。
北村薫さんをミステリ作家と紹介してましたが
この作品はミステリではありませんでしたね。
で、私は知らなかったんですが、
NHKでドラマ化もされてたんですね。
「月の砂漠をさばさばと」の登場人物が成長して登場してるそうなんですが、
あれ?読んでるはずなのに思い出せない。
もう一回読んでみなくてわ。
『ひとがた流し』は40代の女性3人がメインなのかな?
ホントに偶然というか、もしかすると何かの導きがあるのかもしれないと感じてしまうことが1つ。
年代も違えば、職業も違うんですが
この中の千波という登場人物の境遇に
私の高校時代の同級生がとても近いことが起こっていて。。。
凄く身近に感じてしまった小説でした。
北村薫さんの文章はとても穏やかで、
そっと人の心に寄り添うような感じがします。
そして、ごく身近に感じる事が描かれているので私の事をどこかで見てた?と感じることも。
で、私とその同級生も、小説の登場人物達と同じように、頻繁に会うわけではないけれど、
付かず離れずって感じで年に一回会うような時もあれば、何年ぶりだろうね?って感じで連絡を取り合うこともあるって感じのお付き合いなんです。お互い地元を離れて同時期に東京で生活している時期もあったり。
お互い転職したり、引っ越ししたりと。
上手く言えないのですが、私の中では「彼女も頑張っている」と思うことで一緒に生きている感覚があったんですよね。
ところが、今回そんな彼女から身内のご不幸の話とご自身の病気の話を聞いて、
お互い当たり前に元気でいると思っていたのに、何が起こるか分からないんだって事を実感したというか。。。
言葉だけなら、「いつ何が起こるか」って当然だと思っているんですが
きっとどこかで
「自分や自分の周囲の人は大丈夫」だなんて、勝手な事を思っていたんだと。。。😔
ほんとに人間って勝手ですよね。