壊れた映画フィルム | 日々上等!

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再婚した時は55歳だった
とらちゃんは62歳になりました。私は多発性嚢胞腎、多発性肝嚢胞、橋本病、冠攣縮性狭心症、神経痛などでヨロヨロ。
2人で力を合わせて生きていくはずだったのに。とらちゃんは私を残して逝ってしまいました。2024.4.2

昨日は銀行で担当さんとお話。

お話の流れで

「ご主人は?」と聞かれた。

 

泣くどころか笑顔で

朝は普通に仕事に行ったのに

救急車で運ばれ

そのまま亡くなってしまった事を話した。

相手は恐縮しておられたけれど

私の顔には笑顔が張り付いたままだった。

薄情な奥さんと思われたかもしれないなぁ。

 

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あの日の出来事を思い出さない日はなく

毎日のように鮮明に蘇ってくる。

一人の時はただただ泣いてしまう。

 

「これからは文太のそばにいてやって」と

仕事に行ってしまった背中。

「苦しい。救急車で運ばれる。準備してて」と

最後の言葉となった掠れた声。

なんの対処もできないと話す先生の姿。

救命は無理ですと言われた時の絶望。

ICUに来た時には

既に冷たくなっていた体。

私の呼びかけに一瞬だけ

120まで上がった心拍と溢れた涙。

一人で聞いた最後を伝える言葉。

壊れた映画フィルムのように

リピートされる。

 

とらちゃんは無理をしたのだ。

体調を崩してしまった私のために。

今度は自分ががんばろうって

そう思ってしまったのだ。

もう少し休んでいたら

私が無理をさせなければ

今も倒れる事はなかったかもしれない。

私は後悔している。

自分を責めている。