昨日は銀行で担当さんとお話。
お話の流れで
「ご主人は?」と聞かれた。
泣くどころか笑顔で
朝は普通に仕事に行ったのに
救急車で運ばれ
そのまま亡くなってしまった事を話した。
相手は恐縮しておられたけれど
私の顔には笑顔が張り付いたままだった。
薄情な奥さんと思われたかもしれないなぁ。
あの日の出来事を思い出さない日はなく
毎日のように鮮明に蘇ってくる。
一人の時はただただ泣いてしまう。
「これからは文太のそばにいてやって」と
仕事に行ってしまった背中。
「苦しい。救急車で運ばれる。準備してて」と
最後の言葉となった掠れた声。
なんの対処もできないと話す先生の姿。
救命は無理ですと言われた時の絶望。
ICUに来た時には
既に冷たくなっていた体。
私の呼びかけに一瞬だけ
120まで上がった心拍と溢れた涙。
一人で聞いた最後を伝える言葉。
壊れた映画フィルムのように
リピートされる。
とらちゃんは無理をしたのだ。
体調を崩してしまった私のために。
今度は自分ががんばろうって
そう思ってしまったのだ。
もう少し休んでいたら
私が無理をさせなければ
今も倒れる事はなかったかもしれない。
私は後悔している。
自分を責めている。