以前、樺沢紫苑さんの本「読書脳」の感想をこのブログに書いたことがあるけど、成人してからは読書、とりわけ小説の類は読むのが苦手。
集中力がない
飽きっぽい
主人公に感情移入するより、状況や人の行動の理由の方が気になり、原因や結果の分析をするので、興味が続かない
と思い付く理由はこんなものだけど、
小説だと、どうとでも受け取れるような書き方をされたりすると、とってもモヤモヤする
結論が知りたい
正解が知りたい
知りたがりなだけで、小説の世界に没頭するのは苦手。
エンディングを読み終わって、「だから何?」となりやすい。
そんな私が今珍しく本を読んでいる。
これは小説ではなくて、小説・文学作品について語り合っている座談会形式の本。
というのもあり、とってもとっつきやすく、その小説自体読んでなくても、あらすじを載せてくれたり、解説もされているし、座談会の話を読んでいても、内容は伝わってきます。
そして、何より座談会に出ている5人(雑誌「表現者クライテリオン」編集長の藤井聡先生、編集委員の浜崎洋介先生、柴山桂太先生、川端祐一郎先生、そして特別顧問の富岡幸一郎先生)の言葉によって、それぞれの方の持ち味、得意な分野や個人的な経験、親しんできたものなどが盛り込まれて語られているので、それぞれのお人柄を感じながらも、作品の雰囲気やカラーが伝わってきます。
その楽しさは、世間話の無邪気さとは違う種類の、深く広く、登場人物を通して作家自身のことや、その作品が著された時代や歴史を紐解きながら展開されているところから来てる。だから楽しいのかな。
そして、
こちらの動画では、座談会のうちのお二人がこの本の内容や座談会の触りを話してくれていて、楽しいんだけど、好奇心を刺激されて、前のめりになる。
まぁでも、
ただ、小説そのものを語られる部分では、なんかまだモヤモヤするんですよね。
そのモヤモヤと付き合ってみるのが、
この本との付き合い方かもしれない、という予感があります。
第一部で、映画「この世界の片隅で」のことが話されています。
その内容は、座談会で語られているとおりだととっても同意しました。
語られている作家の皆さん
太宰治
大岡昇平
小島信夫
安岡章太郎
三島由紀夫
大江健三郎
開高健
村上龍
村上春樹
田中康夫
石牟礼道子
富岡多惠子
高橋源一郎
島田雅彦
とはいえ、けっこう分厚い本なので、がんばって読みます