先日読んだ樺沢紫苑さんの「読書脳」に読む本の選び方の一つとして、好きな人、憧れの人の書いた本を読む、というのがありました。
私の憧れの女性の一人は森高千里さん。
彼女の書いた本を読んでみようと探しましたが、書き下ろしはないようでした。
語り下ろしはあったので、1996年に出版された本を読みました。
江口洋介さんとの結婚は1999年なので、まだ独身時代、20代後半の森高千里さんの思いが綴られていました。
森高千里さんの作品はたくさん聴いて、歌って大好きだけど、どんな人かはあまり知りませんでした。
作品やパフォーマンスに現れているとおり、自然と自分に向き合って成長していった人だと感じました。
小さい頃のエピソードから、熊本から上京して1987年にデビューして、1996年までのことを話しています。
煌びやかな世界でずっと一線で活躍している人のイメージですが、どこまでも自分と向き合い、私らしく表現するために、さまざまな悩みや葛藤、紆余曲折があり、その過程から徐々にアーティスト森高千里を確立している姿が、浮かび上がります。
音楽が大好き、ライブが大好き、そして周りの人やファンへの温かさを感じます。
語り下ろしなので、読んでると友達から身の上話をされているような感覚になって来て、とても親しみやすく、率直な森高千里さんの人柄を感じました。
この仕事をしていくうえでは、負けず嫌いな性格でよかったな、と心から思いますね。
すごく嫌なことがあったって、はねかえしてやろう、って頑張れますもん。
ストレスで倒れようが、大好きなコンサートができなくなろうが、「絶対に負けない」「ここから何かをつかみとって、なんとか立ち上がってやる」、そう思えるんですよ。
だから、これからだってわたしは負けず嫌いで通します。曲がったことは大嫌い、一本スジを通す、そういう姿勢を貫いていこうと思うんです。
最近ようやく、訛らなくなったんですけど、でもわたしの場合、こういうお仕事をしてるから標準語を話しているんであって、本当は方言ってすごく好きなんです。
時折、自分の故郷の方言でしゃべってる人と出会うと、東北弁でも大阪弁でも九州弁でも、ああ、いいなぁ、と思いますね。
聞いてるだけでもあったかい感じがしたり、懐かしい気持ちになったり、ユニークな響きを持っていたり、絶対に大切にしてほしいな、とわたしは思うんです。
好きな部分を引用してみました。
やはり憧れの人はめちゃくちゃ素敵💓
本を読んだ後、動画が見たくなってYouTubeをみました。
臭いものにはフタをしろ!
自分で作った歌を自分でギターを演奏して歌う。
歌詞の中のおじさんをけちょんけちょんに反撃しながら、ロックのリズムで巻き込んでしまう。
爽快だね!
腰をフリフリ歌って踊れば
みんな忘れちゃうわ
あんた知ってるだけじゃだめなのよ
身体使わなくちゃ
ほんと理屈は得意だね
ねぇおじさん
私もぐりでいいのよ
ねぇおじさん
これがロックン・ロールよ
ねぇおじさん