韓国もただ学歴社会ではなくなってきている。な、農家編 | ねこさんコリアを行く nekorea

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韓国の農家に嫁いだ半引きこもり主婦の農業、韓国行事記。
気ままに楽しく、子育てしながらイラストやマンガも描いています。主にソウルでない、内陸、しかも片田舎韓国情報をお届けします。

更新は気まぐれ。一週間しない時もあれば、めっちゃ頑張る時もある。

 

 

こんにちは。前回の、『韓国はまだまだ元気』の続きです。

 

 

※このブログは田舎の個人的生活の感想と呟きです。正しい韓国情報提供とかではないです~。

 

 

 

その前に、宮崎駿監督がナウシカの絵を描いたから漫画ナウシカするか?みたいなニュースが載っていました。(多分、ただ頭の中を描いているだけだとは思いますが)

 

え~ポーンポーン

 

個人的には、ナウシカ、ラピュタ、トトロの初期三作はあれで短い映画の中にきれいに完成されているので、完成するかも分からない漫画映画化よりも、他の作品にしてほしいです~笑い泣き笑い泣き 私のワクワク三作~!お願い

監督もゲド戦記(ナウシカ制作前)でしたかったことを、ナウシカでしてしまったというような記事を読んだ気が…。

 

良き古き価値観でまとめられていて、まとまった感が苦手な方には不足かもしれませんが、何と言うか映画ナウシカは、あの、風や砂、虫、胞子ほわほわを感じる感が好きです。アニメなのに浮遊感があると言うか。~~(っ´ω`)っ

 

風圧、風に乗る感、風感!スノボ

メーヴェ乗りたーい、と素直に思える構成。

 

ちなみに、かなり後になってネットで知るまで『もののけ姫』の主人公は「サン」だと思っていました。

なので、劇場で初めて見たジブリ作品だったと思うのですが、ナウシカのように「サン」中心に映画が回るのを待っていて、「無気力???」で、映画が終わってしまいました笑い泣き しかも姫って言うから、もっと城や街とか民衆とかあるんだと思ってたよ!町が出てくるの待ってたよ!

 

アシタカが主人公だって、ちゃんと教えて~~~!!!笑い泣き笑い泣き

 

ばかだから分かりませんでしたー!泣くうさぎ 本来『アシタカ戦記』だったんですね…。

 

 

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

 

 

さて、韓国の農業UターンやIターン。

 

今、韓国で変わりつつあるのが『大卒』の価値です。

 

少なくとも私たちの田舎では、これまで勉強、勉強、勉強!!だった世代も

『いい大学出たところで、大手にもボーナスのいい会社にも入れない』

という価値観も定着しつつあります。

 

私が来てからこれもすごく変わって来たことです。

 

もちろん当たり前に4大に行く時代だし、ソウルや大邱の有名大に入った、卒業したという価値は今でも本当に大きく評価されるわけですが、就職できる枠は大手にしろ、公務員にしろ結局限られているという現実にみんな気が付いている訳です。15年前は花形だったITだって、大して儲からないどころかこき使われて終わることもある…。

 

 

なので、30、40代にもなると、

もう、農家した方が早くない?

という人もいるわけです。

 

もう田舎。どこもかしこも農地だし。↑これは田んぼの端に作られた、近所の方の家用農家です。

この時代、輸出もするし。当たり年はずれ年は大きいけれど、このまま廃れる感じではなさそう。

 

 

というか、都会で暮らせなくなったり。

都会、住むには大変だよね…。男性なら、オフィスワークにこだわらなければ地方にも仕事はある。

 

 

kpopやネットのWeb漫画など見直されてきたこともあって、昔ほど専門に行くこともあまり悪く思われなくなりました。一昔前は低く見られていた職業も、今はそうでもない。

 

韓国人自身この10年で、今強くてもそれは永遠ではなく、世界がひっくり返ることがあってもおかしくないと思っている訳です。

 

韓国は様々な講習やイベントも多く、専門家、作家、歌や舞踊ができるといろいろ呼ばれるので、儲かるかは別でも認識が変わってきています。

 

ウチの親戚も、ただいい大学よりも介護や看護などの大学を進めるようになりました。韓国の歯医者や病院の数はものすごいですからね。大邱の通りなど、の歯医者は片車面だけで100メートルも歩けば5、6軒あるよ…。歯医者が入っているビルが連続して並んでいたり病院病院病院病院

こんなに少子化なのに、大邱は産婦人科もけっこうな数あります。

 

 

つまり、就職に事欠かない業界の勉強をする。

にシフト変換しています。

 

なお、韓国は介護資格を持っていると、自分の親や義両親も含めて介護代が出るので、けっこうな数の女性が介護資格を受けています。

 

そんな訳で専門分野も見直されているし、都会でいい暮らしをあきらめる人もまあまあいる。

 

 

つまり、都会から戻って農家を継ぐ人が多いポーン

 

それでだからと言って、農家ができるのか!っという話になって来ますが…

 

韓国の強いところが、

とにかく農家数が果てしなく多いことです。

 

1970年~2010年の30年で農家人口が80%半減しても、2020年で農家世帯の子供も入れた総人口231万人です。ファっポーン

農家人口30年で約80%減、農家数も半減 | 聯合ニュース (yna.co.kr)

農機安全コラム R4/5 | 農作業安全情報センター (affrc.go.jp)

 

 

日本は、総人口は韓国の倍ですが、2019年で168万人とあります。

日本の農業人口はどう推移している? 農業現場へ与える影響とは | minorasu(ミノラス) - 農業経営の課題を解決するメディア (basf.co.jp)

 

あれ?日本も思ったより多い??ポーンポーン

私の実家、田んぼだらけの田舎です。でも、友達で農家をしているって一人も聞かないのですが…。お米は土地がある人は兼業で作っているんだよって、大人に聞いたことがあります。それも含むかな?公務員もお米は作っていいそうですねカエル

 

 

 

話は韓国に戻って、歳でやめた農家を除いても、ウチの近辺農家が多い。農家でなくともだいたい米や大豆、えごまは作っています。見渡す限り、みんな農家関連。

 

なので、それぞれの作物の種類や地域ごとに、

既に農作物づくりの一つの大枠があるのです。

 

この通りに作れば、ひとまず一定の農業ができるという大まかなマニュアルです。その先は農家ごとに秘密ややり方もあるのですが、素人が全く訳も分からずに作る感じでもなく、特産品なら市や郡主導で毎年作り方、育ち方、病気、種、対処など一通り冊子にまとめられています。

 

そして、親が農家をしていなくても近所がしている。誰かがしている。伝手がたくさんある。

 

そんな訳で、韓国の農業は、土地が狭いし一農家の規模は小さいのですがなかなか強い。

 

 

 

下矢印生活しているだけで感じる強さを列挙。

 

 

●田舎に大きな農協関係施設が点在している。(日本で見てきた農協と規模も範囲も違う。田舎では財閥並みにどデカいし、あらゆることを商売にしていて、もちろん農業関係の大型の機器もたくさん揃っている。)

 

離農する人の後を買って、農家をする人も多いので負担が少ない。教える人やアドバイスができる人も多い。数年して、自分にもできると分かったら改良、拡大すればいい。方法も規模もたくさん選択がある。郡や国からの補助も多い

 

●この20年でだいぶ機械化され、ビニールハウスも大きくなった。(少し前までのハウスは端の高さがなく、腰に良くなかった。)出荷市場も機械化されている。

 

●過去に親や近所の農家を見ている人、手伝っている人も多いので、取っつきやすい。

 

●妻や家族が一緒にできなくても、外国人労働者やアルバイトと農業をする仕組みもある。

既に海外の人員も含めて専門作業者の未来を描いている。(…そうするしかないからね…。新しく習ってくれるのは、壮年以上の世代か海外労働者や移住者の方が多い印象。)

 

親類が投資として金銭面や土地など援助してくれ、その規模がなかなかデカい。

(関係性にもよりますが、信じられないくらい親戚がバックアップしてくれることが多い。利子無しでお金や土地を借りたりもちろん、そういう親戚には他の形で返したり、持ちつ持たれつだったり。)

 

●失敗したり向いてなくても、やめやすい。(設備を売れる人や業者がどこかしらいる)

 

●もともと自営業者が多いので、何かしら自分でできる。(失敗しても次に行きやすい。もしくはそれ関連の仕事や伝手を作れる。)

 

●農家軒数がすさまじく多いこともあると思うのですが、農協を通さずに都会の小売り店に出荷する人も普通にいる。だからと言って、農協との関係が切れたり崩れたりしない。

組合みたいなのも無数にあるので、合わなかったら組合変えればいい。

 

●1つの土地で、年間どんどん多種の作物を作っていく人もいる。ホント何、このバイタリティー…無気力

 

●生産規模が大きいので、研究や郡のバックアップもすごい。全部自分たちでするのではなく、出だしや規模、人手で難しい部分は、部分部分任せられる業者があったり。

 

●自分たちの作るものへの自尊心も高い。

 

私的には( ´゚д゚`)エーと言うことがあれど、

ウチのチャメおいしいぜ、とみんな自信満々に思っている。

(確かに、3~5月のマクワウリは本当においしいですよ。甘々です。ただ、潔く梅雨時はまずいと認めている昇天

おいしくない時期も、おいしくない時期なりに売ればいいぜ!と、気合が違う。まあ、儲からなければ捨てるか、肥料用に出すけど。この時期もう体力限界なの無気力

 

 

何より韓国の方。体力、気力、覇気がある…。

とくに40代後半から70代の方…チーン

数か所手術しても、自分の家や親族分の農家を続けるご老人が多い。家庭菜園でなく、小遣い稼ぎができるくらい作るぜ!

同じ勢いで日本人が働いたら、多分体壊します…。韓国の若者でさえ…ゲロー

 

そうなんです。足腰痛いだけでは仕事をやめない。反り腰になっても、病気になっても、バンドを巻いても何かを作り続ける…魂が抜ける

 

 

↑メジュ。これでお味噌を作ります。売ればこの大きさで3~5万ウォンくらいになるよ!今年はいくらかな?ウチは家の分だけだけど、私はこれも、醤油作りも、コチュジャン作りもさぼったぜニヤニヤ

 

ハルモニたちは未だ豆を植えるところから作っている人が多いです。

 

この世代がいなくなる痛手は、人口的なもの以上に

気迫的なものな気がします…。世界を担ってる勢いの皆さんです。

ガンガン話し、とにかく子供や男に飯をたくさん食わせるおせっかいオバちゃん、おばあちゃん世代です。

 

 

歩くそこらかしこに農作物。

 

↑あれ?大豆にしては時期が遅いし、花が黄色だ…と思ったら、多分小豆です。どこもかしこも農園。

 

ウチで煮もの作りたいから金時豆買って、と言ったら植えて作れとな。

買ってくれ!!(ノ゚Д゚)ノ )))(ちなみに近所では小袋に入れて売っていない…(´;ω;`))

 

「小豆がなければ、畑で作ればいいじゃない?」

「果物農家ができなくなったら、大豆を作ればいいじゃない?」的な、強さ。

「大豆が大変なら、えごまを作ればいいじゃない?」とバリエーションも豊富。

 

いや買おうよ真顔

 

 

 

後、日本ではベトナムやフィリピンの方に関して、ニュースであまりいい内容を見ないことが多いです。

 

でも、韓国ではまた全然違うのですね。

 

結婚で嫁いできて、言語ができれば普通に韓国の人に混ざってパートしている人も多いし、業種や職種によるかもしれませんがお給料も基本同じ。結婚移住者のほとんどの人は、住んでいれば生活韓国語ができるレベルまで言語能力はだいたい上がって行きます。(私が異例笑い泣き

 

そして、多くはないですが、農業で夫と同じくらいの仕事を務める人もいるし、自分でできる規模で小さい農家を始める人もいる。すごく助かるのは、外国人のバイトを呼ぶのを手伝ってくれる人がいることです。結婚移住者と労働入国者も同じ国同士だと仲が良く、交渉や仕事がスムーズに進んだりします。

 

 

何度か記事にしていることで、韓国も初期はひどいニュースが山のように会ったのですが、それこそ女性家族部や地方の多文化センターがすっごく動いたのですね。(今後変更される。多文化センターは現在韓国人も含めた家族センターに移行されているところもあり)

 

 

 

 

 

最後に。

 

 

夫に「農家人口が減って危機を感じるか」聞いたら、

 

いや。誰かがどうにかするっしょ。

と、全然悲観していません。しないと農業も経済潰れるし、みたいな真顔

 

一応政府の文句は言うが、言っても言うだけ。

 

子供に手伝ってもらうことはあるが、農家を継げとも思っていないそう。必須農業は総生産量が少ないほど、個人では儲かるし。って、そこまで人口が減る頃にはウチも農家ができるのか笑い泣き ウチも超高齢化だよニヤニヤ

 

まあ、農家はギャンブルだから儲かりもするし、儲からない時もある。(国の自給自足率に貢献するとか、そんな大義はないです。我が家。)

なので、儲かるように来年こそ頑張るぜーと、毎年よく気合いが入るなと、驚きです。私は失敗したりトラブルのあった年の後はもう二度とやりたくないです真顔 ダメージ大きすぎる…魂が抜ける

 

 

なんというか、前回と同じで、韓国は悲観しているよ系のニュースが多いですが、

 

その反面、そんなことは関係なくいつも気合いの入っているナンピョンと、

もう次の仕事を考えている皆さんでしたニヤニヤ

 

知り合いのノンティ(プー太郎)のおじさんですら、いつも明るい。

 

 

少なくとも、私よりみんな元気だよ真顔

一番やる気がないの、私だよお願い