みなさんこんにちは、孤独ソロキャンパーです。今回は登山の部!
 
前から気になっていた木曽駒ヶ岳に行きたいな~と、ホテル千畳敷の予約サイトを見てみると、なんとGWの真っ只中に空きがあるではないか!これは行けって事だな・・・とポチリ。よく調べもせず先に予約をしておいたのであった。
 
その後ロクに情報収集をしていなかったのだが、ツレが気になったようで調べた・・・ところ、なんとGW時期はまだ残雪期とのこと!コレは・・・GWでも雪山登山ができるのかとうれしくなってしまった(笑)!しかしツレは12本アイゼンもピッケルも持っていない、また大出費をさせてしまったのであった(汗)。
 
※ツレが買ったアイゼンとピッケル(アイゼンは私と同じもの)
この木曽駒ヶ岳に興味を持ったのは昨年夏。2023年8月に長野県宮田村にある『宮田高原キャンプ場』を訪問した時である。管理人の方が登山を趣味にしている方で、朝の散歩で行った宝剣岳と千畳敷が見える展望台でばったりと会ったときに、千畳敷と宝剣岳を見ながら木曽駒ヶ岳について色々とお話をしてくださった。
 
その時に木曽駒ヶ岳なら初心者でも登れると教えてくれたのであった。3,000m近い高山に私ごときでも登れる可能性があるのか!と驚いたのであった。そして今まで無理だろうと諦めていた高山に興味を抱き、その後2023年9月に北アルプスの唐松岳にチャレンジする勇気をもらったのだ。そして今回、その木曽駒ヶ岳に登るチャンスがやってきたのであった!

★宮田高原キャンプ場から見えたホテル千畳敷(赤い建造物の右上あたり)と宝剣岳(奥の尖ったピーク)
 
★2023年9月に登頂した唐松岳
 
 
そんなこんなで準備しつつ時は流れたのだが、2週間前に急にツレの都合が悪くなってしまい、GW前半(4/28~29)に変更できないかとの相談があった。私は別にどちらでも良かったのだが(中止でなければ!)・・・口コミなどを見ていると、ホテル千畳敷の予約はなかなか取れないとの噂。取れた事自体が超ラッキーだったようだ。改めてサイトをチェックしてみたが、空きはまったくなかった。・・・しかし!!!翌日ツレから連絡があり、なんとキャンセルが出たようで予約変更できたとのこと!すごい幸運、ヤッター!・・・残雪期だからそんなに人気の時期ではなかっただけなのかな?
 
と、そんなこんなあった上で当日朝7時半頃に埼玉の我が家を出発、圏央道白岡菖蒲ICから高速に乗り駒ヶ根ICに着いたのが12時頃・・・。ある程度の渋滞を想定し出発したのだが思いの外順調、ちょっと早過ぎでは?という事になり、少し駒ヶ根市内をブラつくことに。駒ヶ根駅周辺には懐かしい雰囲気の商店街「こまがねテラス」というのがあるとの情報(その場で調べて)があったので立ち寄ってみることに。
駅の駐車場(無料)に停めてブラつくと、確かに懐かしい個人店中心の商店街がある。和洋菓子屋・お茶屋・文具店・酒屋・食堂・・・色々見ながら散策してみる。それぞれ気に入ったものを求めたが、私は「サカマ洋菓子店」で雷鳥サブレとフレッシュサンシェ(あんず入/ブッセみたいなもの)を、そして「つるや酒店」で今夜のお楽しみに地元本坊酒造のウィスキー「信州(長野県限定発売)」を購入。
雷鳥サブレは手作り感のあるサブレ、濃厚なバターの味わいでザクザクとした噛みごたえが香ばしさを引き立たせ、とても美味しかった(↓ちょっと割れてしまった/フレッシュサンシェはホテルで食べたのでこの後リポート)!
 
 
またつるや酒店はかなりいい品揃えでびっくりした。店主のお酒へのこだわりを感じる充実したラインアップであった。ちなみに私が信州を購入している時、ツレが某レア酒(あえて名は伏せてる)を発見!これは買えってことだなと購入してしまった!!!
ツレは「御菓子司 生月」で霊犬早太郎煎餅(瓦せんべい的なもの)とサカマ洋菓子店で雷鳥サブレを購入。霊犬早太郎・・・ってなんだ???地元に伝わる物語なのか、この店オリジナルのキャラクターなのか???よくわからないまま購入したが、後に調べたところ、この地域に伝わる物語の主人公であることがわかった。詳しくは以下リンクへ!
 

さてさて長い前置きになってしまったが、やっとこさバス乗り場に到着。この先途中からは一般車両の通行が禁止されており、ロープウェイ乗り場まではバスでの移動となる。バスが往復1,660円、ロープウェイが往復2,790円(時期により変動)・・・往復一人4,450円か・・・結構なお値段!しかし、これに乗れば標高2,612mまで行けてしまうのだと思えば安いのかも(と思う事にする)!
 

そしてロープウェイに乗り継ぎ、ホテル千畳敷と繋がった建物にあるロープウェイ駅に到着。ちなみに建物奥2階右端の角部屋が私達の部屋だった。
 

ロープウェイ駅を出るとこの景色・・・すげ~!これが千畳敷か・・・。紅葉や新緑の画像は見たことがあるが雪の千畳敷カールはあまり見たことがないので、そのインパクトに度肝を抜く!ちなみに千畳敷カールの奥、中央の一番山が低くなっているところが八丁坂だ。明日そこを登る・・・のだが、あんな急坂登れるのだろうか???崖のようにしか見えないけど(汗)。

 

 
山に到着したご挨拶をするため、ロープウェイ駅そばにある駒ヶ岳神社にご挨拶をしておいた。ちなみに明日はこの神社より右に入っていき、登山を開始する。登山目的ではなくここまで来ていた人が多くいたのだが、その方たちはこの神社かホテル前の展望スペース以外ほぼ移動はできない(装備が無いため)。

 

 
そして15時前くらいにホテル千畳敷にチェックイン、料金は1人15,000円。GWという時期、そして2食付(大浴場もある!)ということを考えるとこのお値段はかなり良心的だと思う!だって標高2,612mですぞ!!!

夕食はこちらのプレート。信州サーモンとキッシュ、サラダ・・・。
 

そしてメインは国産牛の陶板焼きというメニューであった。旅館やホテルの夕食はボリュームが多すぎる事が多いので、ちょうどよい量で私達には良かった。・・・満腹でお腹の調子を崩したりしての登山も嫌だし・・・可といって残すのも嫌だし(汗)。ちなみにご飯とスープもついていた。
 
 
夕食後のお楽しみは、サカマ洋菓子店で購入したフレッシュサンシェあんず入!ブッセの一種だが、しっとりとした食感の中に長野県らしいあんずのジャムが挟まったお菓子であった!ちなみにせっかく買ったウイスキーの信州だが、なんとクルマに忘れてきてしまった!木曽駒ヶ岳の神様が明日に備え『飲むな!』と言っているのだろう(悲)!
 
 

部屋の窓からは駒ヶ根市内の夜景が!星は・・・残念ながら薄曇りで見られなかったが、眼下にいいものを見させてもらった。さあ、明日は早いのでさっさと寝よう・・・zzz。
 

※画像は左から北岳(標高3,193m/日本で2番目に標高が高い)、間ノ岳(3,190m/3番目)、富士山(3,776m/もちろん1番)、塩見岳(3,047m/16番目)
 
翌朝4時半過ぎに起床、窓からは甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、塩見岳等の南アルプスの山々と、その上に頭を出した富士山の姿が!なんと神々しい景色なことか!しかし3,000m級の南アプルプスの壁があっても見える富士山てすごいな!
 
 

※画像は左のギザギザしたところから右に甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、西農鳥岳、右端にうっすら富士山
 
早起きしたしたのには理由があり、朝日を見たかったのだ。日の出の時刻は5時前くらい、外に出て日の出を楽しんだのであった。ちなみに・・・かなり寒かったが緊急用にコンパクトなダウンジャケットを持っていたので、何とか外で日の出を待つことができた!
 

朝食は7時から。眼前に千畳敷が見える絶景のレストランで味わう。その後も、あの急坂を登るのか・・・てか登れるのだろうか???不安を抱きつつも我々は準備を整え、8時に出発をしたのであった!
 
が初めて12本アイゼンを付けるツレ、慣れていない上に靴に合わない???というよりも、夏用の靴底の柔らかい靴だったため、底が柔らかすぎてアイゼンを付けると底が反ってしまう(汗)。これは大丈夫だろうか?ロープウェイ駅の前で何度か付け直したが・・・とりあえず難所の八丁坂手前まで行ってみて、外れそうだったたら諦めて引き返そうと話し出発したのであった。
 

ホテルを後にして10~15分くらい、ほぼ平坦に近い雪の斜面を歩く。雪はザラメのような湿った粒の大きな氷のような状態なので重い雪な感じである。しかしくっつくような感じでもないので意外と歩きやすい。
 

ホテルを振り返るとまだまだ平坦。とりあえずここまではツレのアイゼンは問題無さそうではある。前を行く人を見ると・・・ええ?!チェーンスパイク???大丈夫なのだろうか?あの急坂登るんですよ!と他人まで心配になってしまった。
 
段々と急になってきた・・・再度ツレに確認を取るがアイゼンは大丈夫とのこと。よし、では登るか!ここでトレッキングポールをピッケルに変更・・・すると準備している間に先に行っていたチェーンスパイクの人が引き返してきた。無理と諦めたのだろうか?しかしそれは懸命な判断ですよ!
 
しばらくは普通に歩いて登れていたのだが、八丁坂の1/3位を登るとかなりの急登となる!雪のない季節、ここにはジクザグの登山道がある場所なのに・・・まっすぐ登っていくのだから急に決まっている!後ろを振り返ると・・・かなり怖い(汗)!この先は更に急になっていく。しかし後ろを見ると怖くて登れなくなるので見ない事とするが、ツレの状態確認の為には振り返らないわけにはいかない(汗)。かなり急なのでツレのペースはみるみる落ち、私の待ち時間も長くなり下を見る時間が長くなり・・・ある程度慣れてきた(笑)。まあ・・・焦らず登ろーや!
 
〈後半へ続く〉