さてさて、宮田高原キャンプ場の後半です。
 
夜1時過ぎに目が覚めトイレへ。ふと空を見上げると・・・何と天の川が見えるではないか!昨晩は遠くで雷鳴が聞こえたりと雲が空を覆い夜空は見えなかった(この辺は降らなかったけど)。・・・星座がわからないほどの星星、これは・・・と夢の世界にいるツレをこの世に呼び戻す!息を呑む空の美しさをしばらく眺めてしまった(残念ながらスマホでは撮影できず)。今まで見たことがないような、長い時間空を流れる流れ星を見ることができた!
 
再び夢の世界へ・・・ZZZ・・・クマの襲撃もなく爽やかな朝を迎えられた(少しホッとする)!ぜひ朝に行きたいところがある、それは展望台だ。キャンプ場の高台にあるグランピングの施設のさらに奥にあると、昨日管理人さんが教えてくれた。そしてそこは管理人さんと犬のサクラが・・・クマに遭遇した場所でもある(汗)。
 

 朝6時頃、クマ撃退スプレーを装備しいざ出陣!高台への道は程よい坂のコースでいい運動にもなりそうだ。標高が高く雲が低いのが良くわかる。まだ太陽の日差しは届いていないので、すごく爽やかな気候で心地よい!
 
 途中少し登ったところで振り返った。奥に見えるの建物のあたりが私がキャンプしていたエリア。そこそこ登ってきたな〜。とはいえ歩いた時間は10分足らず。
 
 こちらはグランピング施設。おそらく村の委託で民間が運営している感じで、管理人さんはこのグランピング施設には関与していない感じであった。かわりに女性用トイレとシャワーがあるきれいな建物にあるカフェの人たちが、ここに宿泊している人たちをおもてなししてるところを何回か見た。カフェで夕食を取る際は、こことカフェの間をクルマで送迎をしているようだった!
 
 こちらがグランピング施設の上辺りから宮田村方面を眺めたところ。実に素晴らしい眺望だな〜!眼下に広がる畑の黄緑が映える伊那谷(長野県歌で歌われる4つの平(たいら/盆地)の一つ、伊那平とも言われる)と、雲に隠れてしまっているけど向かいの山々の奥の方は南アルプスだ!
 
 そして一行は禁断のクマ出没注意エリアへと潜入するのであった。「クマ出没注意」の看板・・・わかっているけど気を付けよう!・・・何を気を付ければいいのかわからないけど、と思ったら小さな文字で2つの助言が。『正面を向きながら距離をとる』、『クマ撃退スプレーで反撃する』の2点・・・。距離をとっても襲われるようであればクマ撃退スプレーしかない!良かった持ってきて!
 
展望台への道中、中央アルプス側に千畳敷カールとロープウェイの駅が見える。小さいのでわかりにくいけど、中央奥側の緑が少ない一番尖っている山が宝剣岳、その下のあたりが千畳敷カール、その左側にロープウェイ駅&ホテルがあるのだ(一応写ってはいる/赤いのがロープウェイの鉄塔、その右上が駅とホテル)。
 

宮田高原頂上に到着!思っていたよりもなだらかなルートであったので、疲れるような感じの道では無かった。下には伊那谷、奥には南アルプス、反対側には中央アルプスという360度の絶景を楽しめる!雲がなければ!!!

 
帰り道に頂上手前にある展望台に行くと、管理人さんとサクラの姿が。ちょうど雲の間から太陽が現れた!エンジェルラダーまで見られた。管理人さん曰く雲にかかっているけど正面に見えるのが甲斐駒ヶ岳、その右に見える高い山々が北岳や間ノ岳とのこと(完全に雲で見えないけど(汗))。日本で2番めの高さの北岳、3番目の間ノ岳が見えてしまう展望スポットだ!
 
言葉だけではわかりにくいので、簡単に下の図にまとめた。しかし距離やサイズ感などはデフォルメしているのでメチャクチャです(笑)!頂上、展望台からの眺望のイメージにどうぞ。
 
管理人さんは登山経験が豊富な方とのことで、ロープウェイの年間パスが安く利用できた時には、先程見た中央アルプスの宝剣岳によく登っていたとのこと。標高は高いがロープウェイを使えば初心者でも行けるらしい。私は登山経験豊富ではないが3,000mに近い山に初心者でも登れるものなのか?と興味が湧いてきた!無縁だと思っていたクラスの山・・・私でも自分の足でこんな山に登れるチャンスがあることを初めて知った!いつの日か、このキャンプ場利用時に千畳敷~宝剣岳登山をするのもいいかもしれないな!
 
ちなみに、サクラが大人しいのはマダニに噛まれたばかりとの事だった(汗)。目の周りに数匹ついていたとか(涙)!それは痛かっただろうな~。
 
管理人さんのためになる山のお話を楽しみ、クマさんに出会うことなく無事サイトに戻ることができた!一安心!・・・と思ったのも束の間、なんとツレの足にマダニが!ツレは勢いで取ってしまったが、本当は自分で取らずに医者に取ってもらったほうがいいらしい(口が残ってしまったりするらしい)。おそらく山頂付近に行った際にもらってきてしまったのであろう。
 
サクラも散歩中にやられた様子・・・ツレはサクラとマダニ仲間になってしまった(笑)!
 
そういえば今回のセッティングを紹介していなかった(汗)、前日暑すぎて忘れてた。今回はロングドライブのキャンプ場のため、省スペース化を優先してノルディスクのアルフェイム12.6ではなくコールマンのエクスカーションティピーⅡ/325を用意。ノルディスクのアルフェイム12.6はかっこいいのだが、でかいのが玉にキズ・・・。
 
それでは朝食を開始!昨日の残りのサラダを準備。しかし、とんでもない問題発覚!朝食はカレーの予定だったが、なんと・・・お米を忘れてきてしまった(汗)。ツレの発案で昨日買ったおやつ予定のおやきをメインとして、サラダ・ウィンナー・そしてスープとしてカレーを食べることに。ちなみにカレーは私手作りのインドカレーであった(汗)。ちなみにショックで写真は撮り忘れた(涙)!
 
代わりにおやきとウインナーの画像をどうぞ!焼き直したおやきはこんがりうまかった!しかし朝食を楽しんでいる間に気づけばいい時間!このキャンプ場のチェックアウトは10時と早いのだ。そういえば高台の3組のうち1組は撤収完了している!と、急ぎで片付けをすることに。
 
チェックアウトの時間。昨日と同じ場所にサクラの姿が。昨日とはうって変わって元気そう!良かったね!!!なんと近くによると「ワン!」と一回吠えた!昨日はなんて静かで元気の無い犬なんだと思ったけど、マダニショックでショボくれていたのだろう。頭をナデナデ・・・見よこの満面の笑みを!!!サクラが最高の笑顔を見せてくれて、わたしたちも最高に幸せなキャンプになった!!!
 
 
それではいつもの個人的評価を
 
■いいところ
標高が高く下界よりは気温が低い。この日の宮田村の気温は36℃くらいあったが、おそらくこのキャンプ場は30℃はいっていない。だいぶ気温は下がっているが、日差しは強く直射日光の元ではかなり暑く汗をかいてしまった。とはいえ朝晩の清々しい空気と気温は長い距離を移動してでも来る価値がある。
 
そして利用料金が安い!1サイト2,500円、最近はソロサイトですら3,000円以上するところがあるのでかなり安い!お隣さんは2サイトを借りて広く使っていた。私達のいたサイトのエリアは6サイトあったが、全て借りても15,000円!我々の下段のエリアでは複数サイトを借りてボーイスカウトの団体が利用していた。広く使いたい人にも優しいキャンプ場である。
 
安いといえば先述の薪も激安である。通常の薪の2~3束分の広葉樹が税込み800円!キャンプ場で薪を買うと割高なイメージだったが、ここでは逆転現象が起きているのだ!長い道中荷物を減らせるのは助かるので、次回はここの薪を利用したい。
 
そして少し歩けば日本を代表する名峰を見ることができる!この眺望を楽しみに来てもいいくらいである!
 
さらにさらに、管理人さんの人の良さも素晴らしい!とても気持ちよくそして楽しい時間になったのは、管理人さんの親切な心遣いと色々と話しかけてくれてたくさん教えてもらえたことが大きい。そして犬のサクラがカワイイ!
 
■イマイチなところ
女性が気になるのはトイレ&シャワーの設備であるがこれはとてもキレイである。というのも最近できたグランピング施設の人たちが運営しているカフェの建物は最近新築したものらしく、そこにトイレとシャワーがあるので超キレイなのだ!・・・女性だけは(汗)。というのは、男性は昔からあるトイレとシャワーを使うのである(汗)。元女性用の分も男性用になったようで広くはなったが設備はかなり古い・・・。そして決してキレイでは無いかな(汗)。私はあまり気にしないが、あからさまに差別されてしまうとなんか悔しい(笑)。
 
もう一つ、我々のNO.13サイトは角でいい立地の上になんと水道に隣接していた。これは便利だ!と思ったが、同じ段のサイトの方々がやってきてはおしゃべりしながら洗い物をするので、結構音が気になる(汗)。便利と不便は表裏一体である。
 
とは言えそのくらいで正直そんなに気になるようなイマイチ点は無かった。次いつここに来ることが出来るかワクワクしているくらいだ!
 
 
■個人的反省点
今回は久々に大物の忘れ物をしてしまった。米なしのカレー・・・普通であれば大ヒンシュクである!どうやってカレー食うんだよ!!!と・・・(汗)。しかし、前回のプライベートキャンピングサイト軽井沢の後半で書いたような批判の嵐にさらされることは無かった。ツレはこのピンチを乗り切る策を一緒に考えてくれ、一言も不満を漏らすことは無かった(ツレは私のブログに興味無いので前回のクダリは見てはいない)・・・サクラ同様マダニに噛まれていたにもかかわらず!
 
このようにピンチを乗り切ると、次回の反省として活かす意欲が湧きかつ楽しい思い出となる!このキャンプ場は管理人さんとサクラ、そしてご飯無しカレーの思い出の地として私の心に残り続けることであろう。
 
この「楽しみたい」という共通目標に対し、誰の失敗であってもその人の責任として押し付けずに「チームの責任」として捉えられると、失敗した人は救われ、それを乗り切るために協力した人たちはみんなで協力し乗り切ったという楽しい思い出になる。誰も損をぜずに良い思いだけをすることになる。なんと素晴らしいことか!誰も損をすることもなく、むしろみんなの絆が深まるのだ!・・・と、この話は前回語ったのでこのくらいで、また長くなってしまう(笑)。
 
もう一つ今回強く感じた事がある。それは美しい中央アルプスの山々である。管理人さんに色々教えてもらい、ロープウェイを活用すれば本来私のような初心者が登ることなどできない山でも挑戦しやすいということがわかった。ちょっと登る勇気が湧いてきた。
 
最近ソロキャンプで軽量化を図っているが、行き着くところは登山用のギアなのである。そこに手を出し始めると、登山にも興味が湧いてきてしまう!そうなるとすぐ行動したくなるのが私の良い癖(笑)!実は翌月の9月の連休に北アルプスの唐松岳にチャレンジすることにしていたのだ!少し不安があったけど、それを管理人さんが後押しをしてくれたような気がする。これも運命的な出会い、必ずや登り切って見たいと思う!
 
私は登山をしたことはあるが、筑波山・高尾山・大山など比較的初心者向けの山が多い(そういえばこの山々にもロープウェイなどの短縮ルートがあるな)。もしくは中山道を歩いている途中に、真冬の凍てつく碓氷峠、和田峠、鳥居峠など・・・(最も標高高いのは和田峠の1,531mかな?)。1年前に白馬村に訪れ、お隣の小谷村にある栂池自然園を散策したが、その時北アルプスの山々に魅了されてしまったのだ!ちょっとチャレンジしてみたいが・・・北アルプスの初心者向け(あくまでも北アルプスの入門編という意味)という唐松岳でも標高2,693mと高い!しかし、ゴンドラやリフトを乗り継ぎ1,800mくらいまで登ることができる。あと900mくらい登るのなら私でも行けるのでは?とチャレンジすることにしたのだ。しかし未知の世界で不安があり、無理なら途中の丸山ケルンまででも、最悪八方池まででもいいか、とだんだん弱気になっていた・・・。
 
しかし管理人さんのお話にエネルギーを貰って、やはり目指すは山頂だ!と考えが変わった!こういうエネルギーはもちろん自分で生み出すものだが、人からもらうエネルギーの大きさは半端ないものだ!人から人へとエネルギーの受け渡し、素晴らしいコミュニケーションである!!!
 
※この唐松岳チャレンジはまたこのブログで番外編として紹介できるといいなと思っているのでお楽しみに!
 
さてさて、話がまた長くなりキャンプからすら逸れて来たのでこのへんで。次回は9月下旬、唐松岳に行くので少し間を開けて、近場の栃木県佐野市のキャンプ場を訪問する予定!お楽しみに~!!!