ちくわぶ | ニート脱出大作戦β

ニート脱出大作戦β

~ニートから抜け出す108の方法

今日は、職安に行くぞ!

そう、心に決め枚方にでると由香さんと出会ってしまいました。


「猫さん発見!
 今すぐ連行する!」


由香さんは、俺を捕まえるとそのまま車の中へ……


「今日は、どこに行きたい?」

「職安……」

「それは、明日じゃダメなの?」

「ダメではないけど……」

「じゃ、職安は明日ね」

「ぶー」

「そんな事を言うのなら、このままチャペルココナッツコースだよ?」

「チャペルココナッツってどこか解ってて言ってる?」

「ラブホ」

「……」


そんな会話をしていると、チャペルココナッツの宣伝カーが無言で横切りました。
冷汗がたらり……


「ほら、これは、一緒にラブホに行けって神の啓示よ?」

「違うと思います……」

「それよりさ……
 どうして、そんなにラブホに行きたいん?」

「私は、誰にも邪魔されず猫さんと二人きりになりたいだけだよ」

「二人っきりって……」


俺は、そこまで言った後、ある存在が浮かんだ。


「杉山……?」

「そうそう、あの刑事
 ずっと猫さんを尾行してる」

「ごめん」

「猫さんが謝る事じゃないよ」

「……」

「猫さんはどう思う?
 尾上さんの事、自殺と思う?」

「違うと思う
 だって、約束していたから……」

「約束?」

「うん
 夜景を見に行こうって約束」

「それは、誰からしたの?」

「尾上さん」

「そっか……」

「……」

「まぁ、尾行されてるけどこのままドライブと行きましょ♪」

「あ、はい」


俺達は、そのまま夜の8時過ぎまでドライブしました。
昼はマクドで夜は、屋台のおでんを食べました。
人生初のちくわぶを食べましたが……
美味しくなかったです。
これを美味しいと言う人の気持ちがわからないです……




※この物語は、フィクションです。
実在する人物・団体とは、一切関係ありません。