世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ口を噤んで孤独に暮らせ。それも嫌なら・・・。
草薙素子(攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX)より
所感
テロリストを確保した場面でのやり取りです。
社会という変えられないものに対してどう接するかという話で、
1.自分を変えろ=順応もしくは恭順
2.孤独に暮らせ=孤立或いは無関係
3.それも嫌なら=離脱
の選択肢があるよと。
世界観や素子の性格からしてそれも嫌ならの後は「さっさと死ね。」かなと思ってます。深夜番組とはいえそこまで過激なセリフを言わせるのは制作側としても憚られたんでしょうね。
意図としては「孤立するのも死ぬのも嫌だろう?なら自分を変えるんだ!」という前向きなメッセージかと思います。実際自己啓発本やビジネス新書でも幸せになりたかったら周りを変えるより自分を変えろって話が多いですし。
共通してることは、社会なり相手なりが自分に合わせてくれることは無いってことです。洋画なんかだと「プランBは?!」って全部解決する夢の手段が出てくる場面ですが、現実はそう甘くないようで。
なので自分のように病気などで自分を変えるのが不可能もしくは困難な場合、3番しか選択肢がないのかなと思います。
1番の自分を変えるというのは本がたくさん出てるくらいだし必要なのは本人のやる気だけですから割と簡単だと思います。
ただ、自分のようにやる気や気力を持てない、捨てた人には難しいだけです。