おかげさまで 
無事(一応
)…
終了しました 


私は、絵本『ぼく、いってくるよ!』と
未発表作品「桜んぼの木の下で」を
読ませて頂きました。
前に書いたかも知れませんが・・・
当初は、違うものを読もうと思っていました。
準備の途中で、少し調べたいことがあって
雪子さん関連の資料ファイルを開いたとき
久しぶりにこの原稿を手にしたのです。
B5サイズの両面印刷で5枚、計10ページの
ワープロ原稿に日付入りで直筆サイン
(本当は「江﨑」さんなのですが、刊行物には
雪子さんのご希望により
一般的な「江崎」が使われています)
これは、亡くなられた後にご家族が見つけられて
私たち友人にもコピーを頂戴しておりました。
決定稿ではなく ”五稿” 
1992年9月といえば
こねこムーシリーズの5作目
『こねこムーとちひろちゃんの海』が
8月に刊行された直後。
ムーシリーズはこのあと更に10作まで続きます。
その一方で、「いのち」「家族」「友情」
というテーマの作品を手掛けていらした時期。
いつものように推敲を重ねて・・・
おそらく、もう少し手を入れたいと
お考えになっていたのでしょう。
あらためて読み返すと、雪子さんの思いが
ぎゅうッと込められている内容に
震えるほど感動しました
ご本人にとって ”未完成” であったものを
公開するのはどうなのか・・・
というためらいも多少ありましたが
このときに目に触れたということは
もしかしたら「読んでね」と
雪子さんがおっしゃっているのかもしれない・・・
そんな都合の良い解釈で
ご家族にお願いしたところ、快く
朗読をお許し頂くことができました。
また、
ムーシリーズの10作目
(結果としてはシリーズ最後の作品)
『こねこムーとリッピィのゆめ』が
安藤由布樹先生の音楽により
朗読付合唱組曲にもなっているのですが
その中から、テーマにも注目して選曲しました。
曲の使用をご快諾くださった
安藤先生、ありがとうございます。
そして、ワガママな注文にもかかわらず
素晴らしいピアノの生演奏で盛り上げてくださった
三輪淑乃先生、ありがとうございます。
お運び下さった方々から頂いたご感想のなかに
「この作品に、江崎雪子さんの
児童文学者としての全てが込められていると
感じました」
というお言葉がありました。
ありがとうございます。
この作品を読ませて頂いて良かったと
改めて思います。
(”読みの出来” に関しては
反省いっぱい…なのですが…
)
これを機に
雪子さんの作品を読んで下さる方が
もっともっと増えますように。
そして、長く読み継がれますように。
雪子さんからいただいた「おくりもの」を
これからも大切にしていこうと
あらためて心に刻んでいます。
*** ***
〈追記〉
実は・・・
直前に色々トラブルがあって 

(直接私に、ではないのですが)
思い立って、雪子さんの墓参に伺いました。
実際にはご散骨をされたので、そこに
眠ってはいらっしゃらないのですが・・・
”お願い” ばかりでは申し訳ないので
終了後、”お礼” にも伺いました。

このひまわりは
いつも「おはなし会」で伺っている
藤枝の書店の社長ご夫妻から頂いたもの 
公演の日の朝、ご自宅のお庭のものを
切って来てくださったとのことで
本番中、控室で
ドタバタの私を励まして下さいました 

頂いたアレンジメントと共に
自宅にも飾っております。
ありがとうございます 