そもそも、「読み聞かせ」 という言葉・・・
そのものに “否” を唱えるかたがいらっしゃいます
松居直氏はじめ多くのかたは
「語り聞かせ」と、おっしゃいます
私は 「読み」 と 「語り」 を、ある程度分けて考えているので
私がおこないたいと思っている
〈原作に忠実に読む〉(句読点も含めて!) は
「朗読」の一種である「読み聞かせ」 と、呼びたく思います。
今日は、ボランティアでおこなっている「読み聞かせ」のことを
ここ十数年、仲間と一緒に
小さいひとたちが集まるところから
ご高齢の皆さまがいらっしゃるところまで
定期的に伺っています。
(ただ、最近はCOVID-19 対策として休止中 )
小さいひとたちは、親御さまや、おじいちゃま・おばあちゃまと
一緒に来てくれます
多くの場合、大人の皆さんは
「お行儀よくしなさい」と言いますが・・・私たちのモットーは
「危なくなければ、どんな格好でも良いですよ 」
ですから・・・
興味があればあっという間に
わらわらわら
(本当は、皆さんの 笑顔 をご覧頂きたいのですが
プライバシー保護のため・・・
でも、なるべく表情をお分かりいただける程度の隠しかたにしました )
あ、こんなのもありました
ここ は、某公民館
子育て支援プログラムの一環です
こちら は、某書店
これ ワタシ
こちら は、ミニデイサービスでの様子
フェイスブックの投稿にも書きましたが、「読み聞かせ」は
小さいひとの場合、大好きな人が、自分のために
ほかのあらゆること(仕事など)を停止して、自分のために
時間と労力(というのも変ですが)を使って読んでくれている
ということが一番大事だと、私は考えています。
子ども自身は、たとえその時は明確に自覚しなくても
自分は大切にされている、愛されているという感覚が
必ず育ちます。
そのことが、子どもの心を豊かに育む力になると私は
信じています
私たちがおじゃまして、ご紹介した本や紙芝居を
「良いな」と思われたら、次は是非、ご自身の声で
読んであげてください。
ご高齢者の場合も、そこに生まれるコミュニケーションで
やはり、ご自身が大切にされていると思って頂けるのでは
ないかと思います。
もちろん、ご高齢者の施設では、
スタッフの皆さまには、そんな時間はなかなか
作れないのも実情・・・
少しでもお手伝いになれば、嬉しい
「楽しかった~ 」 「また来てね~
」
そんなお言葉が、何よりの励みです
***
繰り返しますが、「上手に読もう」なんて、思わないでください。
「上手」ほど、曖昧な概念はありません。
その本が、その物語が「好き」という思いがあれば
「良い読み」につながると思います。
そして、できるだけ「良い声」で読んで頂きたいな、と思っています。
「良い声」とは、ご自身の身体が“楽器”として鳴ることで
どなたもが必ず、ご自身の良い声を持っています。
「良い声」の人がいる訳ではないのです。
私の講座は、朗読やスピーチを「上手にする」ためのものでは
決してありません。
愛情さえあれば・・・では片付かない問題を解決するために
適宜、ご利用頂ければという思いで、おこなっています。
そして、「ボランティアだから下手でいい」は、NG
せっかく読むなら、せっかく話すなら、相手に伝わる
良い読み・良いスピーチをしたいと思いませんか
***
今、STAY HOME が呼びかけられて
子育てをしながら在宅勤務という、とても厳しい状況を
強いられている皆さまも多いことでしょう。
ネットで見られる「読み聞かせ動画」は、確かに便利です。
でも、中には著作権保護を無視したものが少なくないようですし
質そのものが疑問・・・というものも
かつて、息子クンが小学生だった頃、授業参観で
驚くべきことがありました。
国語の授業で、先生はいきなりカセット・テープを再生して
教科書の読みを聞かせたのです。
それも、いかにも流行りのアニメ声優の声
そういうものが“教材”として扱われていることにもショックでしたが
なぜ、先生が目の前で、生の声で、聞かせないの
自信がないなら勉強しなさいっ と・・・
(まぁ、直接は言えませんでしたが )
話が広がり過ぎました
とにかく、声の力をもっと認識したい、というのが、今日の結論