文化庁の調査で、
形容詞の語幹+「っ」の「若者言葉」を
国民の大半が「気にならない」と感じているらしいことが
分かりました。
これについて、明治大学の齋藤孝先生は
「ら抜き言葉は“間違い”だが、こうした若者言葉は
時代の流れであり、一概に“間違い”とは言えない」と
分析されたとか・・・。
時の流れの中で“ことば”は変化するものですから
長い目で見れば、今は間違いでも、そのうちに
正しくなってしまうかもしれませんし、今回話題の
「すごっ」「寒っ」「短っ」などは、強調語の一種として
市民権を得やすいのかな、と思います。
ことばは、使われるほどに目減りをしていくようで
より強い表現をするために、多くのひとが色々な
工夫をしていますよね。
「っ」は、語頭には付かないと思っていたら、最近は
当たり前のように目にしますし、かく言う私も
「ったく・・・」などと、時折メールで使ってしまいます・・・
この「っ」で思い出すのは、以前、関西地方のあるホテルで
司会の仕事をしたときに見た、スタッフ向けの注意事項。
パントリーから宴会場へ出る直前の壁に貼ってありました。
「返事は『はいっ』」
「っ」を付けるように言うと、ハキハキしているように聞こえる
という意味らしいです。
でも、どうかすると、“切り口上”に聞こえてしまうことも・・・
朗読でもスピーチでも、語尾や文尾ですぐに口を閉じてしまう
クセのあるかたがいらっしゃいます。
そうすると、どうも切り口上で、余韻がないように聞こえてしまいます。
だらしなく「○○ですぅ」「○○でしたぁ」となるのは論外ですが
程良い余韻を心がけたいものです。
さて今夜は、ある朗読講座のミニ発表会。
今期は、川端康成の『掌の小説』から読んできました。
今頃は皆さん緊張されているでしょうか。
楽しんでくださると良いのですが・・・・
行って来ます