暑いので読書とする! 藤圭子ロングインタビュー「流星ひとつ」、戦後を知る「脊梁山脈」などなど | 谷根千の旅猫

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谷根千の活動を生かし、イベントなどをプロデュース開始。2017年10月と2018年5月に台湾で雑貨市を開催しました。根津在住。
世界23カ国を旅して、台湾、メキシコ、トルコ、イギリス、ベトナムの情報もアップ中です。
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宇多田ヒカルの完全復活で、気になっていた

母・藤圭子を、ちゃんと知りたいと思い、沢木耕太郎の本。

「流星ひとつ」

 

 

1979年に28歳で芸能界を引退した藤圭子。

このインタビューは、会話体だけで、構成するという風変わりなもので

大変に読みにくい。

 

そして、出来上がったものの、彼女の引退後の生き方が

落ち着いてから…と、沢木の気持ちが変わり

 

出版されずにいたのだが、

 

藤圭子が自死した直後に、出版された。

 

なぜ、その時期だったのか?

 

実は、沢木が、自死の直後に発表された

宇多田ヒカルの「幼いころから病気の進行をみていた」というコメントを見て、突き動かされるように

出版を決意した。

 

手術のために、思うような声がでなくなった藤圭子。

しかし、引退によって、宇多田氏と出会い

生まれてきた娘は、母の「声」をまさに受け継いだ。

 

宇多田ヒカルが知らなかった、華やかに輝いていた

母・藤圭子の人生を、丁寧に書き綴ったインタビューの傑作でした。

 

何度か、SNSでも書いた、佐藤勝「十五の夏」。

 

分厚く、15歳の彼の旅の熱情に読み手も浮かされるように

あっという間に、読めてしまう。

 

もう一度読む時も来そうだし、若い人たちにも読んでほしい

旅本の傑作だと思う。

 

しかし、文体は「作家」と名乗るには「?」が付く。

勢いを削がないために、手をいれ過ぎないことは大事だが

プロの美しい文章が読みたくなってしまった。

 

で、手に取ったのが

乙川優三郎の「脊梁山脈」

 

 

もし、小説が好きだが

彼の本をてにとったことが無い人には、一度読んでほしい。

 

いつも思うのだが、日本語をここまで美しく、わかりやすく

表現として使える乙川の才能が妬ましくなる。

 

この本は彼の珍しい長編だが、

短編の名手でもあり、

 

私が大好きなのは「五年の梅」の「小田原鰹」。

涙がぽろぽろとこぼれてしまう、傑作。

 

「脊梁山脈」は

戦争は人殺しであることを、脳に叩き込みたくて、読んでいる。

 

今、SNSで話題になっている

RADWIMPSの「 HINOMARU 」。

 

問題無しとして採用したテレビ局やレーベルの人にも

読んでほしい。

若い人たちに影響を与える大人が、自ら知り、学ぶ姿勢を持たず

発売を決定したことが、恐ろしい。

 

大好きな、漫画も呼んでいます。

ちょっと表紙は怖いし、内容もなかなかの難しい内容ですが

三宅乱丈「イムリ」

 

 

いやはや、1巻の伏線が、いよいよ23巻で、明かされて

でも、まだ、終わらず~。100万部突破~。

 

こうなったら、とことん付き合います。

いつ終わるのかなぁぁぁぁぁ。

 

ほかにも、オノナツメ「ACCA」と、乃南アサ「六月の雪」

 

大きな本屋さんが減っているので、

ついつい、アマゾンでも買っちゃいますが

 

多少、読み始めて気に入らなくても

店頭で、みつけた本は

 

「最後まで読むぞ」とがんばり、

結果、よかったと思うことが多いものです。

 

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⇒ネコハチは、東京の「谷根千」に住んでいます。

また、東京散歩大好き。いろんな視点で、東京を紹介します。

 

5月5日、6日は台中「本日製作社」二階図書室で

第6回 猫八雑貨市を開催。大成功でした~

 

謝謝!

 

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