猫木めの勝手な書き散らかしサイトな我が家の4周年記念に、皆さまご存知!まじーんさまの罠へお邪魔な第2弾☆

 

【リク罠100】書き逃げdeコラボ罠「売れっ子女優の選択」続き丸投げです。

 

にドボンと。

(*ΦωΦ)

まじーんさま作な↑なお話の続きなつもりのもの敏腕マネージャーの嘆願。の続きにてございます。

 

 

| 壁 |д・)……まじーんさまが「できればコメディで!w( ̄▽+ ̄*)」とのことだったので、やりたい放題です。←

ご注意をば。

 

 

 

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「先輩俳優の崩壊。」
 
 
 
「へ?…………はぁ、まぁ……たぶん?そうかと……」
 
崩壊の日は唐突にやって来た。…………と、言いますか……まんまと自分から踏み込んだと、言いましょうか……
 
 
 
 
北の大地を覆った大雪で空港が封鎖されて、今日これから撮りだった筈のドラマの共演者は北海道に閉じ込められてしまったのだと。
まぁ、しょうがないよね。自然の脅威には勝てないし、飛行機が飛ばないと帰って来れないんだから。スタッフ間の連絡が錯綜してその連絡がやっと私の携帯に届いたのがこれからお仕事予定だったスタジオの入り口真ん前だったとしても、だ。
けど、彼と一緒に囚われている設定な私ひとりな絵もなくって……予定外にポカリと空いてしまったオフの時間。
久しぶりにラブミー部の雑用でもしようかと思ったけど、椹さんに売れっ子にそんな事させられない!って、この前に釘刺されちゃったのよねー。
せっかくのオフなんだから休んだり遊んだりすれば良いとは思うんだけど……悲しいかな、染み付いた貧乏性が勿体無いと訴えた訳ですよ。
だから、社さんから今日ここの近くでスチール撮影のスケジュールがあるの聞いてたし、ちょこっと先輩の仕事姿を隅っこの方で見学させていただければ……なんて思ってみたりしただけ。
ただそれだけなつもりだったんですよぅぅぅぅぅ
 
 
 
うえええぇぇぇぇぇ??
あれ、が…………本当の本当に敦賀さん?
 
 
 
いつもなら綺麗どころな女性陣にきゃっきゃっと華やかに取り囲まれてらっしゃるのが当たり前?みたいな?
そんな方が、ぽつーんとおひとりでいらっしゃるのは……
偏に、どんよーりどよよんと重く暗いブラックホールのような雰囲気を醸し出してらっしゃるせいだと思われますっ!?それはもう、あわよくばお近付きに!な肉食系お姉さま方も遠巻きにしちゃう程に。
えーーー!?いつかの『てんてこ舞い』やらな時よりもずっとずーーーっと酷いって…………いったい???
って、私の足はそんな敦賀さんらしくない異変を前にピタッと止まる……止めた筈なんですけどぉぉぉぉ?
 
『っ!!!キョ……キョーォゴちゃぁぁぁぁん!!』
 
ちょろっと先輩のお仕事見学させていただければ……なんてお願いしようと、キョロキョロと探していた社さんは、私と目が合った途端にぶわっと涙をその目に浮かべたのでした。
いつものクールで敏腕有能マネージャーっぷりはどこへやら???な社さんは、私がそんなお願いを口にする前にしゅばばばっと素早く私の背後に回るとグイグイと背中を押すのだ。
そう、どんより真っ黒ブラックホールな敦賀さんの方へと……
そして、私の足が止まったのなんか知るもんか!な勢いで社さんは私の背中を押して押して。
それはもうケータリングのロケ弁なんか方が丁寧に運ばれますよ?な投げ出すみたいな勢いでもって敦賀さんの前へと私を押し出したのだった。
 
 
訳がわからないまんま、ペイっと押し出された勢いでよろっとふらついたなんともまぬけな格好でもって敦賀さんの前で硬直するしか私には出来なくて……
のそぉーりと、まるでホラー映画的な演出じみたゆっくりさで持って深く俯いていた黒髪の頭が持ち上げられて、前髪の隙間からどよんと光のない黒い瞳が……私を、見た。
 
 
 
 
「………………も、がみさん?」
 
掠れたみたいな低い敦賀さんの声。
いつものあの柔らかな微笑みはどこへ?な感じの表情ないままでつぶやかれた私の名前。
 
「本当に……本物の最上さん?」
 
ふらりと、立ち上がった敦賀さんがどこかぼんやりしているみたいな様子でそんな不思議な質問をなさる。
 
「たぶん?そうかと……と、言いますか私の偽物とかいたんですか?」
 
最上さん……とそう敦賀さんが私を見て言うのだから私の事ですよね?なんて、自分でも不可思議な事を言ってしまったのは……余りにも敦賀さんの様子がおかしいからだ。
まるで、私が目の前にいるのが信じられないとでもいうかのような?まじまじと頭からつま先へと敦賀さんの視線が真っ正面から刺し絡むんだもの。
えーと……あの、神の与えたもうた整った美貌なだけに、そんな真顔でじったり見られると少し怖いんですけど?
姿勢を正せないへっぴりな変な体勢のまんま、本物なつもりですけど?と首を傾げて固まる私のそんな困惑など置き去りに……
敦賀さんはなんとも言えないような真顔のまんまでぺたぺたと私の髪やら顔やらをその手で確かめるようにさわさわと触れて
 
「…………本当に最上さん?」
 
「はい。そうですけどぉぉぉぉ!?!?」
 
再度、本物なのかと確かめるお方になんでそんなに疑うのだろうと疑問ながらも返事は途中から、何故かがばりっと伸ばされた腕に巻き付かれて身体ごと持ち上げられた事によって悲鳴へと変わってしまった。
ひきゃぁぁぁ!?何事ですかっ??足が付かない!降ろしてくださぃぃぃ!!
キャーキャーと騒めく複数人の声。
ジタバタと慌てふためく私なんて、完全なる無視なまんまなお方は私をぎぅぎぅと巻き付いて離さないまんまで聞くのだ。
 
「本当に最上さんだっ!!幻覚とか夢じゃないんだよね?本当の本当に本物?本物の、俺の……最上さんなんだよね?」
 
強制的な敦賀セラピーの抱擁と言えば、うっとり癒しな香りのドキドキ空間かと思いきや……視界が高い!ふらふらと足が浮いたまんまで体制も安定してなくって恐い!なによりも、ギチギチと巻きつかれて痛苦しいですっ!!
何度も何度も繰り返し本物なのかと確かめてくる、はしゃいだみたいな弾んだ声。何が……何で、そんな楽しそうなんですかぁ!?
くらくらと目が回るようだ。
 
「もっ……はい。そうです、だからっ!」
 
とにかく、私を降ろして!そして、落ちついてくださいませ!!の一心な私がそう答えを返すと、ふわりと下へと降ろされて足が地面に付いた。
なにがなんだったのか……どうなさったんですか?と、そう尋ねるつもりだった私の言葉は、見上げた視界の先ににぱっと全開に笑う敦賀さん笑顔に声にならなくって……
余りにもなその可愛さに目を奪われているうちに、ヒョイっとまた猫の子でも持ち上げるみたいに運ばれて、気がつくと座る敦賀さんのお膝の上なんてとこで。
って、なぜゆえにっ!?
すぐそばな至近距離に、蕩けたみたいに嬉しそうににこにこと笑う敦賀さんの顔。
頬が熱くって顔が赤くなってしまってるのが自分でもわかる。密かな恋心なんて抱いてしまっている私には、心拍数が急上昇して心臓に悪いことこの上ない現状から、慌てて敦賀さんのお膝の上から降りようとするけれどぎゅーっとホールドするかのような敦賀さんの腕が妨害なさる。
 
「ちょっ?敦賀さん、離してください!」
 
もがく私へと、にっこりとご機嫌に笑ったまんまなお方は仰るのだ。
 
「やだ。なんで?」
 
と、そうまるで当たり前みたいにけろっと。
やだって……そんなきっぱりかわいく言われましてでもですね!?それに何故って、貴方は敦賀蓮なんですよ?いくら私が地味で色気ナッシングな素うどんでも、膝の上に女性を抱いたまんまってのはスキャンダラスなのでは?
 
 
……なんか変。今日のこの敦賀さんは、すっごく変だ。何かがおかしいっ!!
 
 
何がどうなってしまっているのか……びっくりした顔でこちらを伺うスタッフさん方の中に、それを説明してくれそうな人を見つけて視線で助けと説明を求めると
 
「ごめんね、キョーコちゃん。そいつキョーコちゃん不足で限界ギリギリだったみたいで……」
 
社さんは、なまぬるいみたいな遠い目で私へと両手を合わせながら諦めてあげて?とばかりにそう答えてみせるだけで。
はぁ?私不足ってなんですか、それは???
 
 
 
そんな間にも、絶対に逃がさないとばかりにぎぅぎぅと巻き付く敦賀さんの腕。
 
「俺のだって……さっき、はいって最上さん言ってくれたよね?」
 
はい?俺のってなにがですか?さっきっ?つい先ほどなあれはは……俺の知ってる最上さん?って意味だったんじゃ???
全くもって理解が付いて行けてない、そんな私を置き去りに敦賀さんは言うのだ。敦賀蓮の大人紳士なイメージはどこへ?な子どもっぽいみたいなことを、にっこりと楽しそうに笑ってみせながら
 
 
 
「最上さんは俺のだもん。」
 
 
 
と、そう。酷く嬉しそうに、満足気なまでににこやかに。まるで宣言するかのように。
ぴきょりっと、そんな有り得ない敦賀さんを前に私はひしと改めて思い知ったのだった。
 
 
 

敦賀さんが、壊れたと。
 
 
 
 
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おにぎりでさえ撫で撫で愛でちゃうくらいになっちゃってる蓮くんとこへ、キョコさんがふらっとやって来たならば……
そりゃぁ、ぎぅぎぅに巻き付くだろうと。笑
(*ΦωΦ)
 
 
これでいてこやつめ、休憩中とはいえお仕事中なんだぜよ?
きっとキョコさん不足分をチャージしてから、逃げないようにやっしーに捕まえててもらっといてそっこーで終わらせそうですけど。
んで、その後は此の所のおにぎりさえ食べれなかった杜撰食生活っぷりをエサに、キョコさんとお食事にでも行くかと。←だって、きっとまだまだキョコさん不足。
 
 
次回、女優→マネージャー→俳優と来て次は?な、いらないオマケ的なもの。←猫木が書きたいだけなのーぷらーん。
 
 

↓拍手のキリ番っぽいのを叩いちゃった方は、なにやらリクエストしていただくと猫木が大喜利的にぽちぽちと何か書くやもしれませぬ。

 


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