2023年3月 春の旅①〜京成スカイライナーと成田空港 | 猫林ヤスオ

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王様の耳は猫の耳

3月に入って暖かくなりました。

炬燵で丸くなっていた冬眠から 
春眠 暁覚えずの季節。
春は過ごしやすいね。
出かけよう。散歩しよう。旅しよう。
気ままな散歩と鉄道の旅、
はじまり はじまり〜。

出発は京成上野駅。

スカイライナーで成田空港へ向かいます。

窓口で特急券を買いまして

朝の6:40発 スカイライナー7号に乗ります。

成田空港第2ビル駅到着は 7:22。

およそ40分で着きます。速いねー。

3代目スカイライナーが 入線しています。

塗装の色も形も 1代目、2代目と異なるスカイライナー、

車両デザインは山本寛斎さんです。

最高運転速度は国内で新幹線に次ぐ160㎞/h。

北越新幹線開通により

2015年に姿を消した

北越急行「特急 はくたか」も160㎞/hでした。


京成の線路幅は 新幹線と同じ標準軌。

開業した1910年代当時は

標準軌より幅の狭い 都電に合わせた

馬車軌道の幅でした。

1959年、標準軌の都営浅草線・京急と

相互乗り入れ運転をするために

京成は全線を人力で線路幅を標準軌にしました。

都営浅草線・京急よりも

所有する車両数が少なかったからです。

京成上野を出発して

廃駅となった博物館動物園駅を通過し、地上へと上がります。

JR線の上を交差して日暮里駅停車。

そして、空港第2ビル駅までノンストップです。


京成高砂駅からスカイアクセス線に入ると、速度をさらに上げて

踏切の無い高架とカーブや勾配の少ない成田新幹線専用路線を

160㎞/h近くで走ります。

上越新幹線と北陸新幹線の高崎駅で

ポイントに使われている分岐器が

スカイアクセス線でも使われていて

これで減速せずに160㎞/h通過をできるようになっています。


千葉ニュータウン中央駅近くの線路沿いには、

ずらりと並ぶ太陽光発電ソーラーパネルが、車窓から見えます。

これ、何だ〜? と思って調べたら、

千葉県自治体が誘致して設置したものでした。

全長10.5㎞で日本最大です。

この辺りは、幅を広く取っていて1直線。

中央線のように彫り下げて、へこんだ路線です。

成田新幹線のために造成された感じがします。

スカイライナーの歴史を記しますと

長くなってしまいますが、、ちょいと。


1971年に、東北・上越新幹線と共に

成田新幹線の計画が政府閣議で決定されました。 

東京駅〜千葉ニュータウン駅〜成田空港のルートで着工します。

ところが、沿線住民の反対運動や空港建設に反対する人たちの活動が激しくて

用地を買収できず、

計画は、なかなか先にへ進みませんでした。


1978年に新東京国際空港の開港に合わし

京成は、成田空港駅を開業します。

上野からノンストップ 60分でアクセスする

スカイライナーの誕生です。

京成は、空港直結の駅を要望しましたが、

国鉄の成田新幹線計画があって

空港公団は、これを認めませんでした。

そして空港から1㎞離れた場所に成田空港駅を作りました。

今は駅名を変えて東成田駅となっています。


1987年に国鉄が民営化して、成田新幹線計画が消滅。

すると、1991年に京成とJRが空港乗り入れ駅を開業して

スカイライナーは 成田エクスプレスと共に空港直結となりました。


それから 20年ほど過ぎた2020年。

千葉の北総開発鉄道の路線と成田新幹線予定地を利用し、

京成高砂駅からスカイライナー専用のスカイアクセス線が開通しました。

それと同時に3代目スカイライナーもデビューしました。


この上野発成田空港行きのルートは、

成田新幹線計画凍結前の1982年に再検討された3案のひとつです。

他の2案は、東京駅京葉線ホーム始発でスカイアクセス線を通るルートと

現在の総武本線を通る成田エクスプレスのルートでした。


国鉄成田新幹線空港アクセスの計画が 時を過ぎて

今は、京成スカイライナーとJR成田エクスプレスになったという物語。

時代にあわせて、平成に共存したんですね。

おっ!

成田エクスプレスと並走だ!

おー! おー!

スカイライナーが じわじわと

成田エクスプレスを追い抜きます。

京成スカイライナーとJR成田エクスプレスが

並行して走る成田新幹線の専用路線。

いいですね。

空港第2ビル駅に到着して下車します。

成田エクスプレスとスカイライナーが、仲良く並んでます。

ちょいとホームで懐かしい地下鉄の匂いがしましたよ。


自動改札出口には、警備員さんがズラリと立っております。

テロ対策、警戒でゴミ箱も撤去したんだよなぁ。

30年ぶりの成田空港に少しギョッとしてます。

改札を出てコンコースを歩きますと、東成田駅への通路があります。

ここから歩いて10分ほど500m先に

京成東成田線と芝山鉄道の東成田駅があります。

先ほど記した最初の空港最寄り駅、旧名 成田空港駅です。

スカイライナーの終点ホームが、そのまま残されています。

ひと気がなくて 空港秘境駅と言われてますね。

芝山鉄道は、始点と終点だけの2駅、2.2㎞の日本一短い鉄道です。

利用客は、主に空港職員。

1981年に設立されて、88年に開業する予定でした。

こちらも いろいろありありで、2002年に開業されました。

第2空港ビル駅から外に出て歩道を。

無料バスに乗って空港第3ターミナルへ。

これが楽しい。バス好きなのです。


空港チェックインカウンターに着きますと、

工場ライン作業のように

たくさんの職員さんたちが、忙しく対応しています。


15年ぶりの飛行機、

成田空港からの飛行機は 30年ぶりです。

手荷物検査が、国際線国内線問わず、だいぶ厳しくなりました。

それを知らずに

手荷物検査のトレーに鞄を乗せましたら

見事にX線で引っ掛かりました。

鞄に入れっぱなしにしていた

飲みかけのペットボトルと3本のライターです。


係員さんに

「飛行機の出発時間は 何時ですか? 」と きかれました。

もし時間ギリギリで間に合わなかった時に

連絡して飛行機の出発を遅らす為の声かけでしょうか?


「ペットボトルの中身を確認します。あとライター3本あるようです。全部出してください。」と言われました。

2本鞄に入れた記憶は あるけれど、あと1本?どこだ?

鞄の底や全部のポケットを ごそごそ探すと、

ずっと前に入れたままのライターが 1本入ってました。

あたふた探して出すのに ひと苦労。

機内に持ち込みできるライターは 1本まで。

残りの2本は ここで処分となります。


手荷物検査で 少々時間が、かかってしまいました。

早め早めの空港到着で良かったです。

令和になってからも、さらに厳しくなってまして

久しぶりに飛行機に乗る方は、

「空港 手荷物検査」で検索して 確認をすると良いですよ。

搭乗手続きを終えて

これから乗るジェットスターの飛行機が、ロビーから見えます。

15年ぶりの飛行機にワクワクします。

福生に住んでいた頃、

横田基地へ向かう飛行機を見ていました。

手に届くような距離で上空を飛んでいます。

夜は、基地から遠く離れていても、ゴ〜〜と響く音が聞こえました。

目の前で見る久々の飛行機、やはりデカいな。

形が初期の山形新幹線つばさ号、

銀の400系みたいだ。

0系新幹線の設計は 零戦の形状をヒントにしたという話があります。


春の旅、この続きは また次回に✈️

ご機嫌よう😺😺😺