値打ちもない☆ | ひなたの猫にあこがれて

ひなたの猫にあこがれて

スピッツ「日なたの窓に憧れて」は名曲♪
ひなたぼっこしてる猫のお腹に、
もふもふ顔をうずめると、お日様のにおいがします。
かなり、のほほん~☆とした更新になる予定。

電車を下りるとき、
酒とオーデコロンのブレンド臭をぷんぷんさせた
30代くらいの小太りの男が、
自分の前によろけたおばあちゃんを小突くように押しのけた。

それをすぐ後ろで目撃したあたしの眉間に
みるみる険しいシワが寄り、

そおゆう陰険なのはイカンだろう。

咄嗟にバッグの中を探ると、
先ほど食した駄菓子についていた値札が
「早く早く」と言わんばかりに ぺりりとはがれたので、

妙にてらてらした生地で、
サイズがどう見ても小さいように思われる
縞のスーツを着た男のぱつぱつの尻に
何食わぬ顔して貼ってやった。

男は気取った足取りで、
「105円」の値札のついた尻をふりふり、去っていった。

あたしとおばあちゃんはホームでそれを見送った。
100円の値打ちもないけどね。