みょん×ソード the final プロローグ
「これを西行妖に?」
「そうよ。 春度の代わりに、この『月の石』を触媒に使って西行妖を刺激、満開の少し手前まで活性化させて霊力を放出させるの」
『Type scout K-10 Destroyed ……Data load』
それは待ち続けていた。
「……紫、そんなのほんとうにできるの?」
「あれだって妖怪なんだから効果はあるはずよ。制御さえ間違えなきゃ問題ないわ」
「で、それを行うのは私の〈ダイモージャ〉と」
「そう、頼める?」
『Type magi M-12 Destroyed ……Data load』
まどろみにも似た曖昧な意識の中で、課せられた指命を全うする瞬間を。
「……あなたの頼みよ? 断るわけないじゃないの。それに紫がこれほどまでに手段を選ばないなんて、よほどのことなんでしょう?」
「ふふ、ありがとう幽々子。そうよ、これが成功すれば……」
『Load OK. Mixture start……』
放った端末からを情報を収集し、待ち続ける。
「〈ダイモージャ〉、西行妖に接続完了。『月の石』の状態もいいわね……そろそろ本格起動にはいるわ」
「こちらでもサポートするわ。……気をつけてね、幽々子」
「分かってるわ、任せて~」
『OK. System check……』
侵略し、籠絡する最大の好機。
その一瞬を。
そして……
『All system ok. start up』
「え……? 制御が…!?」
「幽々子!!」
目覚めの時は来たれり。
我、今こそ己が指命を果たさん。