天空覇魔伝~外伝①~ | 猫日記

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これは、現在の大天使の過去の物語です。
ウリエル「何ぃ!?ミカエルのやつが大天使の候補に挙がっただと!?」
ラファエル「何をそんな大声だしてるんだよ・・・うるさい。」
ウリ「うるせぇ!!何であいつが候補に挙がるんだよ!?俺だろ!!挙がるなら!!」
ラファ「・・・何でウリエルなんだよ・・・。ミカエルが候補に挙がったのだって遅いくらいだよ。」
ウリ「ふざけんな!!上級天使長は俺なんだぞ!!ミカエルは副長だぞ!!」
ラファ「・・・それはお前の我がままをミカエルが聞いただけじゃないか・・・。上級天使までは推薦なしで長を決められるからな。実際、俺達の隊の指揮を執ってるのはミカエルだ。それにあいつは大天使になる運命の者だしな。もともと俺達とは違うんだよ、ただ近い時期に生まれてきて、今まで一緒に戦ってきたってだけでな。」
ウリ「くっ・・・でも俺だって最前線で戦ってきたんだぞ!!ミカエルよりも危険なところで戦って
きた!!」ラファ「・・・じゃあ聞くけど、お前はミカエルが大天使になることに反対なのかよ?」
ウリ「いや・・・別に反対ってわけじゃ・・・ねーけど・・・」
ラファ「だったらごちゃごちゃ言うなよ。まぁ、俺達が騒いだって上の状況が変わるわけじゃないけどな。」
ウリ「・・・おい。」
ラファ「・・・次は何・・・?」
ウリ「他の候補は誰だよ・・・!?ミカエルだけじゃねーよな?」
ラファ「知らないよ・・・。何で俺がそんなこと知ってる?多分3~4名くらいは挙がってるとは思うけど・・・。」
ウリ「じゃあ何でお前はミカエルが候補に挙がってることを知ってんだよ!?」
ラファ「それはお前が欠席した前回の会議で聞いたからだよ。ミカエルから直接な。別に候補に挙がったからって驕ってるわけじゃないし、そんなにごちゃごちゃ言うことじゃないだろ。」
ウリ「・・・ちっ!!」
ウリエルが飛んで行く・・・。
ラファ「・・・ふぅ・・・ミカエルが候補に挙がっただけでこの調子だもんな・・・。」
ウリ「くそっ!!いつもいつもミカエルばっかが評価されやがる・・・!!」
ウリエルが近くにいる天使の前で降りる。
ウリ「おい、ガブリエルを見なかったか!?」
天使A「あ、ウリエル上級天使長様!!・・・ガブリエル様ですか・・・?たしかあっちの方で・・・。」
ウリ「そうか、サンキュー。」
指を指された方向へ飛んでいくウリエル。
ガブリエル「・・・ふぅ、面倒くさいなぁ・・・。」
ウリ「おい、ガブ!!」
ガブ「あ、ウリ。どうしたの?こんなとこまで・・・。」
ウリ「俺のことはどーでもいいんだよ。おめー、1人で何やってんだよ?こんなとこでよ。」
ガブ「いや、別に・・・。ミカエルが最近考えてた新しい陣形のチェックをしてただけだよ。」
ウリ「ミカエルが考えた陣形~!?何でお前がそんなもん手出ししてんだよ!?あいつにやらせろよ!!」
ガブ「・・・しょうがないじゃん。ミカエルは会議に出てるんだし、ヒマそうだったのは僕だけだったんだからさ。」
ウリ「おめーはおめーでやることあんだろうが!!」
ガブ「どうしたのさ?やけに荒れてるけど・・・。」
ウリ「・・・お前、ミカエルが今回の大天使候補に挙がってるのは知ってるよな・・・?」
ガブ「あ、うん、もちろん。あ、その時ウリはいなかったんだもんね。」
ウリ「俺はあん時は死ぬ気で任務をやってたんだよ!!そのせいで会議も欠席してたんだよ!!」
ガブ「そんなことわかってるよ。ラファエルあたりに文句でも言われたの?」
ウリ「へっ!!逆に文句言ってやったっつーの!!」
ガブ「・・・ラファエルも大変だな・・・。」
ウリ「何か言ったか!?てめー!!」
ガブ「・・・いや、何も。」
ウリ「・・・ガブ、お前・・・知ってんだろ・・・ミカエルの他の候補者をよ・・・。」
ガブ「えっ!?い、いや・・・知らないよ。何でそんなこと・・・?」
ウリ「ばかやろー!!お前の顔見りゃわかんだよ!!お前が俺にウソつけるわけねーだろが!!誰だ!?言ってみろよ!!」
ガブ「だ、ダメだよ。漏らしちゃダメだって言われてるし。」
ウリ「ウソつくんじゃねーよ!!俺だって本当は同席してたはずの会議で言われたことなのに何で俺には内緒なんだよ!?」
ガブ「べ・・・別に内緒にしてたわけじゃないし・・・。」
ラファ「やっぱガブリエルのとこにいたか・・・。ウリエル、そんなに知りたかったら教えてやるよ。今回ばかりはガブリエルはお前にも口は割らないだろうからな。」
ガブ「だ、ダメだよ、ラファエル!!」
ラファ「今回の候補者は4名。ミカエル、カマエルさん、ガブリエル、そして俺の4名だ。まぁ、今回の選考じゃ全員が選ばれることはまずない。おそらくミカエル1人だけってのが大方の予想だよ。」
ウリ「・・・ガブも選ばれてんのに・・・何で俺だけが・・・!!」
ガブ「僕が選ばれてるのだって・・・おかしいくらいだよ。ウリには何度も命を助けられてるのにさ。ウリは僕よりもずっと天界にとって重要な天使だよ!!」
ウリ「うるせぇ!!俺だけ選ばれねーのは・・・俺だけ特殊能力がねーからだろうがよ!!大天使になるに値する特殊能力が・・・!!力だけじゃ・・・大天使には・・・」
ラファ「おい・・・あまり思い詰めんなよ・・・お前は俺達の隊でも・・・」
ウリ「うるせぇんだよ!!」
怒鳴った直後にウリエルが飛んで行く・・・。
ガブ「ラファエルが言うから・・・やっぱ怒っちゃったじゃないか・・・。」
ラファ「ま、予想通りの展開ではあるな。ったく、気性の荒いやつだよ・・・。誰もあいつを必要としてないやつなんていないのにな。あいつは勘違いしてるんだよ、自分の能力をな。」
ガブ「でも・・・ウリだけ選ばれないのはおかしいよ。僕よりもウリの方が大天使の素質があるのは本当なんだしさ。」
ラファ「別に候補に挙がっただけで選ばれるわけないんだから同じだろ。ミカエルの次は俺達3人が確実に候補に挙がるんだしさ。」
ガブ「でも・・・それならそれで僕もラファエルも次の選考で名前を出してくれればいいのに・・・。ラファエルの回復能力は必要だから僕とは違うか・・・。」
ラファ「バカ。俺達の隊に必要ないやつなんていないよ。お前の能力も、ウリエルの戦闘も、もちろんミカエルの指揮もな。」