ねこパト、それはネコの秘密。 | にゃにゃ匹家族

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ねこ家族のつれづれと折々のことなど綴ります。

緑の色は日増しに濃く、花水木やつつじのピンクや赤が鮮やかな
春たけなわの今日この頃。

ニャニャ匹も、最近は、フットワーク軽く、
パトロールの出動回数も増えております。


朝、私がゴミ捨ての準備をしていると、ボンが朝ごはんもそこそこに、
ドアの前でスタンバイ。  
「ナァァ~ン。ナァァ~ン。」

(おっと、どっこい。
出る気、まんまんじゃないかい。)

片手で、ボンを抱き上げ、中にほうり入れると
「ナァ」
出ていく私を、振り返りながら残念そうに見送るボン。

(なにせ、おっとりのボンボンですんで)

それでも、何回かに1回かは、ドアを開けるそのタイミングで、
トンと玄関に下りてきて、開いたドアの隙間から、
ヒョコヒョコと出ていく。
まるで、送り出してもらったかのように、慌てもせず、
玄関から2、3歩で、伸びをしたり、ゴロリンしたり・・。
まわりをうかがい、「はて、今日はどの方面にまいろうかニャ~」と思案のご様子。
今日は、いいお天気だニャ~


(よし、今なら捕まえられる。)

しかし、そんな私の気配を感じとってか、こちらを一瞥すると、
一目散に、どこでもいいやとばかりに、走り去る。

(いってらっしゃい。早く帰ってくるんだよ。)


こちらは、ハナコ。
パトロールでは、先輩です。




ネコって、一体、お外で何をしているのだろう。
後を追ったこともあったけど、すぐにその姿は景色のどこかに紛れ込んでしまった。
帰りが遅い時は、探しにも行くけど、まずもって、見つかることはない。
ネコは、警戒心が強いから、自分の身を隠すのは忍者なみに得意だ。

我が家のまわりは住宅が立ち並んでいて、近くには、舗装していない駐車場もある。
きっと、家と家のあいだを走り抜けて、駐車場の片隅で草の匂いを嗅いだり、たまには虫を見つけたりしているのでしょうね。



ネコのあのちいさい頭の中には、きっと、
ご近所の地図がはいっている。
それは、人間が考える地図とは違う。
真ん中に、帰るべきスイートホームがあり、
その周りをお馴染みのテリトリーが囲んでいる。
その中には、いざという時に身を隠せる退避スポットも点在しているはずだ。

それは人間の目には決して見えない。
そこにそんな空間があったのかと思う、ひそやかな暗がり。

そこで時々は、一休みしながら、ワクワクの冒険を探しているのかな。
目を糸みたいに細くして、明るい空を見上げたら、スズメやハトが飛んでいるのをどんな気持ちで見るんだろう。
アリンコやバッタにだって遭遇するはずだ。
たまには、小学生に見つかって、慌てたこともあったはず。


去年の秋には、ひっつきむしの草の実を
いっぱいつけて帰ってきた。



お隣の門柱の上も、ネコには安心な展望スポット


外の風景の中に置いたとき、そこには、
きっと家では見ることのないネコの姿がある。

それは、人間には想像するしかない
ネコの秘密の世界。


お帰り。ハナコ。でも、まだお外がいいみたい。