黒猫ジョリは
保護した当時から
骨折でシッポの神経が切れていました
猫は排泄の時
シッポを持ちあげて
「もようす」仕組みになってるそうで
自力の排泄が出来なかったのです
膀胱を圧迫する事で
オシッコをさせる
介護の仕方があるのですが
彼女の場合
膀胱を収縮させる神経まで麻痺していて
それも出来ない状態でした
オシッコが常に「漏れ出て」いる状態で
その事で命を落とすことは無かったのですが
慢性的な膀胱炎に悩まされ
とうとう使える全ての抗生剤に
耐性菌ができてしまいました
カテーテルを導入して
膀胱内を洗浄して菌を洗い流すことしか
手立てが無くなってしまったのですが
ジョリの場合
数回カテーテルを導入すると
尿道が傷付き腫れてしまい
処置が出来なくなるのを繰り返す
悩ましい日々が続いていました
そんなある日
朝まで元気だった彼女が
食べたご飯を吐き戻し
急に元気が無くなったのです
病院で診ていただいても
原因が分からず
点滴だけして帰ってきたのですが
夜中になると様態が悪化
呼吸が荒くなり
鬼のような形相で
ギャー
っと叫ぶ
っと叫ぶ発作が起きたのです
タクシーを飛ばして
夜間救急に駆け込み診察してもらいましたが
やはり原因は分からない
「とにかくお預かりして
様子を見ましょう」と言われ
ジョリを病院に残し
自宅に帰りました
まんじりともしない夜を過ごして
翌朝迎えに行くと
ぐったりと反応のない
虚脱を起こしている
彼女が待っていました
「一命は取り留めましたが
夜中に２回発作が起き
脳圧を下げる処置を行ないました」とドクター
でも生きててくれた
夜間救急の営業は夜中だけ
朝で閉まってしまうので
朦朧とした中で
まだ動かすと苦しそうなジョリを抱え
仕方なく行きつけの病院へ
タクシーを走らせました
救急のドクターの所見は
「脳障害の可能性あり」だったのですが
原因を特定するための
CTI検査を受けるのも命がけの状態
いつもの先生に
とにかく今の彼女を楽にしてあげましょうと
カテーテルを導入しながら
静脈点滴をする処置をしていただき
様子を診ることになり
私はなす術も無くジョリを預け
お腹を空かせて
家で待っている猫たちの元へ帰りました
その日の夕方
ジョリに会いに再び病院へ行ってみると
彼女は意識を取り戻していて
元気にご飯も食べるまでに回復し
翌日には「これ以上する事はありません」と
無事に退院できたのです
けれどもこれは
ただの始まりでしか
無かったのでした
つづく
１人１人が望む世界へ「GO TO」
」１００日ブログ🌟43日目
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