流氷旅行の続きです。
2日目
今回宿泊したホテルは何気に朝食も大人気

だってレストランは最上階にあるから見晴は最高だし、
朝からイクラやローストビーフがいただけちゃうんですもの

他にも、
・豚丼
・豚すきやき
・海老天ぷら
・グリーンスムージー
などなど、豪華メニューが盛りだくさん

朝食が6:30スタートなのも有難い。特に今回の私のように早く出発したい場合はね。
なにせ流氷の動きが不確かなので、とりあえずは早い便にも変更できるようにしておきたい。
もう、7:30にはチェックアウトを済ませて一路網走へ。
8時になると、サイトで運航状況の確認ができるのでアクセスしてみると・・・
OH
NO
流氷なし



これは、
「航海時間を延長しても追いつけないほど流氷が遠くにありますよ。
よって、ただの遊覧船になりますので、それでも良ければ乗ってください。」
ということ

念の為、電話で今後の様子を確認してみると、
なんと1度離れた流氷が岸に向かって戻り始めている状況なのだとか。
なので、午前の便は無理だけど、午後からの便なら多少の望みはあるらしい。
おぉ、それは嬉しい

ただね、早く行かなきゃどころか、1便遅らせる覚悟も必要ってことよね。
さて、どうする。
遅らせるのは全然OK。
だって私が見たい層雲峡氷瀑まつりの花火大会は20:30からだもの。
逆算すると17時までは網走にいても大丈夫。
むしろ問題は、夕方までどうやって時間をつぶすかということ。
で、ひらめいた

斜里町にある「天に続く道」を見て見たい

ちなみに「天に続く道」というのは、
まっすぐな道が天まで続いているように見えることから名付けられた
のだそうです。
場所的には”知床エリア”といえばイメージできますかね?
道産子でもなかなか足を延ばしづらい場所なので私もずっと行けずにいたのです。
でも、網走とは車で1時間くらいの距離なので、今回はまさにジャストタイミング
ただ問題は、
冬期間は除雪をしない為通行不可
という北海道あるある
とりあえずダメ元で、斜里町観光協会に電話で問い合わせをしてみましたらば・・・
「試験的に除雪をしたばかりなので今日なら通れます」 とのこと。
キャー嬉しい。
場所まで親切に教えてくださいましたよ~
で、その「天に続く道」がコチラ。
シーズン中は観光客がひしめきあう中、車を停めるスペースがない為混雑必至なのだとか。
なにせ路駐なんてしたら1車線をふさいじゃいますものね
そんな場所も、今この瞬間は私1人だけのもの。
なんて贅沢なのかしら。これも流氷さんのおかげだわっ
あ、そうだ。
そろそろお昼だけど流氷どうなった?

ギャォー またもや流氷なし

もういっそ、直接行くわ。
流氷があろうがなかろうが私は行く。
そして、オーロラ号の写真だけでも撮って帰る

あ、ちなみに途中で立ち寄った道の駅にたまたま”流氷さん”がいらっしゃいましたw
で、網走にある流氷観光砕石船オーロラの乗り場受付に到着。
私が予約した14時の便もやはり流氷なし。
15:30の便も望みは薄いとのこと。
ただ、流氷が戻ってきているという事実がある限り可能性は0ではない。
ここはもう間髪入れずに、15:30に変更コールですよ。
どのみち急いで層雲峡に行ったって時間を持て余すだけだし、
なにより諦めたあとにうっかり「流氷あり 航海延長」なんて表示を見たものなら、悔やんでも悔やみきれないもの。
大切なのは結果じゃないわ。過程よ!過程!
これからだって人生には思い通りに行かないことなんてたくさんある。
だから、「私はやれるだけやったんだからこれでいいんだ」と納得できる行動を身に付けなくてはね。
とりあえず、せっかく来たからオーロラ号を撮影しとこ

まさに海上遊覧w
あの流氷をガリガリ割って突き進む勇姿は今いずこ

さて、あと90分どうしよう。
とりあえずお昼ご飯を食べようと網走市街を車で走ってみるも、なかなかピンと来る飲食店がない。
ていうか、そもそも飲食店が少な過ぎ

網走市民よ、あなた達の外食事情はいったいどうなっているの???
そんなこんなで、なぜか天都山に辿り着く私。
※この巨大な木彫りはニポポと言います。文末で話題になるのでどうぞお見知りおきを
天都山てね、高台にあるのでオホーツク一体が見渡せるんですよ。
多分、流氷が本当にないのか自分の目で確かめたかったんでしょうね。
で、展望デッキへ。
凍った網走湖(左下)と能取湖(右上奥)
オホーツク海
あ?あれ?私の目がおかしいのかな。
2枚目写真の、沖の方にある薄っすらと白い帯状のものは流氷じゃないの???
う~ん、わからん

そして再びご飯探しに出るも、なぜか今度は”能取岬 11Km”という看板がやたらと目に付く私。
「11Kmって言ったら往復30分は下らないじゃん」と流していたのですが、
なぜかどうにも気になって行ってみると・・・
流氷さん いたーーーっ

こんな時こそ、おしゃべりカメラでズームイン

手前にはちっちゃい流氷さん。
浅瀬の部分が青みがかってて、ちょっと積丹ブルーみたい。
いや~これもまた神様の引き寄せでしょうかねぇ。
沖縄には”きじむなー”というガジュマルの精霊がいますが、
実は北海道にも、アイヌ語で「小さな木の子供」という意味の”ニポポ”がいます。
先ほど天都山の写真にも載っていたとおり、網走にはニポポがいっぱい。
なんと”ニポネ”というゆるキャラがいるくらい。
(ニポポ+クリオネ=ニポネ)
実はこのニポポ、
網走刑務所の受刑者が一体一体手作りで彫り上げた網走を代表するお土産工芸品なのだそう。
網走刑務所の中では、早く任期を終えて出所出来る様願いながら日々木彫りの『ニポポ』人形作りが行われています。
そして「幸運を呼ぶ人形」としても有名なんですって。
きっとニポポが私を流氷のある能取岬まで連れてきてくれたのでしょう

とは言え、能取岬付近に流氷があったからと言って、オーロラ号が追いかけてくれる訳ではありません。
微妙な、場所・航海時間の関係があるのでしょう。
オーロラ号はやはり網走港近海の流氷担当ということですかね~。
実際、この日は終日「流氷なし」で終わり、私も結局キャンセルをお願いしました。
で、なんとも口惜しいのがコチラ。
今日は全便「流氷あり」ですってよw
しかも、海上調査もいらなければ、航海を延長しなくても流氷に辿り着けるというベストコンディション。
昨日の段階で流氷が岸に向かっていたのは本当だったということですね。
かと言って、じゃあ紋別の流氷観光砕石船ガリンコ号も同じかと言えば、今日も「流氷なし」だそうで。
はたまた逆に流氷があり過ぎると、船が流氷に囲まれて動けなくなるという事故も起こります。
自然が相手ということはそういうこと。
生きている人間の気持ちもそれに似たところがあるのかなぁ~と深く考えさせられました。
自分がどう受け止めるか、どう対処するかでいくらでも未来は変わってくる。
今回私はオーロラ号からの流氷は見られなかったけれど、流氷の美しい風景は見る事ができたし、
なにより斜里町の「天に続く道」を見に行くことができました。
そして、ダイジェスト後編でご紹介させていただきますが、この後にも素敵な出来事があったり。
運命なんて本当に、なにがどこでどうなるかなんてわからないですね。
特に最近は不思議な引き寄せ効果が多過ぎるせいか、
「うわ~ここでこうぶっこんでくる???」みたいなワクワク感すらあったりして

最後は、そんな私の気持ちを込めて撮った動画で中編を〆たいと思います
