わかってください。知ってください。 | こんな娘でごめんなさい

こんな娘でごめんなさい

            

末期癌の父を看取った後は、認知症の母の在宅介護を5年。
現在母は脳出血で入院中で、このまま病院で暮らすことになりそうです。
私自身も遅れてやってきた介護ダメージと戦いながら、日々新しい人生の準備中~。

 

「認知症」っていうと、

 

何もわからなくなる = 何もできなくなる 

 

だから、介護する人が大変 

 

って思われがち。

 

 

もちろん、確かにそう。

 

 

でもね、実はそれはそんなに大変なことじゃなくて、

 

 

いや、大変は大変なんだけれども、

 

 

それよりも厄介なのは、

 

 

 

余計なことをたくさんするようになる

 

 

 

ってこと。

 

 

 

黙って手伝ってもらえばいいものを、なぜに拒否する???

 

 

 

せっかく着せた服を脱いでしまう

 

貼ったばかりの湿布を剥がしてしまう

 

物を隠す(とんでもないところにしまい込む)

 

食器は洗わなくていいと言っているのに、水洗いのみで冷蔵庫に入れ、

 

おまけに布巾まで冷蔵庫

 

食べ物は散らかすし、中身が入ったお椀をひっくり返してもそのまんま

 

なにかをやらかしても知らせずに素知らぬ顔で放置

 

 

他にもいっぱい

 

 

そして、なによりも我慢ならないのは、

 

 

 

言葉が通じないこと

 

 

 

お母さん 「立って」

 

おばあちゃん 「はい」 でも座る

 

お母さん 「座るんじゃなくて立って」

 

おばあちゃん 「はい」 でもやっぱり座る

 

 

こんなことの繰り返し

 

「こっちはちゃんと日本語をしゃべってるんですけど~???」と毎回思う。

 

 

 

食事の支度やお洗濯、お布団敷きなど、こっちが単独でできることなどは簡単。

 

でも、どうしても認知症本人の協力がないとできないこと、これこそが最大の苦痛を引き起こす。

 

 

例えば、爪を切ってあげるのは簡単。

 

でも、「入れ歯をはずさせる」という行為は至難の業。

 

出してと言っても出してくれない。

 

口に手を突っ込むわけにも行かない。

 

「あーんして」と言っても口すら開けない。

 

 

入れ歯をはずさせるだけで10~15分かかるなんてザラ。

 

 

ひたすら精神力が削られる。そんな毎日。

 

そして、そんなストレスが積み重なる日々。

 

 

 

こんなにあれこれ書いてはみたけど、

 

うちの母は、徘徊もないし、物盗られ妄想もない。

 

脳はポンコツだけど、体は年齢的な衰えこそあるものの至って健康。

 

そして丈夫。

 

 

私よりも、もっと大変な介護者さんはたくさんいらっしゃる。

 

 

 

介護をせずに生涯を終えることができる人もいるというのに、なんと理不尽なことか。

 

 

 

これだけ長文を書きなぐったけど、どういう言葉で〆たらいいものか。。。

 

 

 

とにかくね、

 

 

 

介護って大変ですえーん