【奥の正法寺】大梅拈華山 園通 正法寺・令和二年九月十四日 | 猫汁の小部屋*2号室

猫汁の小部屋*2号室

岩手の面白いもの・日々の出来事・神社仏閣めぐり

雨の9月14日
OIGENさんを後にした猫汁と犬汁は、
奥州市の
正法寺(しょうぼうじ)
に参拝いたしました。

曹洞宗の寺院です。


OIGENさんの記事はコチラから


【正法寺の由来】
※拝観パンフレットより
大梅拈華山 園通 正法寺「奥の正法寺」の名で広く親しまれており、南北朝時代の貞和4年(1348)に無底良韶禪師によって開創されました。
かつては永平寺(福井県)、總持寺(横浜市)とならび奥羽二洲の本山として発展し、直末・孫末等、門葉各寺院は508ヶ所とも1200ヶ所とも伝えられています。その格式は朝廷の綸旨と總持寺の認可による確固たるものでありました。
江戸時代の政策により曹洞宗本山の格式は失いましたが、仙臺伊達藩からは伽藍の復興整備と75石の寺領という格別の待遇を受けていました。
正法寺は、現在73ヶ寺の末寺を有し、その歴史と格式にふさわしい寺宝や伽藍が数多く保存されています。
東北地方の宗門を語る際、最も重要な寺院となっております。



以前紹介した、
裸参りで有名なあの黒石寺から
さらに車を走らせること約5㎞。

黒石寺の記事はコチラから
正法寺へ向かうには
こちらの看板が目印です。


道の途中にあった
僧侶の像の口元をよく見ると・・・(笑)


駐車場の脇の受付案内所で拝観料を納めます。


駐車場から見た様子。



惣門(国指定重要文化財)
寛政11年(1799)の正法寺炎上の時、焼け残った門です。
切妻造り、とち葺の四脚門で寛文5年(1665)仙臺大工棟梁・新田作兵衛による建築です。寺院の四脚門としては岩手県最古の遺構です。

石段は蛇紋岩です。
ご覧の通り、とんでもない急な階段ですびっくり


惣門の手前にあるのは鳥石嶝


門をくぐった先の階段がさらに急で
思わず笑ってしまいました。
登山かっ!?(笑)

傘をさしていたので
転ばないように、
というか、滑落しないように進みました。


正面には法堂(はっとう)
(国指定重要文化財)
秘佛本尊の
如意輪観世音菩薩坐像
お祀りされております。
(岩手県指定文化財 法堂 須弥壇)
※普段は御前立ちの如意輪観世音菩薩が安置されています。


法堂西序室中に安置されているのは
釋迦三尊像
寄木造、像高
釈迦如来53㎝、
文殊菩薩41㎝、
普賢菩薩40.8㎝
(岩手県指定文化財 法堂 西序室中)


法堂は入母屋造で、
日本最大級の茅葺の大屋根を備えています。
桁行(間口)21間半(約29.6m)
梁間(奥行)12間半(約21m)
棟高(屋根の高さ)約26m
建築面積は約769㎡(約233坪)
すごく大きいので、
全体像をうまく撮影できませんショック


平成7年( 1995年)の春から「平成の大改修」が開始され、国・県・市の補助等で、22億700万円が投じられました。
(うわー!どんだけ〜!?滝汗
1999年までに惣門、鐘楼堂、庫裡を、2000年から2006年8月まで本堂の改修が行われました。


大屋根を下から。


法堂から見た庫裡。


庫裡鐘楼堂
(いずれも国指定重要文化財)



池と、鎮守・白山妙理大権現



山門跡佛殿跡


御開山お手植えの柏の木


僧堂(坐禪堂)蛇体石


萩の花が咲いていました。


正法寺庫裡総受付。
御朱印の授与所はこちらです。

※ここからは
内部を一切撮影しておりませんので
画像はありません。


入って正面に
韋駄尊天立像が祀られており、
そのすぐ奥の部屋は旧典座寮(撮影禁止


左手に広いお座敷が続いていて、
茶處・売店、龍虎の間、地蔵の間、瑞鳳閣があります。


庫裡正面廊下を通って
奥に進んで行くと、
法堂や僧堂に続いています。


僧堂の裏手には小啼池
熊野大権現堂があります。


法堂の廊下を通って奥に進んだ所、
一番高い場所にあるのは
開山堂(奥州市有形文化財)。
ここから眺める景色は最高でした。


堂内は撮影禁止なのかと思い
撮影はしなかったので、
気になる方は現地に足を運んでみて下さい。




お座敷(茶處)へ戻り、
お茶をいただくことにしました。


畳敷きにお洒落なテーブル席とソファ


なんと!
茶處ではお茶やコーヒー、
お菓子を自由にいただくことができます!
(自動給水機が設置されていました)


さらにさらに!
テーブルの上には
色々な雑誌まで用意されていて・・・
まるで古民家カフェ!?


しかもジャズが流れていたような?
昔と現代が融合したみたいな
不思議な空間でしたびっくり


コーヒーをいただきながら
隣の部屋の旧典座寮を眺め、
モニターから流れる正法寺の紹介ビデオを
見てフムフムとお勉強。


一角には売店があり、
色々な正法寺グッズを購入出来ます。


お守り、ストラップ、御朱印帳をはじめ、
お菓子も販売されているんですよ。


「九曜紋」は胡桃入り和三盆クッキー。
奥州市「銘菓処・高千代」で作られています。


わらび餅「瑞雪」は、
西和賀町特産の西わらびを使用した
「お菓子処たかはし」のわらび餅です。


正法寺を紹介する冊子もオシャレ!
数冊いただいてきました。
精進料理のパンフもいただいてきました。
歴史あるお寺でゆっくりと時間を過ごしながら
精進料理を味わってみたいです。
※お一人様3,000円、拝観料込み、完全予約制


封筒がカッコ良すぎる!
(封筒というか、パンフレット入れ?)
(『IN FLYER』って書いてあるじゃん笑)
拝観券もカッコいい!ラブ


いや〜、
あまりにも楽しすぎて寛いでしまい、結局、
2時間も滞在してしまいました。


時間を忘れるって
こういうことですね(笑)




その後、お腹が空いたので
お隣の月江庵
きつねうどんを食べました。


コロナの影響で
店内は誰もいなくてガラッガラ!
お店のおばちゃんは
「バスの観光客が全然来なくなって、商売上がったりなのよ〜。これじゃ店が潰れちゃうわ〜!」
と嘆いておりました。


うどん、おいしかったよ。
またお邪魔しますねウインク



この日は雨降りだったので
お参りされる方もポツポツ。
猫汁たちが滞在中に見かけたのは6人でした。


逆に、誰もいない中をゆっくりと回れたので
良かったなぁと思います。


そうそう!
正法寺には、
七つの不思議な言い伝えがあります。


ここに書くと長くなるので、
正法寺のホームページのリンクから
ご覧になってください。


御朱印をいただきました。
大梅拈華山 園通 正法寺 御朱印
令和2年9月14日 拝受
ありがとうございます。


正法寺
岩手県奥州市水沢黒石町字正法寺129