蛇ぬめり(じゃぬめり)伝説の光勝寺と五大尊・令和元年十二月十二日 | 猫汁の小部屋*2号室

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令和元年12月12日、
花巻市石鳥谷町の
光勝寺(こうしょうじ)
五大尊(ごだいそん)
参拝いたしました。


【御由来】※岩手の蘇民祭より
寺伝によれば承和十年(843)、慈覚大師が東北地方を巡った際に、当地(当時は鷺の巣村)に立ち寄り、二十一日間の修法を行った。
その後自ら釈迦如来、薬師如来の尊像と五大尊の像を彫刻し、大堂を建立して祀ったのが仏跡地としての始まりで、「五大院里の坊」と称した。
祀られる五大尊とは、不動明王、降三世明王、大威徳明王、軍茶利明王、金剛夜叉明王のことを言う。


また、光勝寺には
寺の子供を呑み込んだ大蛇に纏わる
「蛇ぬめり(じゃぬめり)伝説」
があります。
ちなみにこの地区には
伝説に因んだ、
「蛇蜒蛆(じゃのめり)」
という、なんとも凄い地名がありますガーン


蛇蜒蛆とは
蛇がウネウネと、
のたうちまわるように
這いずる様子を表した漢字らしいです。




五大尊 一の鳥居と二の鳥居


長い階段が続いています。


三の鳥居


三の鳥居をくぐってからも
まだまだ階段は続きます。
この階段を上り切ったところに・・・


五大尊堂がございます。
手水舎と、
お馬さんが祀られていた御堂↑


ゴツくて風格のある狛犬さんと
可愛らしく愛嬌のある狛犬さんが
迎えてくれましたデレデレ


五大尊堂


御堂の裏手には
石碑群がありました。


さて、五大尊の 一の鳥居の隣には
光勝寺へ向かう参道が続いています。
(お互いの参道が並行しています)
右下の写真にチラッと見えますが
階段の手前には道路が右手に続いていて、
五大尊へ向かう階段の途中に合流できます。


光勝寺の参道を真っ直ぐ進み、
階段を上ると山門があります。


貴峯山 光勝寺
真言宗豊山派
当國三十三観音霊場 16番



弘法大師さまと観音さま
優しいお顔立ちをされています。




さて、毎年旧暦の小正月には
光勝寺五大尊蘇民祭が行われます。


五穀豊穣、無病息災、家内安全を願う
御神火奉納や護摩法要の後、
蘇民袋の争奪戦が繰り広げられます。


次回は
令和2年1月30日・31日の予定です。


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本堂に続いている寺務所を訪ねて
御朱印をお願いいたしました。


玄関から庭を眺めながら待っていたところ、
事件は起こりました!


寺務所の玄関から山門の方を振り返って
ボンヤリと眺めていたら、
茶色い服を着た人が山門前に現れ・・・


・・・あれっ!?
現れたと思った瞬間、
山門の脇に隠れてしまったのです。


そしたら!


山門の脇の変な場所から
のそっと現れたのですよ。


でも現れたのは、
人じゃなくて
茶色で四つ脚の
大きな動物!
(茶色い服を着た人だと思ったのは見間違いだったのかー!)
カモシカでした!


突然のことにビックリしている猫汁と
数秒間 目を合わせて動かなかったカモシカ。


これは写真に収めなければ!
・・・と、急いで撮影した猫汁でした。


その後カモシカは、急に身をひるがえして
山を駆け上がって逃げてしまいました。
こちらが現場です!


その後、
ご住職とカモシカの話で盛り上がり、
御朱印をいただいて帰途につきました。


真言宗豊山派
当國三十三観音霊場 第16番札所

貴峯山 光勝寺 御朱印
令和元年12月12日拝受
ありがとうございます。