八百万の神々 | 久蔵

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落語と歴史のブログ

ギリシャ神話やディズニーの物語は語れても八百万の神々の物語の古事記を語れる日本人は少なくなってしまったという

 



今も八百万の神々が宿るという日本、クリスマスも初詣もバレンタインも雛祭りも花見もお盆のお墓詣りもハロウィンまで毎年恒例で

 

海も山も温泉リゾートも、ダンスもサンバもソーラン節もエイサーも盆踊もレジャーとお祭りが大好きで

安息日のお休みはお祈りするでもなく、休息するでもなく時間が惜しいのか動きまわる

スクラップアンドビルドを繰り返し、使い棄てせずリサイクル、世界との相違は国家は一度も滅んでいない

余裕や遊びのある日本人の行動、ありあまる人的ポテンシャル、だった

 


古来、渡来人が天然資源が乏しいながらも脅威に感じた倭人のエネルギー

和洋折衷の家に済み、日本酒とワインで乾杯し、寿司とピザをお茶とコーラで交互に食べ、将棋とチェスで遊ぶ

漢字仮名交じりの横文字言語を操り、亜熱帯の真夏でも長袖でネクタイを締め上着を着用し、真冬は薄着で快適に過ごす

個性的で最先端のファッションをも同じ様な格好にして四季折々に染まる

なんでも吸収してカスタマイズするのが日本人っぽい

 

 

クリスマスというイベント一つでも辞めたら、年末はのんびり過ごせ新年を迎えられるだろうにと思うかも知れないが

クリスマスがなくても昔からのんびりはできない、師走だから

いつの頃からか、わずかな種を蒔き畑を耕し埋めては耕し減反しながら品種改良してきた

ここまでは良かった、生産効率を上げたくさん育てて、余った物は食べずに捨て始めた

美食やジャンクフードで飽食し太ってはおカネをかけてダイエットに励み、わざわざ疲れては癒しを求める

 

 

近年は急いで走る必要もないのに身体にムリをさせてまでランニングがブームとなり

 

おカネをかけてまで必要以上に筋肉をまとう肉体を求めるようになった

 

中高生から学業をおろそかにしてまで部活動に励み、日常生活のリズムを崩していく

 

大学という学問の府すら武道ならまだ分かるがスポーツなるいかがわしい勝負基準の優秀者の入学枠があり

 

人格や品格という良識を身に着ける機会もなく十代を過ごしていく

 

 

勝負に勝つことにこだわり弱者を排除するイジメの縮図の縦社会の体育会系組織を体験し社会に放たれる

 

仕事をするために仕事を増やし、ストレスためて呑んで唄って走ってストレスを発散する

渋滞しながらも便利なクルマで移動し近所に快適な場所がありながら海外にまで旅に出る

夜通し活動して人工エネルギーをも使いきる、作っては消費し早く作っては早く消費する

寝る暇も惜しんで無駄なく循環させる日本的経営、合間に精神と身体を鍛錬し美徳を実践する

 


散らかしては片付け、汚しては綺麗にし、崩しては組み立て、故障したら修理する、壊しては築き、破壊しては創造する

 

大量生産・消費というおかしなモンスターや悪魔も受け入れてしまった

 

身体を鍛えながら足腰を痛め、肉食が定着して筋力アップしながら不健康な生活をし

 

自然の摂理に反してアンチエイジングに励んでいる

 

肉体を消費・消耗することには幼少期から慣れているから使い捨て労働は苦にならない

 

 

目下、働き方改革に専念して残業を増やしている