■2019年3月に中国上映を果たした日本のアニメーション映画たち
もう4月も終わっちゃうのですが、今更先月の邦画、中国成績レポ。
先月は3作のアニメーション映画が中国本土での上映を果たしました。
そんな3作品が以下。
3月7日 夏目友人帳うつせみに結ぶ (夏目友人帐)
3月8日 劇場版 マジンガーZ / INFINITY (魔神Z)
3月15日 僕のヒーローアカデミアTHE MOVIE2人の英雄 (我的英雄学院:两位英雄)
いずれも日本でも人気IPながらまったく方向性の違う3作品が出揃いました。
そんな各作品の興行収入結果がこんな感じ。
夏目友人帳 :約1.15憶元
マジンガーZ :約40万元
ヒロアカ :約3800万元
見事なぐらいに勝敗が大きく分かれました。
・・・・・・というか、マジンガーZが異常なぐらいの低スコアを叩き出しております。
惨敗。
どうも上映館があまり割かれていなかったりと、観たい人もあまり観れないような環境がこの低スコアを叩き出してしまったようですが、それにしてはある程度のブランド力のある作品がここまで低い数字を出すのは珍しいこと。
ある意味伝説となった感じはします。
中国でまったくファンがいないわけじゃないですが支持力がそんな高い作品でもない作品だとこんなことになってしまうケースがあるんですね。
■「劇場版夏目友人帳」が1憶元越えのスマッシュヒット!
一方で、まさかの一億元級の大成功を収めたのが「劇場版夏目友人帳」。
元々中国人気が高いIPではあったのですが、目立ったライバルがいなかったことも功を奏したのか、大台に乗ることができました。
1憶元ラインって「ONEPIECE」とか「名探偵コナン」といった作品たちのラインなので、「夏目友人帳」がどれだけ人気が高いのかが垣間見えます。映画の推薦大使には、歌手や俳優を務めるタレントの王源(ワン・ユエン)さんが起用されるなど、独自の広告展開もうまく働いていたのかもしれませんね。
興行収入としては、日本の2倍以上のスコアになっているはずなので、夢があります。
たとえ日本では鳴かず飛ばずの作品でも、中国人気を狙えば高い利益を得られる・・・なんなら外貨を獲得できてるという意味では、より経済的には有意味な作品にも成りえるわけですから、どんどん「夏目友人帳」に続く作品が出て欲しいですね。
「僕のヒーローアカデミア」は5000万元に届かない程度で微妙なスコア。
中国市場ではまだそんなに人気の熱が高まっていないようです。
まぁ、こっちはアメリカ人気の方が本命なので、そっちの方で頑張って欲しいです。
そんな「僕のヒーローアカデミア」は今冬劇場版の第2弾が発表済み。
このスピード感はアメリカでの成功が大きいのかと、勝手に想像してしまいますが、本作が中国上映に至れるかは・・・今回のスコアでは怪しい気はします。
そんな感じで三者三様の結果が出た3月。
ひとたび国境を越えるとこんなに結果が違うものなのかと価値観の違いが実感できるところが、海外興行の面白いところですね。
まぁ海外から見たら、日本も特異な興行結果を見せたりするんですけどね。
アベンジャーズに勝っちゃうコナンとか。
ちなみに2019年4月は日本アニメ映画の中国上映がないので、月間レポはお休み。
今月は邦画実写では「祈りの幕が下りる時」が公開されて、5000万元越えの小ヒットを飛ばしてる最中ですが、ここ、アニメ映画ブログだし。
スルーしてこの一報だけ伝えて終わりにします。
意外と東野圭吾さん人気も高いのですよ。
僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄~ Blu-ray通常版
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劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~(通常版) [Blu-ray]
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マジンガーZ / INFINITY 通常版 [Blu-ray]
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