久しぶりの更新になってすみません。
●「劇場版はいからさんが通る後編~花の東京大ロマン~」の感想
劇場版 はいからさんが通る 後編
~花の東京大ロマン~
を観てきました。
公式サイト:http://haikarasan.net/
大和和紀先生の有名コミックを原作にしたアニメ「劇場版 はいからさんが通る」シリーズの後編。
あまり興行が振るわず、さらには監督交代のニュースも飛び込んできたりと、ちゃんと公開されるのか不安にもなった本作ですが無事上映ということでなによりです。
新たな監督として「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の演出と助監督を担当した城所聖明監督がクレジットされています。 前作から一年近く経過しているせいで、若干記憶がぼんやりしている中での鑑賞となりました。
本作を観てきた感想をざっくり一言でいうと
素敵
という感じでかなり好きな感じでした。
もうちょっと詳しい感想を書いていきます。
●後編単作としては不成立作品!
とりあえず前後編ということで言及しておきますが、本作、後編一本では成立していない一本でした。
できれば映画は一本完結が理想と思っている私としては、その点はそもそも嫌だなぁと思っているのと、ある程度回想でこれまで何が起きたのかは想像できるとはいえ、ダイジェストでそこを追っても味わいが失われた状態です。
ということで、なんかの間違いで後編から見てしまった人は、魅力半減ですので単作でこれを観ようというのはオススメしません。
そんなやついないだろ・・・って思うかもしれないけど、世の中にはハリーポッターの「2」まで観て、そこからいきなり最終作に飛んで鑑賞した無謀な人間もいるので、油断できません。
私なんですけどね。
ドビーがいなくなってることに衝撃を受ける最上の順番で観ました。
●前後編を一つとして見れば・・・大好物案件!
ただ、前後編の総評としては良作!
恋愛物語としてすっごく密度があって、楽しく素敵な映画でした。
そもそも「はいからさんが通る」って、タイトルこそ知っていれど中身を知らなかったような作品・・・あらためて一から体験してみて、こんなに面白い作品だったのかという驚きがありました。
恋愛アニメ映画推しの身としてはかなり大好物な一品でした。
リブートしてくれて本当にありがとうございました。
さすがに古い方を今観るのはモチベーション的にきついのです。
通常の恋愛ものとの大きな違いとして時代感も本作の重要な魅力。
今や女性向けにはメインストリームジャンルである恋愛モノなのだけど、まさにその恋愛の自由を女性が勝ち取る時代の恋物語として感慨深い映画でした。そして極めつけはクライマックスに起こる“ある事件”。
日本史をなぞる一品としても興味深い作品でした。
冗談みたいなロシアから来ました感がまた味わい深い。
●男も見惚れる男性陣のカッコよさ!
また前作に引き続きキャラクターたちが魅力的なのも最高。
辛い境遇でもポジティブで、真摯な紅緒ちゃんの魅力はもちろんのこと、これまたアガる要素が男性陣のカッコよさ。
忍さんが辛い立場に立たされる分、それを支えてきた冬星さんのカッコよさがまた映える映える。
クライマックスの忍か、冬星か、のどっちを選ぶかという展開もベタながら熱いし、この二人が直接対峙した際のやり取りの潔さといったら・・・めっちゃカッチェーです!!
どちらかというと女性があこがれる男性像の側面が強いキャラクターだと思うのですが、全然そこのトキメキを共感できました。
結ばれない組み合わせも勿論ありましたけど、それでも皆に幸せになってほしいです、ホント。
男が思う「こんなやついねーよ」感を覆す、冬星編集長のいい男っぷり。
前後編は個人的には反則的ではあるのですが、その分のボリュームの価値は十二分にある傑作でした。
前作を観てる前提ですけど、すっごくオススメです。
(前提がどうしてもネックなんですけどね)
今回もあんましお客さん入ってないみたいだけど、がんばれー。
守りたい、この笑顔。
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