この記事は書置きでして、多分TAAF真っ最中の今・・・このブログがUPされる頃、私は東京に居ます。
●「映画ドラえもんのび太の宝島」の感想。
映画ドラえもん のび太の宝島
を観てきました。
公式サイト:http://doraeiga.com/2018/
ドラえもん劇場版第38弾。(多い!)
監督はドラえもん映画初登板の今井一暁監督。
脚本を「君の名は。」のプロデューサー・川村元気氏。
主題歌には今やヒットメイカー、星野源氏ということで変則とも言える編成になっています。
本作を観てきた感想をざっくり一言で言うと・・・・・・
ちょっと・・・・・・残念・・・
といった感じ。
もう少し詳しい感想を書いていきますね。
●点で観れば頑張ってることは明白なんだけど・・・
今回のドラえもん、すごい頑張ってる!!
頑張ってるのはすごい分かるんだ!!
・・・・・・けど、
それだけじゃダメなんだ!
というもどかしさを感じるバランスでした。
宝探しに向けた航海の物語でもあり、最初は仲の悪かったフロックと親交を深めていく物語だったり、フロックとセーラが親との絆を修復していく物語だったり、地球を危険にさらす悪者との戦いの物語だったり、なぞなぞの答えを探っていく物語だったり・・・まさにサービス満点という言葉がふさわしい盛りだくさんっぷりなんですが、正直それをうまくまとめ切れていないという感じがしたのが正直なところ。
いかんせんこれも入れました、あれも入れましたという“点”でこそ光るものはあるんですが、それをつなげた“線”としてみると、別にうまくないというのが致命的。
せっかく長編作品なんだからもっと、その線での物語を私は楽しみたいので、その盛りだくさんっぷりを蛇足的に感じたり、逆に一番魅せたいところが映えづらくなってないか?と悪い感じで受け取れてしまったのは残念でした。
シルバーさんが“海賊”やってることも取って付けた感が正直ある。
●あえて点で観るならイイネの宝庫ではある!
ただこの映画をあえて点だけで観るならかなり魅力的!
あのシーン良かったね、とかこのシーンがすごくカッコ良かったねという部分は盛りだくさんです。
中でもクライマックスの、赤黒い天候の中、飛沫が上がる中、飛び立つ戦艦を追う精鋭たち・・・というあの画のカッコ良さはハンパなかったです。映画のクライマックスはこうでないと!というまさにお手本とでもいうべき見事な欲しかったやつがそこにありました。
また、最後の最後に待っているロックとセーラの家族の物語はやはり泣ける!
あそこだけを短編として切り取っても成立するんじゃないか・・・というか逆にその方が映えとしては正解なんじゃないかってぐらいベタだけど心に染みるひと時でした。
そしてそれを経て一件落着を迎えた後の画がまた綺麗なのも素敵。
これだけ綺麗だとすっごく綺麗にまとまった素晴らしい映画だったように錯覚させられそうになりますが、残念ながら前述のように引っかかっちゃったんですよねー・・・ごめんなぁ。
しずかちゃんが可愛いというのも良い点ですね。いつも同じこと言ってるか。
●頑張れドラえもん!今回頑張ってたよ!!
アンタが功労賞。
あと、惜しいのはドラえもんの扱い。
ちょっと、ドラえもんの扱いが粗いというか、生かしきれていない感じがしたのは残念でした。
今年はのび太、もしくはロックたち家族の物語の側面が強い分、ドラえもんのいいシーンというのが限られていて、なんだか話の展開をうまく転がせる都合のいいやつみたいな立ち位置なっちゃってたのは、少しかわいそう。
ドラえもんって道具を使うキャラクターなはずなのに、今作ではここぞというシーンはどれも身体を張るものばかりで、すっごくドラえもんに厳しいですわ。
今作、ドラえもんのギャラはいつもより2、3割増しにしてあげて下さい。
もっと「ドラえもんすげー」みたいな体験したかったなぁという気持ちもあるのです。
そんなわけで、ちょっと良い意味の引っ掛かりが得られずに終わってしまった感じが惜しい今年のドラえもんでした。今作がすっごい良かったって人の意見もわかるけど、それならもっと良いまとめ方があったんじゃないか・・・と思えてしまうのが私としては、致命的でした。
また来年、ビビビッと芯まで響きわたるような筋の通った長編を期待しています!
映画ドラえもん のび太の宝島 シールおあそびえほん (小学館のテレビ絵本シリーズ)
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