●中国でついに公開!「HAVE A NICE DAY」
本日は中国映画話。
先々週末1月12日より、中国でも「HAVE A NICE DAY(大世界)」の上映がスタート。
なんなら中国映画のはずなんだから、もう上映されていてもおかしくなかったのですが、今更の上映となりました。
世界のアニメーションコンペティションで注目も浴び、第5回新千歳空港アニメーション映画祭でもリュウ・ジアン監督の登壇企画が開催されるほどの方なのです。
「西遊記ヒーローイズバック」や「ビックフィッシュ&ベゴニア」など、キッズ向けじゃないアニメ映画のヒットが目立ちだした近年、満を持しての注目作「HAVE A NICE DAY」上映と言うことでその活躍に期待がかかります。
▲「西遊記ヒーロー・イズ・バック」の日本上映も始まってますよ!
・・・が、驚きの結果が待っていました。
●大ゴケ!?全然お客が入ってない!!
興行結果は圧倒的大惨敗!!
画像は初週末興行明け時点での興行結果。この時点でのトータルの興行収入183万元だったわけですが・・・それから一週間以上の時を経た現在でも250万弱という低スコアとなっています。
「西遊記ヒーローイズバック!」や「ビッグフィッシュ&ベゴニア」などの歴史的大ヒットアニメ映画ほどまでにはいかないにしても、キッズ映画ではない中高生以上向けの中国アニメ映画の「十万个冷笑话」が1億元、「大护法」が8000万元スケールでヒットしたりと結果を出しています。「HAVE A NICE DAY」にもせめてそのラインには乗って欲しかったわけですが、残念ながらそこにも達することはできなかったようです。なんならキッズ映画の興行収入記録にも及ばない大敗です。
中国映画としても尖りのある作品だと思っていましたが、まさか中国人側がその尖りの部分に引っかかってこなかったとは・・・映画の興行って難しい・・・のか。一応台湾の映画賞である金馬奨では本作が長編アニメーション映画賞を受賞しているのですが、そういった箔さえも全然興行に影響しないのか。そもそも中国人受けが良い作風じゃないのか。
なんだかいろいろ考えさせられる結果です。
そんなわけで新年早々、中国アニメ映画市場に衝撃の走る結果となりました。
一般層には衝撃が走ってないからこそ、こういう結果なんでしょうけどね。
これも賞強さと興行結果は必ずしも伴わないという例なのかもしれないですね。
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