かなり上映回削られてるみたいで、焦って急いで行ってきました。
心が叫びたがってるんだ。
を見てきました。
公式サイト:http://kokosake-movie.jp/
同名アニメ映画の実写版。
アニメ映画版は2015年の年間2位に選ぶぐらい大好きな作品です。
実はこの実写版、試写会に行けるチャンスがあったので都合が合わず行けなかったなんていう因縁のある作品でもあります。
観てきた感想をざっくり一言で言うと
良い!
という、熱量そこそこに肯定的な作品でした。
もう少し詳しい感想を書いていきます。
●結構アニメ映画版に忠実?いや違う?
事前情報でアニメ映画版に結構忠実と聞いていましたが、そんな事前情報のバイアスもあってか、観ていて思ったのが『結構違うな』という感想。
アニメ映画版では、ふれ交に向けて準備をしていくメインの4人のドラマに強く感動したのですが、今回の実写版では、クラス単位でふれ交を作り上げていくドラマとしてより感動が大きかったです。なんといっても、クライマックスのミュージカルシーンはアニメ映画版より見ごたえ抜群!
そもそもアニメでキャラクターが劇をしている姿を描くのって、2重にキャラクターに演技をさせるような変な感じがあるので、難しいと思います。そうであれば今回の様に実写化するにあたって、劇がクライマックスにくる「心が叫びたがってるんだ。」って最適な題材だったのかもしれません。
原作忠実度は高いけど、得られる感動は別の味・・・そんな不思議な体験でした。
また、キャラクターの心情の変化や発見が起こるシーンでしっかりきっかけが描かれている点も丁寧で良いなぁと思った次第です。成瀬ちゃんがミュージカルの結末を変えたいと思う理由や、坂上くんがラブホテルという目星を付けるシーンなど、逐一キャラクターの行動に説得性があるところは配慮が利いていて、良いなぁと思うポイントです。私、そういうの大好きです。
●知らない俳優ばかりで珍しくもあり
またキャスト陣もかなりアニメから飛び出してきたような“似ているキャスト”が揃っていて良チョイス。なんだか見たことない人ばっかり出てるなぁ、と思っていたのですが、
朝ドラ「べっぴんさん」で主役を務めた芳根京子さん。
ジャニーズのSexyZoneメンバーの中島健人さん。
E-girlsのメンバーの石井杏奈さん。
佐藤浩市さんの息子さん、佐藤寛一郎さん。
と調べると、メインの4人って普通に全然知られていない人ってわけでもなく、普通に今大活躍してる若手勢が揃っているのですね。調べて己の無知っぷりを実感いたしました。ただ、そのおかげでより成瀬ちゃんや坂上くんと思って映画を楽しむことができました。
●細かいところは一応気にはなる
ただ、特に熱心に「好き!」というほどの勢いがないのはなんだかんだで細かい部分で気になっていることがあったから。
他の人に比べて、演技している人の歩くスピードがやたら遅かったり、あからさまに『演技してます』って感じの会話があったり、違和感のある独り言を発したりなど、“あまり好きじゃない”デティールも多々ありまして、その度に私の中で作品に対する違和感が蓄積していってしまいました。
あと単純にアニメ映画版が好きすぎる!ってのも大きいのかも。
私の中でアニメ映画版「心が叫びたがってるんだ。」が絶対的な経典になっているので、一番最後の“あるオチ”の実写版アレンジも、ちょっと首を捻ってしまったりはしてしまいます。それが入るタイミングもエンドロール後だったりと、「コナン」や「しんちゃん」同様のモヤモヤ気分のエンドロールタイムを発生させたので、良くなかったです。
スクショを探すと不自然に中島くんだけ写ってない写真が多い謎。(ヒント:ジャニーズ)
そんな感じで、良いところもあれば悪いところもあるし、
プラスマイナスでまあまあプラスって感じの実写版でございました。
つくづくつ雑なレビューブログでサーセン。
監督が原作は一度捨てて演技に臨むことを勧めていたことをキネマ旬報の中島くんのインタビューで読みましたけど、原作を大事にしている良実写化であるのは間違いないと思います。
アニメが苦手って人の救済手段として、この一本を勧めて参ります。
そういえば水瀬いのりさんが学生役で出演しているのを鑑賞後に知りました。意識してなかったせいか全く気付かなかったです。溶け込みすぎでしょ。
ナレーション役やってた女の子かな?なんか垢ぬけて可愛い子だなぁ、なんて思ったんだけど。
実写映画「心が叫びたがってるんだ。」オリジナルサウンドトラック
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